kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

ザルなのは事実だから ―― 「世界に恥さらした」…出国のゴーン被告、検察の懸念的中

去年の年末、
極めつけのニュースだった、この事件。
アレコレ
続報が出続けてます。



人質司法、だ。
とか
人権無視、だ。
とか
色々言われて続けていた
日本の司法制度。
ですけど……
ただ、
去年一年で
その欠陥をずっと晒してきました。
その間、
制度批判の中で
まともな提言した人、って。
ほとんどいなかったのが……
たぶん、
ゴーン氏陣営は、
そういう
日本の司法制度欠陥を
ニュースで何度も見つけて。
それで、
今回の脱走劇の勝算を確信したのでしょうねぇ。



ゴーン氏の脱走劇が極めつけでした、けど。
去年、
保釈を許可された容疑者が
逃走した事件、
裁判に出頭せず逃走……
護送中に逃走……
保釈直後に逃走……
とかとか、
去年一年でニュースになった事件を
数え上げれば切りがありません。
そして、
自首で再逮捕した場合
やら
逃走した容疑者を警察が捜査して再逮捕、
というケースやら
逃走から
逮捕まで
どれもこれも
時間が掛かっています。
とまあ、
こういう事例を
幾つも見ていれば。
『日本の保釈制度ってザル法だ』
ってのは、
誰も目にも明らかですよねぇ。
ほとんど『逃げ得』
これは
やはり制度的欠陥でしょう。



簡単に言うと、
保釈に責任を負う人がいない。
たとえば、
保釈書類を申請した弁護士、
これに対して、連座制にして
容疑者が逃亡した場合、
弁護士も向こう3年業務停止……とかペネルティを課す。
とかの罰則を設けておけば、
保釈申請と、
容疑者の身柄確保に
弁護士だって
かなり慎重、真剣になりますよねぇ。
……その代わりに、
弁護士立ち会いでの容疑者の権利保護をある程度緩和して。
バランスをとる。
という方向性も模索できるはず。
さらに、
逃亡した場合、
容疑者は即実刑確定。
さらに量刑10倍増し。
とかの
過大な罰を容疑者に課す、罰則規定を設ければ。
逃げた途端に
犯罪者確定ですから。
軽々に
逃げよう、とは考えなくなりますよねぇ。
たとえば、
今回場合なら、
逃亡により、ゴーン氏の実刑確定で。
現時点で国際指名手配犯扱い。になります。
日本と犯罪者引き渡し協定のある国へ移動したら、
即引き渡し。
テロリスト並の扱い、で引き渡しを要求できます。とか、
ゴーン氏の権利をかなり制限できたりするわけです。
これ、
逃げなければ
何も問題発生しない。
逃亡に対しての懲罰なわけですから。
収監を辞める、緩める代わりに
担保としてそういう制度が
あるべきだと思います。




日本って、
やたらと『人権ガー』ってうるさく騒ぎますけど。
そのどれもが
過大なまでの『性善説』を基にした主張ばかりで。
罰則を設けない。
『破ったモノ勝ち』
で。
あとは、
現場の警察官なり検察官なりに負担を全部押しつけて。
『行政が努力しろ』
みたいな。
コスト無視した主張ばかり。
が目立ちます。
そんな、
非現実的な主張しか出てこないので。
まともな議論もなく、
旧態以前のまま
何も改善されない、という。
今回は、
その隙を衝かれた形になってしまいました。



そろそろ
この手の不毛な議論は
なんとかならんかなぁ。
『自由』に対して、
それを要求する人達は一定の責任を負う。
当たり前の仕組みでしょ。
実際、
ペナルティ無しで逃げる人続出、
ってのが現実ですし。
なのに、
日本の弁護士、ってそういうバランスをとるような提案って、
しないんですよねぇ、
権利だけ主張する人ばかりで。
検察、警察がバランス欠いて。
弁護士もバランス欠いて。
声が大きい人は
バランス欠いてる人しかいないのか……

 

 

www.sankei.com

 

保釈中の日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が大みそかの前日、レバノンに出国したことが31日、明らかとなり、公判準備を進めていた東京地裁、弁護側、検察側に衝撃が走った。厳格な条件を提案してゴーン被告の保釈を得た弁護側が「寝耳に水」と言えば、裁判所側も「ショックだ」と驚きを隠せない。証拠隠滅や逃亡の恐れを理由に保釈に強く反対してきた検察側からは「いつか逃亡すると思っていた」との本音も漏れた。
 「それは、どのくらい確度の高い話なの?」。ある検察幹部は31日早朝、ゴーン被告出国の一報に驚くあまり、海外メディアの報道をいぶかしんだ。
 東京地検特捜部は一昨年6月ごろ、日産からの内部情報を得てゴーン被告に対する内偵捜査を開始。約半年後の11月19日、前代表取締役のグレゴリー・ケリー被告(63)と同時来日のタイミングを図り、金融商品取引法違反容疑での逮捕に踏み切った。
 続いて立件した会社法違反(特別背任)事件の舞台は捜査権の及ばない国外の中東にもおよび、特捜部は過去最大規模の捜査態勢を組んで昨年4月22日に一連の事件の捜査を終結させた。
 ゴーン被告側はただちに保釈を請求したが、捜査の過程でゴーン被告の妻、キャロルさんが事件関係者と接触していたことが発覚するなどしたため、特捜部は証拠隠滅の恐れが高いなどとして強く反対。だが4月25日、東京地裁の島田一裁判官は証拠隠滅の恐れを認めながらも「弁護人らの指導監督が徹底している」などとして保釈を許可した。
 ある検察幹部は「弁護人の責任は十分ある。あの手この手を尽くして細かい条件と引き換えに得た保釈の結果が逃亡だ」と憤る。別の幹部は「いつか逃げると思っていた。日本の刑事司法の恥を世界にさらした裁判所と弁護人の責任は重い」と痛烈に批判する。
 弁護人の弘中惇一郎弁護士の事務所には31日朝から報道陣が詰めかけた。取材に応じた弘中氏は「寝耳に水で大変当惑している。報道以上に知っていることはない」と憔悴(しょうすい)した様子。ただ「保釈条件に違反する裏切り行為だが、気持ちが理解できないかといえば別問題」とも述べた。
 一方、保釈を許可した東京地裁側にも動揺が広がった。ある裁判所関係者は「裁判期日に被告が出頭しない事態はあり、制度上やむを得ないとはいえ、あまりに象徴的な事件で起きたのが残念。正々堂々と戦う人への背信行為であり、極めて残念としか言いようがない」と話した。