kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

この問題はなかなか悩ましい ――  下村氏「東大指導を」 英語民間試験活用で文科省に要求

朝日新聞なんかを中心とした、
『政権叩き大好き反日メディア』が力を入れて取り上げている
このニュース。
その中でも、
この朝日デジタルサイトに掲載されていた記事は
それなりにまともだったので。
とりあえずブックマーク。



この件について、
NHKのニュース報道なんて酷い内容で。
下村元大臣の発言は、
即、憲法違反みたいな学者の見解を
連日テレビで垂れ流しています。
いやぁ……
そもそも、
発言単体を切り取っている事自体問題ですし。
何が問題かって、
その後の文科省の役人の答えがない部分で、
大臣の発言に『YES』と了承して行動を起こしたのかどうか、
それすら、
曖昧なまま大臣の発言だけ問題視して。
過剰に報道する事に、
いったい何の意味があるのか。
せめて、
会議の議事録とセットで、
大臣の発言から、
その場で今後の方針がどのように決定されたのか、
それとセットで、
発言が強制力を持っていたのかどうか、
そこまできっちと報じる、のが。
報道機関として最低限果たすべき責任じゃ無いですかね。
単に
発言だけ切り取ってセンセーショナルにテレビに流すだけなら。
視聴率稼ぎのイエロージャーナリズム。
タブロイド紙の三文記事と同レベルですよ。
それでは
『討議の発言すら許さない』
単なる言葉狩りです。
そんなお粗末な仕事するのなら
受信料返せ。



こんなお粗末なニュースを垂れ流しているNHKに対しては
いつか国民がヤキを入れるべきだと
最近ではとくに感じるのですけども。
まあ、
それはそれとして。
この問題、
当時の大臣の発言だけをして、
憲法違反だと断定することはできない、
とは、
ブックマークを貼った記事の終わりにも書いてある
萩生田氏の発言の通りで。
下村元大臣の発言には、一理あって。
政府の大臣として、
政策を推進、
さらには施行させるべき立場にあるわけですから。
決定した内容に基づいて、
より多くの大学で利用してもらうように働き掛けるのは、
大臣として、
当然のお仕事なわけです。
決められた通りに進ませるのが、
大臣のお仕事ですから。



ただ、
今回の英語の試験で問題だったのは。
『仕様を決めたけど、
 利用するかどうかは現場(=大学)の判断にお任せします』
という。
曖昧さを残した点で。
現場判断に任せるのなら、
そもそも突き詰めて考えると、
統一仕様を決める意味がないですよね。
って、
『元の木阿弥』に陥って、
あらゆる結果が、
自分自身=つまり政府自身に跳ね返ってきてしまっているのですよね。
試験の実地延期にしてもそうですし。
今回出てきた、
下村氏の発言にしても、
そうです。
結局、
国が統一仕様を決めたけど、
そういう『現場判断任せ』の曖昧な部分を残してしまったので。
『それって、
 本当にどこまで実地するの?』
って。
民間側だって、
強制力を持たない内容に懐疑的にもなりますし。
だから、
民間側の協力も『できる範囲の中で』と。
最終的に誰も責任を取らない、とれない状況の中で。
利幅の薄い場所には行き届かない。地域格差も出てくるわけで。
政府が、
『これで施行します』と、
決定した上で段取り組んで進めていたら。
道は一つしか無いので、
もっと問題はシンプルだったのですけどね。



でも、そもそも問題は、
これまでの英語試験が
記述とヒアリングだけで。
『会話』力の向上に繋がらない。と。
そこから始まった問題で。政府が画一的に施行していた試験の否定から、
始まったんですよ。この問題は。
『1回の試験で英語の語学力を判定するのが、
 そもそも無理』
という。官製大学英語試験批判の声が多々あって。
『それなら英語試験改革しましょう』と動き出したわけで。
試験を複数回にするのか?
共通1次試験と
大学独自の2次試験で、
それぞれ英語教官との面接試験をするのか?
それは、とても無理。
時間的に費用的にも無理。
大学独自の英語語学試験なんて、用意できません。
国でも用意できないよ。
それなら……
民間で行われている語学検定試験を英語の試験の代用にする、
これでなんとかなるかなぁ……
という。
流れで決まった話だったわけですよ。民間試験の導入、って。
結局の問題は、
乱暴に言ってしまえば。
大学入試規模の人数を捌ける、
語学試験なんてどこを探しても存在しないのに。
『英語試験は筆記だけでは不十分だ』
とかいう
現実を無視した暴論に振り回された結果なワケです。
それでも、
国民の側からそういう要望が出ていた以上、
それなら、
当時として
大学入試に近い形で語学試験を実地していたのが、
民間の英語検定試験だったので。
これを利用する、以外に手段が存在しなかった。
と。



最近、
この問題で、
決定過程の検証がどうとかこうとか。
色々言われてますけど。
そもそも、
決定過程の検証よりも、
課題設定として
大学入試に英語検定並の語学力検定が可能だったのか否か。
そこの判定が
どのように成されていたのか。
この一連の事件、騒動については、
問題の端緒をこそ、
丹念に検証するべきだと思いますけど。
じゃないと、
今回試験を延期して内容を改善します、
とか決断したわけですけども、
課題設定が間違ったままだから。
結局、失敗に行き着くだけですよ。
でもさ、
こういう主張、批判は、
未だに出てこないのですよねぇ。

 

 

www.asahi.com

 

 2020年度から始まる大学入学共通テストへの活用が見送られた英語民間試験をめぐり、下村博文文部科学相が昨春、東大が入試で活用するよう文科省に指導を求めたとの報道について、国会で質疑があった。萩生田光一文科相は、野党議員から学問の自由を保障する憲法23条に違反する恐れを指摘され、「指摘はあたらない」と答弁した。
 下村氏は20日、報道陣に対して、自民党の会議での発言そのものは認めたが、「政治的な圧力というふうにはまったく当てはまらない」と主張した。
 20日の衆院文部科学委員会で、国民民主党城井崇氏は、19日夜のNHKニュースについて質問。昨年4月の自民党の会議で下村氏が、英語民間試験を入試で活用するよう「文部科学省はよく東大に指導していただきたい」などと発言したとする内容を問うた。 萩生田氏は「文科省では、東大のみならず全ての大学に、この自民党の会議より前から活用を促してきた」としたうえで、下村氏の発言を受けて文科省が活用を働きかけた事実を否定した。
 城井氏が、下村氏の発言は、憲法23条に抵触する恐れがあり、教育基本法が禁じる教育への不当な支配にあたると指摘すると、萩生田氏は「党内の会議で自由闊達(かったつ)な意見を申し上げることは保障されるべきだ」と答弁した。一方、「大学に対して直接ものを言うっていうことになれば、少し考えなければならないと思うが、直ちに憲法を超越しているという指摘はあたらない」と答えた。

 

追加で、こちらの記事にもブックマーク。
私は、
下村氏を擁護する気はありません。
ただ。
道理を無視して、
なんでもかんでもやみくも叩いて。
何か解決する、とは
思えないのです。
道理を無視した批判って、
ただ
ストレス発散するための八つ当たり、ですよね。

 

 

 

www.sankei.com 

 来年度からの大学入学共通テストに導入される予定だった英語の民間検定試験について、萩生田光一文部科学相は1日、実施を令和6年度以降に延期すると発表した。民間試験をめぐっては地域格差や経済格差などを懸念する声があり、文科省では今後1年をかけて制度を見直す方針だ。
 萩生田氏は同日の閣議後会見で「(現時点で民間試験の導入が)自信を持って受験生におすすめできるシステムにはなっていないと判断せざるをえない。これ以上、決断時期を遅らせることは混乱を一層大きくしかねない」と説明した。
 理由として(1)いまだに試験日時や会場が決まっていないなど準備が遅れている(2)居住地域や経済状況によって受験回数などの格差が広がる恐れがある-などを挙げ、「導入を見送り、延期することを決断した」と表明した。
 民間試験は来年4月から始まる予定で、大学入試センターが受験に必要な「共通ID」の申し込みを1日から受け付けることにしていた。しかし、延期決定を受け、センターは受け付けを取りやめた。
 文科省は今後、民間試験活用の是非を含めて制度を抜本的に見直す。その上で、新学習指導要領で初めて実施する令和6年度以降、新たな制度を導入することにしている。
 今回の問題では、萩生田氏がテレビ番組で「(受験回数など)自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」と発言したことへの反発が広がっていた。