この方は
私の世代にとっては、
世界的なスーパースターです。
なんというか、
ワールド杯に
ビデオ判定システムが
導入された今となっては。
誰も
二度と真似できない、
単に
身体的に優れている、とか。
技術が抜きん出ている、とか。
そういうレベルから
突き抜けた『ヒーロー=英雄』でした。
『神の手』ゴールの
凄い点は、
ばっちりカメラに手でボールを押した瞬間が記録として
残っているところです。
それで、
世界一に上り詰めた人は、
後にも先にも、
この人だけですよ。
今のところ。
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ただ、
現役を引退してピッチを去ってからは、
その後の私生活はグダグダでした。
酒に溺れ、女に溺れ、麻薬に溺れ……
まあ、
南米だと
どれも身近な話なんですけど。
この人の場合、
現役時代から私生活は自由奔放で。
あれこれと手を出していたのが、
引退したことで。
厳しい節制が必要なくなり、
歯止めがかからなくなった……という感じで。
一時期は、
見るも無惨な肉ダルマと化して。
生死の境をさまよったりしてましたし。
その頃から、
先は長くないんじゃないか、って言われたりしてましたけど。
指導者としての自覚がでて、
アルゼンチン代表監督を目指して。
節制して。
きっちり
減量して体調を回復させ。
真面目に
指導者としての活動に専念して。
ついには、
アルゼンチン代表監督として。
ワールド杯のピッチに立った姿を見たときには、
すっかり立ち直ったんだなぁ。と
感動したんだけどなぁ。
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ただ、
ここ数年は、
健康問題が絡んで監督業を退いたりして。
危うい様子がチラホラ見え隠れしてたり。
予兆はありましたけども……
でも。
まだ60歳ですよ。
早いなぁ……(涙
「神の手」ゴール・5人抜き…世界を魅了、「神の子」マラドーナさん死去
【リオデジャネイロ=淵上隆悠】アルゼンチンサッカー界の英雄、ディエゴ・マラドーナ氏が25日、首都ブエノスアイレス郊外の自宅で死去した。監督を務めていたアルゼンチン1部リーグ、ヒムナシアなどが明らかにした。60歳だった。3日に硬膜下血腫と診断されて手術を受けていた。
首都近郊で1960年に生まれ、少年時代からサッカーにのめり込んだ。15歳でプロデビューし、翌年にアルゼンチン代表となった。81年に名門ボカ・ジュニアーズに所属し、スペインのバルセロナやイタリアのナポリでもプレーした。
華麗なドリブルや抜群の得点力で世界を魅了し「神の子」と呼ばれた。2大会目の出場となった86年のワールドカップ(W杯)メキシコ大会で母国代表の主将を務めた。準々決勝のイングランド戦では、ヘディングによる得点と判定されながら実は手でボールに触れたとされる「神の手」ゴールで先制した。約60メートルのドリブルで相手選手5人を抜き去り、2点目を挙げたことでも知られる。この大会ではチームを優勝に導いた。90年のイタリア大会でもチームに準優勝をもたらし、アルゼンチンサッカーの黄金時代の立役者となった。
一方、91年にコカインの使用で15か月間の出場停止処分を受けた。94年のW杯米国大会でグループリーグ途中に禁止薬物の使用が発覚して追放された。97年に引退し、キューバの施設でリハビリ生活を送った。2008年には母国の代表監督に就き、10年のW杯南アフリカ大会でベスト8となった。
アルゼンチン政府は3日間の服喪を決めた。26日からは大統領官邸で通夜を行う予定だ。