kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

日本のメディアリテラシーの低さを痛感する一事 ―― 新型肺炎「発熱37・5度が4日以上で相談を」 厚労省が受診の目安公表

昨日発表されたこの内容。
新型肺炎に関する自己診断基準としては。
だいたい妥当な内容ではないかなぁ。
と思いながら見てました。



重症者と軽症者を仕分けして。
重症者予備軍の具体例として。
どのような条件の人が当てはまるのか。
実際の症例、等を具体的に示した事は、
とくに
体温と罹患日数で線引きして
説明したのは、
大変判りやすいのではないかなぁ。
インターネットを操れないご老人方や情報弱者にとっては。
実際、
厚労省が打ち出した基準は、
既に
インターネット上に溢れている
新型肺炎の情報を検索すれば。
すぐに見つけられる、理解出来る内容なんですよね。
なので、
ネット・ウォッチャー……新型肺炎ウォッチャーの間では。
『やっとこの話が出てきたのか』
という印象です。
1月末の時点で、
ネット上に拡散していた個別症例の情報を収集、
整理していくと。
今回の発表みたいな要点に集約されるんですよねぇ。
ただ、
これらのネットから得られた知識は
『経験則』であって。
統計として正確にまとめた物ではありません。
その点、
確度に不安が残っていたわけですけど。
その不安も、
今回の発表でかなり払拭されました。



今回の騒動で私が痛感したのは。
情報格差』です。
これだけの
大問題なのに。
ネットで広く深掘りして
情報を収集している人が、なんと少ないことか。
そして、
マスコミの『感情的な与太話』を鵜呑みして。
目の前の危機をなんとなく判断している人が、
なんと多いことか。
私が、
『メディア情報を鵜呑みにするのは危険だ。
 自分で調べないと我が身を守れない』
と、
最初に痛感したのは。
日本政府が武漢からの邦人引き上げを実行した、
第一弾の帰国状況。
これのメディア報道に接した時でした。
この時帰国した人の中に、
『止むを得ずホテルでの隔離を拒否して出て行った人』が
何人かいた。
と。
政府発表があったのですが。
これについて
『なんて非常識な人だ』
というのが日本のマスメディアが下した判断、評価でした。
これ一色。
これ以外の声が一切無し。
この対応を見て。
私は、
猛烈な危機感を抱いたんです。
『あ、これ。想像力が欠如している。
 マスコミは現実が何も見えてない』
と。
武漢にいた邦人で
即帰国できる人……って。
旅行でもなければ、
事業で現地を訪れていた人でしょう。
とくに、
物流関係、
武漢と何かの取引を進めていて。
現地折衝していた人達。
その中には、
大企業以外にも中堅以下の中小企業、零細事業者も居たはずです。
こういう零細事業者の場合、
武漢からの物流がストップしたなら、
それも
武漢・現地の状況を見れば、
この問題は一時的なものではなくて。
玉突き的に
中国全土に広がる可能性が高い。
しかも
その危機が終息して、
平時に戻るまでにかかる時間が、1ヶ月か2ヶ月か、
さらにかかるのか。
先が見えない状況。
この危機に、
即座に次の取引先を、
しかも
中国の影響をできる限り避けた相手を探さなければ。
事業が潰れてしまいます。
倒産です。
隔離されている2週間、
何も出来ないのは致命的でしょう。
同じ部屋に閉じ込められるにしても、
電話があって。
必要な書類が揃っていて。
メールでのやり取りが出来る仕事PCがある、
テレワーク出来る事業所兼自宅、なら。
まだ、
カバー出来ます。
こういう人達が、
事業活動の存続を掛けて、
政府役人と直談判して。
帰宅を要望して。
政府も。
隔離の影響による事業保証、補償なんて
出来ませんから。
帰宅を許可したんだろう……と。



あの時点で、
中国の情報を丹念に追いかけていたら、
中国経済がめちゃくちゃな状況になっていくのは。
というか、
既に
経済に大きなダメージを与えている情報が
ネット上にチラホラと流れていました。
それを拾っていれば、
かなり緊急性のある用件として、
上記のような背景も推察できたハズなんですよねぇ。
ただ。
ここで私が書いた解釈は
色々と風評被害を起こしかねない内容を含んでいますから。
その点を危惧して、
一切触れなかった……
という。
あの時点での対応に関して、
そういった推察もできるのですけど。
実際、
政府が帰宅者の事情に関して詳細を一切説明しなかったのは、
そういう危惧を認識していたからでしょう。
風評被害への危機対応ですね。
その一方で、
事態を報じていたマスコミの態度もそうだったのか……
とは
思えないのです。
かなり好き勝手にあーだこーだ言ってましたから。
可能性の一つして、
私が上記に提示した内容もあり得るだろう。

提示することは出来たでしょう。
コメンテーター達が発する井戸端会議みたいな。
そういうコメントの中に、
紛れ込ませることは十分可能な状況だった。
でも。
出てこなかったのは。
そこまで
マスコミの
想像、理解が及んでいなかったから。
目の前の重大事、緊急性が何か正しく評価、認識できていなかった。


私は、
その当時のマスコミの発表を
そのように受けとました。
そして、
愕然としましたよ。
なんというか。
情報に関して、
情報に向き合う意識について、
ここまで格差があるのものなのか。
と。


今回の新型肺炎報道について
ここで私の印象をハッキリ書いておきますと。
毎日新聞、TBSの情報感度は
かなりヤバイです。
目の前の問題だけしか見えない視野狭窄状態で。
その背後に控えている
大きな問題に関する言及がない。
例えるのなら、
目の前で起きている火事について、
燃えている事実ばかり騒いでいて。
これが何故燃えているのか、
どうしたら消えるのか、
消したらどうなるのか。
TBS系列が発信している情報からは、
そういう想像が一切欠如してます。



で。
コレに近い印象を持たれている、
もう一つのマスメディアに
朝日系列がありますけど。
朝日系は、
実は今回の新型肺炎について。
かなり上手く対処してます。
というのは、
『原則論』に終始している。
『分からない事は分かりません』と、
不用意な類推、判断は避けて。
とにかく原則はこうなんだ、
との主張で徹底して。
独自の自己解釈的な主張は徹底して避けていました。
なので、
報じている内容は極めて『当たり前』の内容。
なのですが。
これだけ、
日々状況が変化していく中では。
その
『当たり前』の基準がぶれない点は、
大変判りやすかった。
ただ、
『原則論』だけなので、
個々のケースに対する具体的な評価は出てこなかった、
という物足りなさはありますけど。
的外れの主張で視聴者を扇動するのを避けた、
その姿勢は
かなり高く評価されて良い、
と思います。



それ以外のメディアについては。
まあ、
なんというか、
政府発表を右から左の
扱いなので、
評価のしようがない、ですねぇ。
とりあえず。
この機会に
今回の新型肺炎騒動での、
私のマスメディアに対する評価を
書いておこうか、
と思った次第です。

 

 

 

www.sankei.com

 

 加藤勝信厚生労働相は17日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染予防に向けた「相談・受診の目安」を公表した。風邪の症状や37・5度以上の熱が4日以上続くか、強いだるさ(倦怠(けんたい)感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合は、全国の保健所に設けられた「帰国者・接触者相談センター」に相談するよう求めた。
 公表された目安では、高齢者のほか、糖尿病や心不全、呼吸器疾患などの持病がある人、透析患者、免疫抑制剤抗がん剤などを使っている人は重症化しやすいとして、症状が2日程度続く場合には相談するよう呼びかけた。相談や受診の前に、発熱などの風邪症状があれば学校や会社を休み、外出を控え、毎日体温を記録するよう求めた。
 小児は現時点で重症化しやすいとの報告はなく、目安どおりに対応すればよく、妊婦は念のため重症化しやすい人と同様に早めに相談するよう助言した。同時に「現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い」としてインフルエンザなどの心配があるときは通常と同じくかかりつけ医などへの相談を勧めている。
 加藤氏は記者会見で18日から最大1日3千件のウイルス検査が可能になるとの見通しも明らかにした。
 安倍晋三首相は17日の衆院予算委員会で「国民への正確な情報発信は極めて重要だ。私自身が先頭に立って国民の不安解消に全力をあげていきたい」と強調。菅義偉官房長官は記者会見で、大人数が集まるイベントの開催について「主催者が判断するものだが、(政府の16日の)専門家会議では、自粛を求めるべきだという議論はなかった」と説明した。同時に「特に高齢の方や基礎疾患を持つ方は、人混みの多いところはできるだけ避け、一層注意してもらうよう呼びかけている」とも述べた。

で、
私が『本当に怖いなあ』と感じるのは。
この手のいい加減なメディアが垂れ流している情報を検証もせず。
鵜呑みにして。
『政府ガー』とか騒いでいる国民が一定数存在する、この現実。
私の父とか。まさにそのモデルケースなんですけど。
いやあなた、
それは欠点を自覚して自分で情報を摂取しないと。
メディアに良いように搾取されて。殺されちゃうよ。