昨年7月に、
日本憲政史上、
まれに見る多数の買収容疑で、
公選法違反に問われて逮捕された、
河井前法相夫妻。
その裁判が、
先月8月25日から、
東京地裁において、
ようやく始まりました。
それが、
始まって半月しか経っていないのに
いきなり弁護士全員解任、
という。
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なんでも、
この事件、
河井容疑者が買収した、しようと計画した関係者など、
人数がこれまた前代未聞の数で。
関係者や証人などを集めると、
全員で100人以上になるのだとか。
なので、
普通のペースでやっていたら数年がかり。
しかし、
この事件は、
連座制などの適用が想定される選挙違反事件に当たりますので。
『百日裁判』として、
審理を迅速に進めることを目的に、
裁判所は起訴から30日以内に初公判を開き、
100日以内に判決を出すよう努めなければならないと
公職選挙法で規定されています。
そのため、
年内に55回の公判が予定されていて。
昨日の9月15日で、
初公判から2週間ほど経ちましたが、
すでに
週3~4回のペースで。
8回の公判が終了したのだとか。
これ、
一見さらっと流されている情報ですけど。
裁判所がお役所仕事で、
土日、休日は定休であることを考えると。
週3~4回ペースって。
ほぼ
平日毎日裁判にかり出されて被告席に立たされている
計算になります。
それは……ちょっと想像を絶している、というか(笑
まずもって
普通の裁判の感覚で準備しようとしていたら。
打ち合わせなんてしている暇ありませんね(笑
唯一、
裁判所の定休日、
土日に弁護士と接見して
打ち合わせができるかな。
それ以外は全部裁判だ、何もできない、
という具合。
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これはねぇ、
容疑者をかばうつもりは更々ありませんけど。
このペースで裁判を続けられるのか、
と私が我が身に置きかえて考えてみると。
普通は
無理ですよねぇ。
毎日裁判、
留置所に戻って寝るだけ、
って生活が続く。延々と年内も来年も続く。半年ほど続く。
裁判って、毎日取り調べ受けているのと一緒ですよ。
その日はもう、
何か他のことを考えている余裕なんてない、
気が休まる時間が無い。精神的に落ち着かなさすぎです。
ブックマークを付けた記事の中では、
『十分な防御が出来ない』とか
書かれていますけど。
そんなレベルで済む状況ではないですよね。
下手すると、
緊張の連続で精神に異常をきたして、
鬱病とかを発症してもおかしくないです。
さすがに、
『ちょっと待ってくれ。
いったん体制を立て直して
準備する時間をください』
という
弱音が出てくるのは
人間が当然行き着く結果だよなぁ。
と
思えたり。
河井前法相が弁護士全員を解任 当面 裁判開けなくなる可能性も
2020年9月15日 17時04分
公職選挙法違反の罪に問われ無罪を主張している河井克行前法務大臣が、15日開かれた裁判の後、弁護士全員を解任しました。
河井前大臣の裁判は、迅速な審理が求められる「百日裁判」で行われていますが、当面、開けなくなる可能性が出てきました。
前の法務大臣の河井克行被告(57)は、妻の案里被告(46)が初当選した去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の買収の罪に問われ、裁判で無罪を主張しています。
15日は午前中、東京地方裁判所で8回目となる審理が開かれましたが、裁判の後、河井前大臣が弁護士の6人全員を解任しました。
弁護士によりますと、前大臣と接見した際に「申し訳ないけど解任させてください」と言われたということで、解任の理由は、裁判所に保釈を認められなかったことや、証人尋問が毎日続き、審理日程が見直されないと準備できないと不安を感じていたのではないかということです。
河井前大臣は選挙運動を取りしきる「総括主宰者」として起訴され、裁判は迅速な審理が求められる「百日裁判」で行われていて、これまで、おおむね週4日のペースで集中審理が開かれています。
16日以降は現金を受け取ったとされる県議会議員らが証人として呼ばれる予定になっていますが、新たな弁護士が選任されて準備が整うまで、河井前大臣の裁判は当面、開けなくなる可能性が出てきました。
ともに審理されている案里議員の裁判については、予定どおり進めるかどうか、裁判所が検討しているとみられます。
河井前法相、全弁護士解任 過密審理に不安訴え―「百日裁判」遅延か・東京地裁
昨夏参院選をめぐり、地元首長や県議らに票の取りまとめを依頼、現金を提供したなどとして、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた衆院議員で前法相の河井克行被告(57)=自民離党=が、15日の第8回公判終了後に自身の弁護士6人全員を解任したことが分かった。
弁護士によると、勾留が続いて十分な打ち合わせができないまま、過密日程で審理が進むことに不安を訴えていたという。
克行被告と妻で参院議員の案里被告(46)の公判は、迅速な判決を目指す「百日裁判」として、週3~4回のペースで審理が行われてきた。突然の弁護士解任で審理が遅れることは避けられない見通しだ。
公判は年内に計55回の期日が指定され、16日には現金を受け取ったとされる地元議員の証人尋問が始まる予定。
解任された弁護士の1人は、「公判が進む中で、克行氏は過密な日程では十分な防御ができないと訴えるようになった」と説明。弁護団は地裁に日程見直しを求めたが認められず、「このままでは自身の権利が守られないと考えたのだろう」と話した。後任の弁護士は決まっていないとみられる。
克行被告は昨年7月の参院選で、地元議員ら計100人に案里被告への投票や票の取りまとめを依頼し、総額約2900万円を提供したなどとして起訴された。これまで4回保釈請求を出したがいずれも認められず、6月18日の逮捕以来3カ月近く勾留が続いている。