kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これは、しゃーない色々マズい ―― 医療機関の3割で夏のボーナス引き下げ

少なくとも、
病院の経営努力だけでどうにかなる、
その範囲を逸脱超越しているのは確かです。
改善するには、
外部からの大規模支援がないと
どうにもならないでしょう。
ただ、
いまの報道の仕方、
というか。
取り上げ方にも色々と問題があるのですよねぇ(悩



この話題、
関係者の間では
かなり早くから知られていて
ネット上では
ボーナスの話は別にして、
患者が激減したので、
今後、
経営が立ちゆかなくなる医療機関、診療所が
続々と出てくるだろう、
という話は
今年の4月くらいには、
すでに
出ていました。
院内感染多発で大問題になった話題
とか、
歯科医が診療する場合の感染リスクの話題
とか、
救急搬送がたらい回しにされた問題
とか、
それらと併せて。
患者が来なくなった収入激減した、
という苦悩が。
あちこちで
愚痴混じりに
語られていたのですよねぇ。
その後、
週刊誌が大々的に取り上げたのを皮切りとして、
メディアでも
かなり大きく取り上げられるように
なりましたけど。



で、
メディアはこの問題を取り上げるときに、
多くの医療従事者が新型コロナウイルスに感染する危険を
 感じながら使命感で働いている
とかの
コメントを常に交えて報じるのですけど。
これは大嘘です。いや……質の悪い印象操作、というべきか。
事実を含んでいるけど真実ではない。と言えばいいのか。
大多数が働いているのなら、
経営側からボーナスカットとか出てきません。
そんな事態になりません。
患者が居て、
看護士とか医者が稼働しているのだから。
治療費がキチンと入ってきて。
それなりの報酬をキチン支払うことが出来ます。
それが出来ないのは何故か。
患者が居なくて、
大多数の人が働けない状態に陥っているからです。
これ、
緊急事態宣言下の大病院で、
定期診察などを受けた人なら
その現場を見ている、
と思いますが。
私も、
東京女子医大に定期検診を受けに行って見てきました。
病院の中、
ガラガラです。
具体例を挙げると、
まず『採血』。
これ、
東京女子医大は、
地下一階で行っているのですけど。
通常、
3グループ15箇所程度の採血台を設けて、
稼働しています。
それで
だいたい30分待ちから1時間待ちくらい。
平時だとそのくらいの患者が
採血を受けに来ます。
それが、
今回の緊急事態宣言下だと
10分待ち。
しかも
感染予防対策で
採血台を半数程度に減らして
間隔を開けた状態というか。
患者が居ないので、
開けててもしようがないから稼働台数を減らした、

いいましょうか。
そんな状況でした。
さらに
各階ごとに診療科が別れていて、
それぞれに
診察待合の受付とベンチが用意されているのですけど。
そこで
待っている患者の数も、
ガラガラです。
平時ならベンチがびっしり埋まっていて、
それでも座りきれないくらいに
患者が溢れているのに。
ここでも
ベンチを一つ開けて着席する
ソーシャルディスタンスをとっても。
まだまだ空席が待っているほど。
受付の看護士とか、
事務員とかも、
手持ち無沙汰にしているのが
何人もいたりして。
でも、
その一方で
新たに設けられた
PCR検査外来とか。
新型コロナ肺炎関連の担当窓口は、
たった一つとか二つくらいしかない窓口に、
人が詰めかけて
ズラッと長く並んでいたりして。
担当している業務内容で
けっこう
温度差があるんですよね。
多くの看護士とかが
退職希望を表明しているのも。
今の
新型コロナ肺炎感染拡大の状態が続くのなら、
ボーナス削減で収入が減るから、
それで嫌気して退職を申し出ている、
とか。
そんな簡単な話では無くて。
そもそも
今の状況では仕事が回ってこない。
仕事があるのは新型コロナ肺炎担当だけ』だという。
それで
この先、果たしてこの仕事を続けていけるのか
この職場が維持出来るのかどうか。
そこから
根本的に不安、
だという。
だから、
まだ職がありそうな介護の方に今の時期に転職した方がいいのでは。
って話が
あったりします。
判りやすく例えるのなら、
工場のラインが3つあって
平時なら3ライン全稼働している状況なのに。
今は2つ休止させて1つしか動かせない状態で。
稼働している1ラインは原発作業並みに高リスク地帯。
そんな今の雇用現場にいつまでしがみつくのか。
って。
そういう話です。
少なくとも、
緊急事態宣言発出下で。
大病院は
感染予防のために
そのくらい患者の来院数を絞っていました。
うちの父親とかも、
定期検診を1度ジャンプして
薬だけ郵送で送られてきてましたし。
私も、数件の市民病院とか基幹病院で定期検診受けたけど。どこも似た状況。


単に
金を払ってどうにかなるとか、
そんな
簡単な問題じゃないんですよねぇ。
これ。
ちゃんと掘り下げて
全体像をキチンと伝えないと。
ますます拗れて。

解決出来なくなると思いますが。


なんというか
今の報道の仕方は、
『医療従事者は新型コロナ肺炎に
 立ち向かうのが当然』
みたいな風潮が透けて見えて。
そういう決めつけは
ちょっと違う、と思うのです。
誰もが
必要な知識、技術、経験、自信を
持っているわけではないのです。

 

 

 

 

 

医療機関の3割で夏のボーナス引き下げ 退職者増えるおそれも | NHKニュース

これはしゃーない。コロナ対応で忙しかった部門もあっただろうけど。病院全体で見たら人あまりだった、って事だから。調剤とか採血とか内科とか他にも色々あるけれど、やることなくて困ってたもの。

2020/07/13 14:31

 

医療機関の3割で夏のボーナス引き下げ 退職者増えるおそれも

2020年7月13日 5時15分
看護師などのことしの夏のボーナスを去年よりも引き下げた医療機関が、およそ3割に上ることが分かりました。調査を行った労働組合は、「新型コロナウイルスに感染する危険を感じながら使命感で働いている医療従事者の退職が増えるおそれがある」と指摘しています。
日本医療労働組合連合会が加盟する医療機関を対象にことしの夏のボーナスについて調査したところ、先月30日の時点で回答した338の医療機関のうち、およそ3割にあたる115の医療機関でボーナスの額が去年より引き下げられていたということです。
理由としては新型コロナウイルスの影響で受診控えが広がり、経営が悪化したことなどがあげられていたということです。
このうち、東京女子医科大学病院の労働組合によりますと、経営悪化を理由にことしの夏のボーナスは全額カットとなり、退職の意向を示している看護師が数百人規模にのぼるということです。
これについて、東京女子医科大学病院は「回答を控える」としています。
日本医療労働組合連合会は「多くの医療従事者が新型コロナウイルスに感染する危険を感じながら使命感で働いている。経営難が続けば冬にはさらに多くの医療機関でボーナスが引き下げられる可能性があり、退職する人が増えるおそれがあるため対策が必要だ」としています