この前に、
2月25日に第一弾の記事を書いています。
今回は
それよりも、
もう少し、色々と数字を考えてみました。
それの続き、だと思っていただければ幸いです。
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さて、
日本国内は、
安倍首相の『学校一律休校要請』で
すったもんだの大騒ぎ。
なのですが……
今回のこの措置、
数字を理解している人達にとっては、
『遅きに失した』かもしれない内容で。
マスメディア人など、
目の前、現実に現れている
数字の意味がまったく理解出来ない一般人が
何が起きているのか理解出来ずパニックを起こしている。
というところでしょうか。
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やっぱり数字は正直なんですわ。
で、
私がここで書いていている『数字』というのは、
例のクルーズ船の感染者数と死亡者数。
そして、
韓国での感染者数と死亡者数です。
なぜ、
この数字に注目しているか、
というと。
ほぼ、
『全数調査』に近い形で、
偏差を考慮しなくてもいい。
貴重なサンプルだからです。
つまり、
意図的に、
対象者を取捨選択したりせず、
また、
漏れなども少なく、
無作為抽出に近い。
サンプルだろうと見なせる点ですね。
日本政府が
毎日発表している『感染者数』は、
検査拒否、漏れなどの報告が出てきていて。
データとしての信頼性に欠けます……
……って、
この数字も実は別の視点から言えば
それなりの目安としての役割を期待出来る内容なのですが。
それは、
後ほど記述するとして。
まずは、
クルーズ船と韓国政府公式発表の数字について。
ここで注目したいのは、
感染者数と死亡者数の関係……
現在まで、
クルーズ船客の感染者数が
約750名(国外に退出したい分も含めて)
うち死亡者5名(最新情報で6名)。
韓国内での感染者数、
2337名
うち死亡者13名(最新情報で16名)。
これ、
けっこう近い数字なんです。
何が近いのか、って。
クルーズ船を3倍したら。
韓国内での感染者数、死亡者数と
かなり近い数字になるのですね。
といっても、
感染者、死亡者
±10%程度離れているのですけども。
誤差と見なすには大きな差ですが、
私的には、
クルーズ船客の感染状況はほぼ終息状態、
しかし乗員の感染者が、離岸後は抜けている状態。
に対して、
韓国の感染状況は現在進行形なので、
この後、韓国内での死亡者数が増えてくるのだろう、と。
そこを丹念に拾えば、
両者の割合が近づいてくる、
と見てます。
つまり、
日本や韓国などの先進国において
標準的な医療による治療を正しく受診できた場合。
今回の
新型肺炎の致死率のモデルは、
クルーズ船客と韓国の示した数字、
約0.7~0.8%程度だろう、
というのが。
私の見立てです。
WHOが公表した
致死率2%で考えると、
クルーズ船客と乗員は、
この先1週間以内にあと10人ほど死ななければならない。
そういう理屈になるのですよ。
感染、発症から死亡までだいたい3週間くらい。
というのが、
これまでの臨床データが示している結果なので。
さすがに
1週間先の未来までは予言出来ませんが。
現状で、
その数字が実現するのは、難しいように見えます。
なので、
日本の場合
致死率を0.8%で計算するのが。
合理的かなぁ、と思えるわけです。
それで
現時点での、
新型肺炎に関する
日本国内での感染者と死亡者、
これをざっくり計算すると。
死亡者5人、に対して。感染者が200人程度……
どう考えても数字が合いませんw
死亡者数に対して、
感染者数が圧倒的に少ない……
さて、
ここで、
この『5人』という死亡者数に注目して、
ちょっと見方を変えてみると。
面白いことが分かります。
これ、
クルーズ船客の死亡者数とほぼ同じなんですよねぇ。
つまり、
日本の医療水準での
致死率0.8……%(クルーズ船客感染者の致死率)と
見なした場合、
現在報告されている
感染死亡者に対して、
日本国内に存在している感染者は約600~750人。
クルーズ船客の感染者と同じ程度いるはずだ……
という推論が、
かなり乱暴な予想ですが。想定出来ます。
そして、
日本政府が毎日公表している、
現在の総数220人ほど
確認されている感染者数について、
これは
入院措置による健康管理が必要な、
重症感染者の部類を捕捉している数だと見なすと。
750人の2割は150人なので
70人ほどの差が出てくるわけですが。
国内感染として政府が公表している数字には、
濃厚接触によって
軽症の感染者もカウントした分も含めて膨らんでいる
と考えると、
だいたい近い数字に落ち着く、のですよねぇ。
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つまり、
新型肺炎の感染モデルを、
『ダイヤモンド・プリンセス』号乗客の感染ケースを標準として。
その場合、
日本国内の潜在的な感染者数は
現在600~750人程度。
重症感染者が毎日15~20人ほど増加中。
だという。
これが日本の現状だと。
かなり
アバウトで乱暴な数字の解釈ですけども。
ざっくり判断できるわけです。
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そして、
上記の数字は1週間毎に、
約4倍になります。
これまで分かっている新型肺炎の感染拡大速度は、
3日毎に倍ですから。
来週末には、
感染者3000人、うち重症700~800人ほど
再来週末には、
感染者1万2千人、うち重症2800~3200人ほど。
前に書きましたけど。
ここまで来たら、
日本の医療現場が崩壊するだろう、と。
そのレベルの数字ですね。
たぶん、
いま専門家たちの頭の中にあるのは、
こういった数字、ではないかなぁ。
あくまで、
一つの予測ですが。
今のところ、
もっとも確度の高いデータが、
『ダイヤモンド・プリンセス』号の事例だけなので。
これを基準にして、
現実を読み解こうとする、
すると
こういう数字が出てくる、のではないでかねぇ。
日本のメディア人は、
そんな事
欠片も考えていないようですけども。
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で、
この数字を前提に考えるのなら、
来週半ばで、
感染拡大ペースが落ちない場合。
個別隔離まで行きますね。
確実に。
つまり、
政府が毎日公表している、
感染者数が
来週半ば~末に、
400~500人超えるかどうか。
ここが一つの節目で。
超えてしまった場合、
感染拡大スピードを抑え切れていない、
(400人超えた時点で、
(1週間で倍……3月末に8倍になる計算
って見立てになる、と思いますので。
これじゃあ対策が足りていないのが明らかです。
政府としては、
なんとか、
感染増を同数以下に押さえ込みたい。
となれば、
さらに過激な感染対策を実行するしかない。
それは、
日本国民全員個別隔離しか残っていません。
いわゆる自宅待機ですw
対策としては、
経済的ダメージが極大ですが。
そこまでしないと、
医療現場が崩壊して、
武漢みたいに収拾が付かくなって。
日本全土封鎖になる。
結果として、
先にやるか、
収拾が付かなくなってからヤルか。
その差だけ。
どちらにしろ、
個別隔離に行き着くわけです。
それなら
猶予するだけ無駄。
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さて、
このように、
数字はとっくに
日本の未来を示しているのですけども。
日本国民の中に。
この現実が予想出来ている人が、
何人いるか……w
【ソウル聯合ニュース】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスを巡り、韓国の中央防疫対策本部は28日、この日午前9時から午後4時までに新たに315人の感染が確認されたと発表した。午前中に発表された256人を合わせると、1日で感染者は571人増えた。韓国での感染者数は計2337人となった。死者は13人。
新たに感染が判明した315人のうち、280人は大邱市(265人)と慶尚北道(15人)で確認された。両地域の感染者数は午前に確認された231人を合わせて同日だけで511人増え、累計1988人(大邱市1579人、慶尚北道409人)となった。
このほかの地域の感染者数の累計は京畿道が72人、釜山市が65人、ソウル市が62人、慶尚南道が49人、忠清南道が35人、大田市が14人、蔚山市が14人など。
全感染者のうち、集団感染が発生した新興宗教団体「新天地イエス教会」の大邱市の教会と慶尚北道・清道の病院に関連した感染者の数はそれぞれ840人、117人に上る。 一方、感染者のうち1人の隔離措置が解かれ、完治して病院を退院した人は27人となった。
感染の有無を調べるために検査を受けた人(感染者除く)は7万8830人で、このうち4万8593人は陰性だった。残りの3万237人は現在検査中だ。
中央防疫対策本部は、午前10時(同9時時点)と午後5時(同4時時点)の1日2回、新型コロナウイルスの感染者数を発表している。
厚生労働省は28日、新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に乗船していた、東京都在住の70代の日本人女性が死亡したと発表した。ダイヤモンド・プリンセス号の乗客で亡くなったのは5人目。
厚労省によると、女性は5日の時点で症状があり、6日に新型コロナウイルスの感染が確認された。7日に医療機関に搬送されて入院し、その後に肺炎と診断された。19日に呼吸状態が悪化し、28日に死亡が確認された。死因は肺炎。女性には高血圧と糖尿病の持病があったという。