kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

お悔やみ申し上げます ―― 「5万回斬られた男」俳優の福本清三さん死去

この方のお名前は存じていませんでしたが、
テレビ画面の中では
その演技を何度も楽しませていただきました。
記事中にある
テレビ時代劇
暴れん坊将軍』とか『水戸黄門』とか
ああいう娯楽時代劇で。
シメ直前の大立ち回り、
『出会え出会えーー!』と悪役の統領が声を張り上げて
手下どもを呼び集める、
そのシーンで必ずといっていいほど出てくる人です。
あと、
たまに適役では無くて
狂言回し的なポジションでも出てくるのですけど。
その瞬間に、
『ああ、この人は、この先どこかで斬られるだな。
 どのシーンで斬られるんだろうな』
パッと見で
筋立てが直感的に分かってしまう、
という。
貧しい町人とか浪人とか、
そんな役で。
誰かを助けようとして悪事にクビをつっこんしまい、
口封じのために
バッサリ切られる、
という。



これ、
冷静に考えると
とんでもない話なんですけど。
なんというか、
フィクション、物語には、
こういう
安定して『嘘』の世界であることを
示してくれる人が存在する、
それが
とても重要で。
こういう方は、
ものすごく重宝するのですよねぇ。
一目で
『悪役』と分かる役者さんとか。
こういうのを理解してもらうには、
そういうシーンを組み立てなければならないのですけど。
それはつまり、
悪事を見せる、というシーンになるわけで。
往々にして
視聴者にとっては、
あまり見たくない心理的な負担が大きいシーンになります。
それを、
使わずに視聴者に悪役として納得してもらえる存在。
とかね。
そういう役者がいて、
フィクション物語が際立つんですよねぇ。



最近は、
そういう凄みを放つ脇役が
どんどん減ってきて。
その中で
今回の訃報は
とても残念で寂しくあります。

 

 

 

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「5万回斬られた男」俳優の福本清三さん死去…「ラストサムライ」「水戸黄門」鮮やかな斬られ方で人気

 時代劇の斬られ役などとして活躍し、「5万回斬られた男」の異名を持つ俳優の福本清三(ふくもと・せいぞう、本名・橋本清三=はしもと・せいぞう)さんが1日、肺がんのため死去した。77歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は妻、橋本雅子さん。
 兵庫県生まれ。1958年、15歳で東映京都撮影所に専属演技者として入所。映画「柳生一族の陰謀」やテレビ「暴れん坊将軍」「水戸黄門」など、時代劇を中心に出演し、派手に体を反らせて後ろ向きに倒れる、鮮やかな斬られ方で人気を集めた。


俳優の福本清三さん
 2003年に米映画「ラストサムライ」に出演。04年には第27回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞した。14年の映画「太秦ライムライト」で初めて主演を務め、カナダの第18回ファンタジア国際映画祭の最優秀主演男優賞に選ばれた。その後も映画やテレビなどで活躍していたが、昨夏に体調を崩し、療養していた。