さてさて、
世界中が固唾をのんで注目している
アメリカ大統領選。
予想外に盛り上がっています。
先月当初の予想、
『バイデン氏の圧倒的勝利で、あっさり片が付くだろう』
という見方から。
トランプ大統領が猛スパートをかけて。
『これはトランプ大統領が逆転するんじゃないの』
って勢いで、
まったく見通しが分からなくなった。
というところで、
投票日に突入しました。
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ということで、
投票日中の開票では体勢が判明しない、
どころか。
ガップリ四つに組んだ
互角の状態になっています。
選挙人の獲得数が、
わずか10前後ですから。
残る地域で
どこか一つでも、
相手より多く獲得できたほうが
最終的に勝利する、
という。
そんな状況で
開票が残っているのが、
トランプ、バイデン、どちらが有利とも言えない
『激戦区』と呼ばれていた地域。
さらに
郵便投票による投票が多い地域、
だとか。
狙ってやっているワケでは
ないのでしょうけど。
グダグダになってきましたよ(笑
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郵便投票を
全部確実に開票を終わらせて集計するとなると。
開票が終わって確定するのが、
下手をすると
来週まで持ち越し。
になりそうな見通しなのだとか。
さらに、
郵便投票の扱いについて、
週ごとにバラバラなので。
それらについて、
疑義、意義申し立てが出ることは十分に考えられる、
というか。
法律の立て付けに不備が目立つので、
異議申し立てが出た場合、
投票の有効性そのものが揺らぐ、こともあり得る、
だとかで。
トランプ氏、バイデン氏、
両者が互いに一歩も譲らず、
自らの勝利を主張して
法廷闘争に持ち込んだ場合。
最悪、
裁判が延々と続いて、
大統領の当選確定は
来月以降に持ち越される可能性も、
大いにあり得る、のだとか。
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おいおいおいおい、
それって、
アメリカの国政が
1ヶ月間も停止する、停滞する、ってことですよね。
そのような事例は、
過去にも存在していて。
近々では2000年の大統領選挙で
ブッシュ氏とゴア氏が争って。
法廷闘争にまでもつれ込み、
ブッシュ氏の勝利宣言が出て
決着が付くまでに。
投票日から
1ヶ月ほどかかったそうです。
一日本国民としては、
ちょっと
理解しがたい状況ですけど。
アメリカでは、
特殊ではありつつも。
これも
民主主義の一部なのだとか。
えー……
あー……
うーん……
これって、
それでいいのか、アメリカは……
米大統領選、激戦続く 大勢判明遅れる見通し
米大統領選が3日投開票された。再選を狙う共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は南部フロリダ州など重要州を制する一方、政権奪還を目指す民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は地盤の東部州で強みを発揮し、勝敗を決める選挙人獲得争いは大接戦となっている。郵便投票の利用拡大により期日前投票が増加し、集計に時間がかかる州もあるため、大勢判明は遅れる見通しだ。勝敗の行方は東部ペンシルベニアなど数州の行方に絞られている。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、東部時間4日午前8時半(日本時間4日午後10時半)時点で、トランプ氏がフロリダに加え、南部テネシー、サウスカロライナ両州など23州で勝利を固め213人の選挙人を獲得した。バイデン氏は東部ニューヨーク、南部バージニア両州など19州・1特別区を制し選挙人227人を獲得した。投票総数は2016年の前回選(約1億3800万人)を上回ることが確実となっている。
大統領選は、全米50州とコロンビア特別区(首都ワシントン)に割り振られた選挙人538人のうち、過半数の270人を獲得した候補が当選する仕組み。
バイデン氏は4日未明、地元の東部デラウェア州ウィルミントンで演説し、「現状に満足している。我々は勝利への途上にあると確信している」と語った。その一方で「勝者を決めるのは私でもトランプ氏でもない。米国民だ」と強調。「最後の1票が数えられるまで戦いは終わらない」と述べ、支持者に結果を辛抱強く待つよう呼びかけた。
トランプ氏は4日未明、ホワイトハウスで演説し、「我々は勝利する。私に言わせればもう勝っている。これまでの結果は素晴らしい」と述べ、一方的な「勝利宣言」ともとれる発言で再選に自信を示した。一方で投票日を過ぎて到着した郵便投票を集計することに不満を漏らし、「最高裁に持ち込む」と法廷闘争も辞さない構えも見せた。
今回の選挙はトランプ政権の1期4年に加え、世界最多の感染・死者数を出した新型コロナウイルス対応の評価が問われた。さらに感染拡大により打撃を受けた経済の回復策や人種差別問題が争点となった。
コロナ危機を受け、今回は投票所に足を運ばずに投票できる郵便投票の利用が急増。フロリダ大の米選挙プロジェクトの集計によると、3日午後現在で郵便を含めた期日前投票を済ませた人の数は1億人を突破した。
昨年6月に再選出馬を正式表明したトランプ氏は1期目公約の米国第一主義を踏襲。雇用数値の改善や北朝鮮との緊張緩和など1期目の実績を強調し、貿易不均衡是正や強硬な移民対策の一層の推進を掲げた。今年春以降のコロナ感染拡大で経済が失速し、再選戦略の見直しを迫られると、危機からの脱却と経済回復をアピール。さらに「社会主義的なバイデン政権になれば大不況が訪れる」と繰り返し訴え、左傾化の進む民主党への批判を強めた。
バイデン氏は昨年4月、「トランプ政権下で失われた米国の品位と尊厳を取り戻す」と訴え、党予備選への立候補を表明。今年4月に党候補指名を確実にして以降は、「打倒トランプ」を旗印に民主党内の結集だけでなく共和党支持層の一部の取り込みにも成功した。本選ではトランプ氏のコロナ対応批判を繰り返し「トランプ政権はコロナとの闘いをあきらめた」と攻撃した。「密集」もいとわない大規模な支持者集会を強行するトランプ陣営と対照的に、オンラインでの訴えや資金集めが中心のバーチャル選挙を展開した。
「我々の勝利が見えていたところで、詐欺行為起きた」…4日未明のトランプ氏の演説
4日未明のトランプ氏の演説は次の通り。
『こんな遅い記者会見は初めてだ。米国民のとてつもない支持に感謝したい。何百万、何千万人もの人が我々に投票した。我々の支持者の投票を阻止しようとしたグループがいる。そんなことは容認しない。
我々は、大きな祝賀の準備ができていた。我々は勝利しつつあったのに、突然取りやめになった。
今夜の結果は驚異的だ。文字通り表に繰り出して、祝う用意ができている。
記録的な数の市民が投票した。我々のすばらしい運動が、こんなふうに支持されたことはかつてなかった。
我々は、勝つ見込みのなかった州でも勝利した。フロリダ州は大差で勝った。偉大なオハイオ州でも勝利した。テキサス州でも勝った。テキサスでは70万票の差がついた。
ジョージア州での勝利もはっきりしている。開票残りわずか7%で、我々は2・5ポイント、11万7000票差で優位にある。ノースカロライナ州での勝利も明快だ。開票残り約5%で、1・4ポイント、7万7000票の差がついている。
最も重要なのは、ペンシルベニア州で途方もない得票で勝ちつつあることだ。69万票の差がついている。開票率64%で、追いつくのはほぼ不可能だ。
ミシガン州でも勝ちつつある。65%の開票率で30万票の差をつけている。
ウィスコンシン州でも勝利しつつある。
大事な夜になった。
オハイオ州では8・1ポイント、46万1000票差で勝った。
我々の勝利が見えていたところで、詐欺行為が起きた。率直に言って、我々がこの選挙に勝った。
この国で大きな不正が起きている。法律を適切に使いたい。だから連邦最高裁に訴えるのだ。
すべての投票を止めさせたい。朝の4時に得票を加えるのをやめさせる。我々は、これにも勝利する。
我々はすでに勝った。皆さんに感謝し、我々と働いてきたすべての人に感謝する。』
「勝利に信念を持って忍耐強く待つことが大事だ」…4日未明のバイデン氏の演説
4日未明のバイデン氏の演説は次の通り。
『今晩は。皆さんの忍耐はすばらしい。
長くかかることはわかっていた。明日の朝までか、もっと長引くか。我々は今、良好な位置にいる。本当だ。勝利の軌道にあると信じている。
郵便投票が前例がないほど多く、時間がかかるのはわかっていた。票の集計が終わるまで忍耐強く待たなくてはならない。全ての票の集計が済むまで終わらない。全ての票だ。
我々は今、良好な位置にいる。テレビ局の一つは、我々がアリゾナ州を獲得したと打ち出した。これは転換点だ。ミネソタ州も取った。ジョージア州では、我々の予想に反しまだ競り合っている。ウィスコンシン州とミシガン州は本当にいい感じだ。
ところで、票を数えるのには時間がかかる。ペンシルベニア州は取れる方向だ。フィラデルフィアやアレゲニー、スクラントンの皆と話すと、彼らは投票率の高さを目の当たりにして自信を深めている。結果は明日朝にもわかるだろう。もう少しかかるかもしれない。
ずっと言ってきた通り、誰が勝ったかを宣言するのは私でもドナルド・トランプでもない。米国民が決めることだ。それでも私は結果を楽観している。この選挙で投票した全ての人たち一人ひとりに感謝したい。
それから、クリス・クーンズ、デラウェア州の上院議員選勝利おめでとう。投票所のスタッフ、投票検査員の皆さんをはじめ、選挙の民主的プロセスを支えた全ての人に感謝する。全米のすべての人に感謝する。ありがとう、ありがとう。
前にも話したように、スクラントンの祖父の家を出るときは、いつも祖父の大きな声が飛んできた。「ジョー、信念を守れ」と。すると祖母が、「ジョー、違うよ、信仰は広めなくちゃ」と言ったものだ。
皆さん、我々の勝利に信念を持って、忍耐強く待つことが大事だ。ありがとう。ありがとう。』