元・朝日新聞の記者が書いた記事が、
文春で『捏造』と報じられた件について。
捏造記事を書いた、言われてしまった記者が、
『名誉毀損』だと『損害賠償』を求めて訴えていた裁判が、
ついに結審しました。
最高裁判所は、
元・記者の訴えを退けて。
文春の記事は、
批評として一定程度の社会的な意義が認められる、
という1審、2審の判決を支持して。
元・記者の訴えを退けました。
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これは非常に重要な判決です。
元・記者は
『捏造記事を書いた』という事実について語った情報を
裁判によって……
ある意味『金と権力を使い』覆そうとしたのですけど。
裁判所は、
『それはまかり成らん』と最初から最後まで突っぱねた、
という。
正しい批評は批評として認められるべきである、
という
しごく全うな判決を下したのでした。
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でも、
これと、
元記者とその家族への脅迫などの件については。
また別件ですので。
脅迫した件については、
改めて裁判……起こせるのかなぁ?
今回、
まとめて訴えてしまってますけど。
訴訟相手を別にして
切り分けて再度裁判に持ち込むことはできる、
と思うので。
それはそれで、
新たな裁判が始まるかも知れませんね。
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まあ、それはそれとして。
『植村隆は捏造記者』
という社会的評価はこれで確定したので。
そういう人を教授として雇用してきた
大学とかの見識を疑います。
いやぁ、
大学として、
学問の府として失格だろ。
これ、
当人が誤りを認めて謝罪し改善につとめているのなら。
まあ、
情状酌量の余地もありますけど。
『おれは間違っていない。言いがかりだ』って誤りを
一切認めていませんからね。
この姿勢は、
同業の記者からも批判されていますけど。
それでも
当人、
批判者を裁判に訴えて。事実をもみ消そうとして。
この始末ですから。
そんな人を大学で雇用として教鞭とらせる、とか。
正気の沙汰じゃないでしょ。
元朝日新聞記者の植村隆氏(62)が「従軍慰安婦」について書いた記事を「捏造(ねつぞう)」とされ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの櫻井よしこ氏(75)と出版社3社に謝罪広告の掲載と損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は植村氏の上告を退ける決定をした。18日付。請求を棄却した1、2審判決が確定した。
1、2審判決によると、桜井氏は、韓国の元慰安婦の証言を取り上げた平成3年の朝日新聞の記事について「捏造」「意図的な虚偽報道」などとする論文を執筆し、週刊誌などに掲載された。植村氏は「事実に基づかない中傷で激しいバッシングを受け、家族も含め危険にさらされた」と平成27年に提訴した。
1審札幌地裁は30年の判決で「櫻井氏が、記事の公正さに疑問を持ち、植村氏があえて事実と異なる記事を執筆したと信じたのには相当
な理由がある」として請求を棄却。今年2月の2審札幌高裁判決も支持した。