kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これなぁ誰かツッコんでやれよ ―― 森友学園めぐる裁判 自殺した職員の妻 法廷での意見陳述 全文

この件、
最近、
ちょくちょくテレビとかで見かけるのですが。
どうしても
マスメディアは、
『悲劇のヒーロー』に仕立てあげようという、
被害者立場からの視点ばかり報じているばかりで。
でも、
『権力に圧殺されて自殺を決意した』
…って
そんな単純な考えで、
死ぬ人はいないのですよ。



まず、
死ぬ理由について。
関わった責任の取り方として死を選んだ、
というのは、
発想として
判りやすく
耳障りも良いのですけど。
実際問題として、
自殺の原因としては
飛躍しすぎています。
というのも、
自死』というのは
そういうふうに
簡単に決断できることではありません。
うつ病とか
心を病んだ場合でも、
誰もが簡単に
実行する選択肢ではない。
何かしら、
『外部からの圧力』が『内面の崩壊』と結びついて、
それで、
実現するものです。
『内面の崩壊』だけでは、
自死が実現するには
要素が不足しているのです。



で、
今回の場合、
自死を選んだ職員の場合を
考えると。
森友書類改竄を強制されたことで、
『内面が崩壊』してしまって
うつ病を患っていた。
として、
その後
自死』に結びつくには
『外部からの圧力』があったはずなのですけど。
それが、
今のところ見たらないのですよね。
すくなくとも、
うつ病で職場を離脱した後、
ここから
政府関係者との繋がりが切れてしまっている。
状況で。
それが何かしらの圧力になった、
とは考えにくい。
これまで遺族が語っている状況からして、
『森友文書改竄』に関して
ひたすら執着した結果、
心身に異常をきたしていた、のは間違いが無く。
また、
そこから
うつ病』を引きずっていたのも、
執着したまま解放できずに、
引きずり続けていた。ため、
と見えます。
おそらく、
連日の
マスコミ報道の中に
何かしらの『引き金』となる
圧力があったのだろう、
と。
そのくらいの事は推測できるのですけど。



では、
具体的に
その『引き金』とはなんだったのか。
と。
問題はそこなのです。
それを知るために、
遺族は裁判に踏み切った、

言っています。
しかし
自死』の『引き金』として考えるのなら、
当時の
安倍首相や佐川局長は
被害者と直接の面識がなく、
また
直接指示を出しているような状態でもないので。
関係性、被害者の心理面との繋がりは、
かなり薄いのですよね。
つまり、
被害者本人との直接の繋がりが弱いために、
ダイレクトなイメージを想起する『引き金』には
なり得ない。
判りやすく言うと、
目の前で強面の男に死にそうなほど罵倒される、
のと、
罵倒された事実を人づてに聞く、
のでは、
同じ『罵倒』でも
受け側の心象、ストレスが全く異なる。
当然、
直接圧迫された場合の方が、
より強いストレスを感じます。



つまり、
自殺に結びついた原因を探るには、
まず
当人が勤めていた部署内において、
とくに
直属の上司や同僚、他の関係者との関係性において何があったのか。
そこを明らかにするのが
一番重要であり、
そこに焦点が当たってそこでの関係性と事実を
掘り起こしていかなければなりません。
安倍首相とか
佐川局長のとの関連性は、
部署内での事実関係が明らかになったあとで。
関連性があるかどうか、
そこから先で出てくる話で。
最初から、
そこと繋がっていると考えるのは、
足下を全く見ないで、
空ばかり見上げているのに等しい行為です。
それじゃあ、
道が
どこにあるのか、
どこに繋がっているのか、
なんて
判るわけが無い。



つまり何が言いたいのか、
というと。
自殺の原因を明らかにするのなら、
調べるべきは、
担当部署内での人間関係と就労実態、
についてであり。
そこに
安倍首相の話や佐川局長の話は
直接関与していません。
そこを結びつけようとするのは、
現場をすっ飛ばして語っている暴論で、
風が吹けば桶屋が儲かる』理論です。
そうではなくて、
全体のスキームが知りたい、
というのなら。
トップである
安倍首相から佐川局長から
現場までの流れの詳細
を調べることになりますけど。
それはプロジェクト全体の
スキームの詳細についての議論であって。
『過労死』
とは別件になります。
自殺の原因とは別の話です。
故人への賠償責任とは全く関係の無い話題になります。
つまり
国家に賠償を求める裁判なら、
職場での勤務実態に瑕疵があったのかどうか、
そこだけの話に限定されるので。
安倍首相とか
佐川局長とか、
ほとんど関係ないんですよね。
最初から
『誰それが悪いんだ!』って
思い込みで決めつけて
そればかり追いかけていると。
真実からはどんどん遠ざかる、だけですが。



解説を付けるのなら、
ここは
きちんと切り分けて
調査するべきものであって。
そうでなければ
真実は追究できないこと。
混同している、
遺族の主張の『おかしさ』を
指摘するべきなのですけど。
つまり、
今行われている裁判の中での、
遺族の意見陳述は、
裁判の訴状の趣旨とは全く無関係の内容で、
目の前の現実を無視した
トンチンカンで意味不明な発言の羅列である、
と。
裁判全体の流れから言うと、
そういう評価になります。



おそらく
今回遺族が納得するために必要なのは、
『黒塗り資料の開示』
であって。
それは
このような国家賠償請求の裁判では
まったく目的が異なるので、
何一つと言ってイイくらい、
ほとんど達成されないと思いますけど。
そのくらいの事実は
誰か指摘してやれよ……
また、
賠償を求める、のが目的なら。
今の裁判の進め方は明らかに失敗です。
賠償責任の追及に焦点を絞ったものとは
別物の内容になっていますから。
賠償責任の追及に特化した内容と比べると、
原告側が得られる物は
ほとんどないと言って等しい結果になると思います。
それは
『国家権力の横暴』
ではなくて。
原告側が
裁判の方向性を
明らかに間違っているゆえの結果です。

 

 

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森友学園めぐる裁判 自殺した職員の妻 法廷での意見陳述 全文

亡くなった赤木俊夫さんの妻で原告の雅子さんが15日、法廷で述べた意見の全文です。
私の夫、赤木俊夫は決裁文書を改ざんしたことを悔やみ、自ら人生の終止符を打ちました。
2018年3月7日のことです。
夫は震える手で遺書や手記を残してくれました。
私は夫の死後2年経過した2020年3月18日、やっと遺書や手記を公表しました。
そして、同じ日に夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにし、夫と同じように国家公務員が死に追い詰められることがないようにするため、そして、事実を公的な場所で説明したかったという夫の遺志を継ぐため、国と佐川さんを訴えるところまで進みました。
以下、この訴訟に対する私の思いを陳述させて頂きます。
夫は、亡くなるおよそ1年前である2017年2月26日(日曜日)私と神戸市内の梅林公園にいた時、近畿財務局の上司である池田靖さんに呼び出され、森友学園への国有地払い下げに関する決裁文書を改ざんしました。
決裁文書を書き換えることは犯罪です。
夫は「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」と生前知人に話していた程国家公務員の仕事に誇りを持っていました。
そのような夫が決裁文書の書き換えという犯罪を強制されたのです。
夫の残した手記によると、夫は改ざんを指示された際に「抵抗した」とあります。
また、私は夫の死後、池田さんからも、夫は改ざんに最初から反対していたと聞きました。
夫が、決裁文書の改ざんによって受けた心の痛みはどれだけのものだったでしょうか。
国家公務員としての誇りを失ったでしょうし、強い自責の念に襲われたと思います。
夫は手記や遺書に「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わったものとしての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした。(55才の春を迎えることができない儚さと怖さ)」、「現場として相当抵抗し、最終的には次長が修正に応じ、修正前の調書に合わせて自ら、チェックマークを入れて体裁を整えました。事実を知っている者として責任を取ります」と書いています。
夫は、改ざんしたことを犯罪を犯したのだと受け止め、国民の皆さんに死んでお詫びすることにしたんだと思います。
夫の残した手記は、日本国民の皆さんに残した謝罪文だと思います。
国は、夫の自死の真相が知りたいという私の思いを裏切り続けてきました。
財務省は、夫が亡くなった5日後の2018年3月12日に改ざんしたことを認め、3か月後の6月4日に調査報告書を発表しました。
しかし、この調査報告書の中には、誰のどのような指示に基づいて夫が改ざんを強制されたのか記されていません。
夫が自死したことすら記載されていません。
夫の手記についても、提出を求められていないので当然ですが一切触れていません。
池田さんは、夫が亡くなってから1年後、自宅で私に「赤木さんはきっちりしているから、文書の修正、改ざんについて、ファイルにして、きちっと整理していたんです」、「パラッと見たら、めっちゃきれいに整理してある。全部書いてある。どこがどうで、何がどういう本省の指示かって。修正前と修正後、何回かやり取りしたような奴がファイリングされていて、パッと見ただけでわかるように整理されている。これを見たら我々がどういう過程で改ざんをやったのかというのが全部わかる」と仰っていました。
でも、調査報告書には、このファイルについても記載がありません。
私は、夫の自死が公務災害となった理由を知るため、人事院に対して情報開示請求をしました。
しかし、人事院の開示した文書は70ページのほとんどが黒塗りで、夫がなぜ自ら死を選び悩み苦しんだのか、私の知りたいことは何一つわかりません。
そこで私は、2020年4月13日に、近畿財務局に対して情報開示請求をしました。
しかし、1か月後の5月13日に開示されたのは、年金の金額や支払日などが書かれたたった10頁の文書でした。
残りの文書については、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言に伴う処理可能作業量の減少などを理由に、1年後の2021年5月14日までに開示決定をするそうです。
国はこの裁判でも同じような態度をとるのでしょうか?
これではこの裁判でも真実には近づけません。
私は、夫が自死に追い詰められた真相を明らかにするため、第三者委員会による再調査を求める電子署名を始めました。
電子署名には、35万人を超える方々から賛同の署名を頂きました。
電子署名は、2020年6月15日に安倍首相や麻生財務大臣へ提出しました。
しかし、安倍首相も、麻生財務大臣も、すでに検察の捜査も済んでいるので調査しないと、夫のことを切り捨てました。
でも、検察の捜査は刑事処分のためのもので、真相解明の調査とは別の物です。
国は、国民にも夫にも向き合わず、あるものを出さず、ズルズル先延ばしにして逃げています。
再調査を実施して、正直に全て明らかにしてください。再調査の結果はこの訴訟でも役に立つと思います。
安倍首相は、2017年2月17日の国会で、安倍首相や安倍昭恵さんが森友学園の国有地払い下げにかかわっていたら総理大臣も国会議員も辞めると発言しました。
財務省秘書課長は2018年10月、私に対して「この首相の発言によって、野党が理財局に対して資料請求するなど炎上したため、理財局は改ざん前の文書を出せなかった。その意味で、首相の発言と改ざんは関係がないとはいえない」と言いました。
安倍首相は、自分の発言が改ざんの発端になっていることから逃げているのではないでしょうか。
安倍首相は、自分の発言と改ざんには関係があることを認め、真相解明に協力して欲しいと思います。
安倍昭恵さんも森友学園への国有地売却の関係を明らかにしてほしいと思います。
池田さんも、池田さんの前任者も「裁判になれば、本当のことを話します」と私にはっきりと言いました。
この裁判では、前任者には、安倍昭恵さんと籠池夫妻のいわゆるスリーショット写真がどのように国有地の取引に影響したのかを、池田さんには、国有地値引きと決裁文書改ざんをめぐり、近畿財務局の中で何が行われたのかを話して頂きたいと思います。
また、佐川さんをはじめとする理財局の幹部の人達や、美並局長をはじめとする近畿財務局の幹部の人達も、事実をありのままに話して欲しいと思います。
もしこれらの人たちが裁判に来なかったり、裁判に来ても事実を話さなかったとしたら、国が本当にあったことを国民から隠し、全てなかったことにするために止めたのだと思います。
安倍首相、麻生大臣、私は真実が知りたいです。
夫は亡くなった日の朝、私に「ありがとう」と言ってくれました。
最期の夫の顔は「絶望」に満ち溢れ、泣いているように見えました。
決して生き残らないように、電気コードは首にきつく二重にくくりつけていました。
怖がりだった夫が、こんなことをしなければならないなんて。
真面目に働いていた職場で何があったのか、何をさせられたのか私は知りたいと思います。
最後に、裁判官の皆様にお願いがあります。
私は、訴状でも書いていますが、3つの目的のために訴訟を始めました。
その中でも一番重視しているのは1つ目の、夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにすることです。
訴訟の手続きは私には難しくて分かりませんが、是非とも夫が自ら命を絶った原因と経緯が明らかになるように訴訟を進めてください。
夫が作成したファイルを含めてできるだけ沢山の資料を集め、できるだけ沢山の人の尋問を行って事実を明らかにしてください。
そしてそのうえで、公正な判決を下してください。
宜しくお願い致します。
以上

 

 

 

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「改ざんは犯罪、真相明らかに」 「森友」自殺職員妻が法廷で―国賠訴訟第1回弁論

 学校法人森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(49)が国と当時財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官に計約1億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回弁論が15日、大阪地裁(中尾彰裁判長)であった。国と佐川氏側は請求棄却を求め争う姿勢を示した。
 雅子さんは初めて法廷で意見陳述し、財務省幹部らの指示とされる改ざんについて、「夫は犯罪と受け止め、国民に死んでおわびすることにした。残した手記は国民への謝罪文だと思う。国は自死の真相を知りたい私の思いを裏切り続けてきた」と指摘。その上で「理財局幹部、近畿財務局幹部の人たちも事実をありのままに話してほしい。一番重視しているのは夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにすること」と訴えた。
 訴状によると、赤木さんは改ざんを強制され、長時間労働の結果うつ病を発症して、2018年3月に自殺。雅子さんは今年3月、国などを提訴し、改ざんは当時理財局長だった佐川氏の指示だったとする夫の手記を公表した。
 これに対し、国側は答弁書で、改ざんは当時の理財局幹部が関与し近畿財務局幹部の判断で協力したことを認めたが、反論は追って書面で行うとした。佐川氏側は、違法に損害を与えた公務員個人は賠償責任を負わず、国が負うので賠償請求は失当だと主張した。
 雅子さんは記者会見し、「犯罪を指示していないのであれば『指示していない』と(佐川氏)本人から聞きたい。真面目に答えていないと感じた」と被告側の主張に疑問を投げ掛けた。生前の夫の写真を手元に置き、裁判について「長い闘いになると思うが(夫と)一緒に闘っていきたい。きょうスタート(地点)に立てた」と決意を示した。