最近、
日本国内における
新型コロナ肺炎の感染状況が落ち着いてきた、
という見解が
広く一般に浸透し始めて。
ついには、
政府から
『Gotoトラベル』に東京を追加する、
とか。
『Gotoイーツ』を来月には実施する、
とか。
そういう話まで出てくるようになったのですけど。
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ただねぇ、
毎日報告されている数字を見る限り、
そんな
楽観的な浮かれた内容を話している場合じゃないだろ、
と。
私的には、
けっこうピリピリしています(笑
なぜかというと、
それは
問題が数字に表れているからで。
まずは
昨日の報告を見てみますと。
昨日
新たに確認された感染者は712人、
ということで。
この数字を
先週と比べてみますと、
前週比で1.08倍(先週が659人。
これ、
一昨日は
前週比0.85倍、
4日前は
前週比0.81倍、
という具合に、
先週は、
おおよそ前週比0.8倍以下だった再生産率が
今週の
この週末へきて
0.81倍→0.85倍→1.08倍と、
ジリジリ尻上がりに増えてきています。
そして、
早出しニュースの
本日分の報告まとめによると。
今日は
前週比で1.09倍
という結果になっています。
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この数字の動きは、
チャートで見るなら。
『底打ちからの上昇反転シグナル』
です。
楽観的に見るなら、
一時的な数字の偏り、
って
可能性も残されていますけど。
ドンと、
噴き上がるみたいに
一気に数字がはねるのではなくて。
ジリジリと
底上げするように数字が積み上がっている、
この形は
反転のためのエネルギーが……
この場合は、
市場に潜在している、いまだ補足できていない感染者になりますけど。
いまだに
発見できていない潜在的な感染者の数が、
確実に増えている、
という市場の現状が投射されたもの、
と見るべき、
そういう数字の動きです。
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これらの
報告された数字の動きについて、
ざっと背景を推測すると。
日々
報告される新規感染者数は、
ざっと
今から2週間前の感染状況を反映したもの、
というのが、
これまでの経験則から明らかになっていますで。
そこにあてはめると、
8月下旬から末頃の感染状況、ってことになりますね。
この時期は、
ちょうど夏休みが終わって、
企業が平常運転に復帰、
学生は登校を開始、
そのため、
夏休み中減少していた人の動きが、
再び増えて、
人的接触機会が夏休み前の6月、7月並みに
回復した、
そういう時期にあたります。
そこから
順当に考えれば、
人的接触機会が増大したので、
これまでの
感染鈍化傾向が終了して、
再び
感染拡大状態になった、
と。
そういう見方ができるでしょうか。
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これ、
このまま拡大が定着して継続してしまうと、
10月には
再び、
1日の感染者が1000人越え、するような
そういう状況に
逆戻りすることになりますねぇ。
そういう状況で、
人的接触機会拡大策に、
Goサイン出しちゃう、とかなぁ。
まあ、
『Gotoトラベル』に関しては。
これで
感染拡大が激化した、という数字の動きは、
ここまで
このサービスが施行されてきた中では
見られないので。
まあ、
善しとしても。
『Gotoイーツ』の方は……
今回、
手探りで始めるのに。
感染拡大局面で投入するのは、
リスクでかすぎ、だと
思いますけど。
八丈島で初の感染例、国内で712人確認
国内では10日、新型コロナウイルスの感染者が29都道府県と空港検疫で新たに712人確認された。死者は北海道や大阪、福岡などで計7人だった。
東京都内では276人の感染が判明し、1日当たりの感染者は2週間ぶりに250人に達した。都によると、伊豆諸島の八丈島(八丈町)で5人の感染が確認され、同島では初の感染例となった。
都内の入院患者は前日から66人減の1182人で、重症患者も1人減の23人。直近1週間の平均陽性率は3・3%と落ち着きをみせる一方、感染経路が特定できない人は160人と全体の58%を占めている。
大阪府では新たに92人の感染が明らかになった。新規感染者数は9日連続で100人を下回っている。
「GoTo」東京を10月1日から追加へ…「上乗せ」は見送り
赤羽国土交通相は11日、閣議後の記者会見で、政府の観光支援策「Go To トラベル」事業で除外されている東京都について、10月1日から補助対象に追加する方針を表明した。9月11日夜に予定されている政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会での専門家の意見を踏まえ、15日にも正式に発表する。
7月22日にトラベル事業が始まってから、2か月以上遅れて東京都も補助対象となる。赤羽氏は「足元の感染者数は減少傾向にある。全国を対象に実施できることが本来の姿だ」と説明した。
一方、対象となるのが遅れたことを受け、東京都は都民や都内の事業者への補助の上乗せを政府に求めている。これについて赤羽氏は「全国統一のルールで実施しており、現場の取り扱いが難しい」と否定した。
10月1日以降、東京都を発着する旅行でも、旅行代金の最大35%(最大1万4000円)の割引と、旅行先で使えるクーポンを合わせて、旅行代金の最大半額が補助される。
トラベル事業を巡っては、東京都の感染拡大を受けて事業実施への批判が相次ぎ、政府が開始直前に東京都発着の旅行を補助対象から除外することを決めた。
GoTo東京追加は10月から 政府が検討
政府が10月1日から、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた旅行業界を支援する事業「Go To トラベル」の対象に、東京を加える方向で検討していることがわかった。赤羽一嘉国土交通相が11日の閣議後記者会見で東京追加の方針を発表する見通し。11日に開く新型コロナ感染症対策分科会での専門家の意見を踏まえた上で最終決定する。
トラベル事業は、7月22日から東京都民と東京を到着地とする旅行を対象外として、国による旅行代金の35%補助が始まったが、新型コロナの感染拡大を受けて東京は除外されていた。
東京が追加される見通しとなった10月1日からはトラベル事業の一環として、旅行代金の15%分に当たる「地域共通クーポン」を配布する事業も始まるため、トラベル事業による旅行代金の半額補助が全国で受けられる形になる。東京追加を待ち望んでいた観光業界からは歓迎の声が上がりそうだ。
ただ、10日の都内の感染者数が276人と3日以来200人を超えるなど都内の感染拡大は収まっていないため、東京追加による不安を指摘する声も都内からの旅行先となる地方などからは上がりそうだ。