先の書いた愚痴で何が言いたかったのか。
と。
あれこれ
考えてみて。
何かこう、
ピッタリくる表現はないか。
と探してみて。
思い出したのが。
『アンダーコントロール』
この言葉。
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これ、
フクシマ第一原発事故の時に、
よく使われていた言葉です。
『制御下にある』
危機を適切に管理できている、という意味です。
今の中国は、
新型肺炎の感染拡大を管理出来る状況が整った、
そういう
ステージになったのだろう。
と。
だから、
次ステージの問題として、
『責任の所在論』と『権力闘争』が
浮上してきたのだ、
と。
私は
今週に入ってからの中国の動きを、
そのように受け止めています。
私に、
そう思わせる記事があったので。
ブックマーク付けてみました。
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日本で活躍している、
有名な中国ロビイスト先生が寄稿した記事です、が。
今回の新型肺炎騒動に関して、
中国の習近平主席の対応を批判、
分析している、内容です。
ここで、
ポイントとなるのは。
中国共産党政府のとった対応への批判、分析ではなくて。
習近平主席に対しての批判、
という点ですね。
これをどのように解釈するべきか……
なかなかに
微妙です。
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この問題をどのように解釈するのか。
それについては、
もう少し詳細な情報が必要ですが。
なんにしても、
この記事の中で論じられているのは、
新型肺炎への対応、対策に関する正否ではなく。
習近平主席の行動に関する
解釈、批判に終始しています。
これは、
新型肺炎が『アンダーコントロール』になったので。
感染対策以外の問題にまで
視点が広がってきた。
目の前の問題をどのように解決して、
未来を切り開くのか。
それ以外に、
過去を振り返って遡り、調査する、
それだけの余裕が出てきた。
そういう理解で、
間違いないでしょう。
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これは、
日本での
かつてのフクシマ原発事故を思い起こせば、
イメージしやすいのではないですかねぇ。
原発が、
今日爆発するのか
明日爆発するのか、
先の見通しがまったく立たない状況では、
その対応だけで手一杯で、
責任の所在を追及している余裕はない、
意義も見いだせない。
まず、
全力で、
目の前の『危機』を管理しなければ、
『明日が無い』のですから。
問題を管理出来る範囲に収めることに
手を尽くすわけです。
そうして、
『アンダーコントロール』状態に進めたところで。
ようやく、
危機管理以外の問題に取りかかれるようになる、
と。
それで、
『責任の所在』『対応の是非の総括』など。
危機管理以外の問題に目が向くようになった。
危機処理の流れは、そうなると。
フクシマ原発事故での経緯でも、明らかですよね。
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ざっくり言ってしまうと。
今、
中国国内外から発信されている情報から見るに。
中国政府と国民が、
新型肺炎を『アンダーコントロール』状態に収めた。
それは
ほぼ間違いないのでしょう。
この問題は、一山超えた。
と。
2月15日発行の中共中央機関誌「求是」に習近平は「2月3日の会議で私は新型コロナウイルス肺炎に関して1月7日に警告した」と書いている。しかし2月3日の発表にも1月7日の発表にも、その記録はない。この弁明は後付けで、習近平は嘘を言ったことになる。
2月15日15:08:26に、中国共産党中央委員会(中共中央)の機関誌「求是」(2020年4月号)のウェブサイトは「中央政治局常務委員会会議において新型コロナウイルス肺炎疾病に関して研究し対応するための活動時の講話」というタイトルの記事を発表した。なんと、「作者:習近平」とあるではないか。
執筆者は習近平中共中央総書記・国家主席、本人なのである。
書いたのは2月3日。
つまり2月3日に開催した中共中央政治局常務委員会会議において、以下のような発言をしたという位置づけで習近平は書いている。冒頭部分だけを記す。
――武漢の新型コロナウイルス肺炎の疾病発生以降、私は1月7日に中央政治局常務委員会を開催し、その時に新型コロナウイルス肺炎の疾病予防活動に関して要求を出しました。1月20日には私は専ら疾病に対する防御と抑制活動に関する指示を出しました。そして各レベルの党委員会と政府および関係部門は人民群衆の生命の安全と健康を第一に置き、有効な対策を実行し何としても疾病が蔓延するのを食い止めよと指示しました。
つまり、「私は1月7日に新型コロナウイルス肺炎の疾病に関して警戒せよという要求を既に出しています」と、2月3日に開催した中共中央政治局常務委員会会議で「言いました」と習近平は主張しているわけだ。
本当だろうか――?2月15日15:08:26に、中国共産党中央委員会(中共中央)の機関誌「求是」(2020年4月号)のウェブサイトは「中央政治局常務委員会会議において新型コロナウイルス肺炎疾病に関して研究し対応するための活動時の講話」というタイトルの記事を発表した。
なんと、「作者:習近平」とあるではないか。
執筆者は習近平中共中央総書記・国家主席、本人なのである。
書いたのは2月3日。
つまり2月3日に開催した中共中央政治局常務委員会会議において、以下のような発言をしたという位置づけで習近平は書いている。冒頭部分だけを記す。
――武漢の新型コロナウイルス肺炎の疾病発生以降、私は1月7日に中央政治局常務委員会を開催し、その時に新型コロナウイルス肺炎の疾病予防活動に関して要求を出しました。1月20日には私は専ら疾病に対する防御と抑制活動に関する指示を出しました。そして各レベルの党委員会と政府および関係部門は人民群衆の生命の安全と健康を第一に置き、有効な対策を実行し何としても疾病が蔓延するのを食い止めよと指示しました。
つまり、「私は1月7日に新型コロナウイルス肺炎の疾病に関して警戒せよという要求を既に出しています」と、2月3日に開催した中共中央政治局常務委員会会議で「言いました」と習近平は主張しているわけだ。
本当だろうか――?2月15日になって、すでに公表してある「2月3日の中共中央政治局常務委員会の会議で述べたこと」にさらなる「補足」をしなければならなくなったのは、一つには、昨年12月30日に新型肺炎の流行を警告したために武漢警察に摘発された李文亮医師が2月7日に死亡したことに対して中国人民が激しく憤り、ネットが炎上したからだろう。
さらに中国全土の患者の数は驚異的なほどの勢いで増加し、死者の数も激増している。それは武漢や湖北省においてだけでなく、全国規模で拡大を続けているので、14億に上る中国人民はみな「明日は我が身か」と不安な日々を過ごし、職場に行くこともままならぬ状態で、いつ怒りが爆発しないとも限らない。
習近平はそれが怖いのではないのか?
2月15日の「求是」に載った習近平の文章は、新華網だけでなく、人民日報の電子版あるいは中央テレビ局CCTVでも大々的に報道しているところを見ると、習近平が自己弁護に必死である姿が浮かんでくる。しかし矛盾だらけで、墓穴を掘ったことになるだろう。こうなったら、トコトン追いかけるのが研究者根性というものだ。
いっそのことと思い、1月7日に開催された中共中央政治局常務委員会会議のプレスリリースを探してみた。
すると、あるではないか!
こちらをご覧いただきたい。
仇でも討つようにチェックしてみたところ、出席しているのは「全国人大(人民代表大会)常務委員会、国務院、全国政治協商会議、最高人民法院(最高裁判所)、最高人民検察院党組織、中央書記処書記」で、その活動報告を聞くのが目的だった。
何のことはない。
これは毎年恒例の「3月に全人代と全国政治協商会議を開催する前の意見聴取」だったのである。したがって武漢の文字も新型コロナウイルスの文字も全く存在しない。
明らかに習近平は嘘をついたことになろう。
百歩譲って、議題としてではなく、個人的に武漢の肺炎に関する立ち話くらいはしたかもしれない。しかしテーマから見る限り、1月7日の会議は完全に全人代と政治協商会議の準備作業であって、それ以外の要素が入り込む余地がない。その意味で、2月15日の「求是」の内容は「捏造」に分類して良いだろう。なぜ何ればれてしまうような、このような稚拙な偽装工作をしたのか理解に苦しむが、よほど追い込まれているものと判断される。 こんな人を国賓として招こうとしている安倍政権は、もう尋常ではないと言うほかない。これに関しても、この「2月15日」に、とんでもないことが起きているので、別途考察することにしよう。