kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これについては思うところあり ―― 台風10号土砂崩れで不明の4人捜索始まる

この事件、
って、事件と言ってしまっていいのかどうか。
ちょっと微妙な内容ですけど、災害事故と言うべきなのか。
日本観測史上
まれにみる爆風台風10号が
大きな被害をもたらした中で。
唯一、
避難失敗となってしまったケース、
ということで。
メディアの注目の高い、
案件。
事故発生後、
災害救助において、
生存率が激減する目安とされている、
『72時間の壁』を
本日突破してしまいましたが、
いまだ
懸命な救助活動が続いています。



この現場がねぇ、
前が流れの速い川で、
後ろが急峻な斜面、という。
いわゆる『隘地』。
昔から
急所としてしられる地形ですよ。
ここで
襲われたら逃げナシ、という。
それは、
そこで生活していた住人もわかっていたようで。
家族を
安全な場所に避難させて。
当人は
現場に残っていたのだとか。
一部メディアの報道によれば、
台風10号の被害に対して、
災害支援要請が出た時に即出動できるように。
即応体制をとるために、
現地事務所に残って詰めていた、
という説明があったり。
それなりに
事情があったようなのですけど。
それはねぇ……



やっぱり
生きていてこその話で。
それは
災害救助の鉄則で、
『避難』と『救助』は両立できない、
救助側が、
要救助側になってしまったら本末転倒。
本来
助けられるはずだった他の人に
手が回らなくなって、いっそう被害を拡大しまうので。
避難と救助で判断が分かれる場面では、
避難を優先させて、
徹底して二次災害を避けるべし、
という。
膨大な経験に裏打ちされた
教訓があります。
今回の事例などは、
まさにこれで。
この教訓が
周知、遵守徹底されていれば
こんな結果にはならなかったのかなぁ、
と思ったり。
とはいえ、
この手の判断は
救助のプロでも難しい物で、
ときどき
判断を誤って謝罪に追い込まれていたりする、
そんな案件ですから。
それなりに
高度な訓練を受けた人たちでも、
それですから。
今回みたいに、
訓練を受けてない人たちが、
両方の可能性を追い求めてしまうのも
仕方がないのかなぁ。



今回の事例で、
何かしら『教訓』らしきものを見いだすのなら。
こういった
専門職ではないボランティアの
行動規範、原則について、
現場の自治体毎ケースバイケースに任せるのではなく。
ある程度
共通した
ガイドライン、行動マニュアルを策定する、とか。
それを
行政とか専門家だけが握っているのではなくて。
広く
ボランティアに周知徹底、
習得して、
常に携帯してもらう、
とか。
いわゆる『虎の巻』を作る、と。
そういう
形に結実するのですかねぇ。

 

 

 

 

www3.nhk.or.jp

 

台風10号 宮崎 椎葉村の土砂崩れで不明の4人 捜索始まる

2020年9月10日 9時07分
台風10号による大雨で住宅などが押し流され、建設会社の関係者4人の行方がわからなくなっている宮崎県椎葉村の土砂崩れは、発生から3日がすぎました。土砂が流れ込んだ川の下流を含めて、10日も朝から捜索が始まりました。
宮崎県椎葉村では台風10号で500ミリを超える雨が降り、下福良地区の山の斜面が崩れて建設会社の社長の自宅と事務所が押し流されました。
社長の相生秀樹さんは自力で土砂の中から脱出しましたが、妻の勝子さん(68)と長男で専務の泰孝さん(39)、ベトナム人技能実習生のチャン・コン・ロンさん(23)とグエン・ヒュー・トアンさん(22)の4人の行方が分からなくなっています。
捜索の範囲は土砂が流れ込んだ川の下流のダムなどにも広げられていて、9日は消防隊員らがえん堤から双眼鏡を使ってダム湖の中を探していました。
災害が発生したとみられる今月6日の夜から3日が過ぎる中、村や警察などは10日も午前7時から捜索が再開されました。
相生勝子さん(68)は夫の秀樹さんが経営する建設会社を手伝っていました。
2人を知る人によりますと、勝子さんは穏やかな性格で、新しいことに取り組むのが好きな秀樹さんといつも支え合いながら、会社を切り盛りしていたということです。
また仕事が忙しい中でもミニバレーや体育大会などの地域の集まりにも積極的に参加していたということです。
家族ぐるみのつきあいだという男性は「冷静でしっかりした性格で、情熱的な性格の秀樹さんと理想の家庭を築いていました。一刻も早く見つかってほしいです」と話していました。
相生泰孝さん(39)は、父親の秀樹さんが経営する建設会社で専務を務めていました。
地区の建設業協会の青年部会長を務めるなど、人口減少が進む村で若手の中心となって活躍していたということです。
また来日したばかりのベトナム人技能実習生が早くなじめるようにと、地区の行事の際には参加者1人ひとりに2人を紹介するなど、こまやかな一面もありました。
台風が接近した今月6日の夜は妻と子どもたちを日向市にある親戚の家に避難させ、会社の事務所に残っていたということです。
家族ぐるみのつきあいだという男性は「出会う皆に声をかけてくれる好青年で、子どもたちが通う学校のPTA活動にも熱心に取り組んでいました。地域のリーダーとなる人が災害に巻き込まれ、とてもつらいです」と話していました。
チャン・コン・ロンさん(23)とグエン・ヒュー・トアンさん(22)は、村で初めてのベトナムからの技能実習生として、ことしの春に働き始めたばかりでした。
ふだんは会社が建てた寮で暮らしていましたが、今月6日の夜は会社の事務所で過ごしていて土砂崩れに巻き込まれました。
道路の補修などの仕事に熱心に取り組み、休日になると社長の秀樹さんに連れられて、近くの川での釣りや買い物などに出かけていたということです。
2人を知る男性は「地域のミニバレーボールで一緒になりましたが、元気がよく、すばらしい若者たちだと思っていました。早く見つかることを祈っています」と話していました。