すでに四半世紀以上経過して。
ここ数年は、
すっかり風化してしまった感じの。
阪神淡路大震災。
ところが、
今年は
新型コロナパンデミックで
いまだに
日常を回復できない、
今の世相と
当時の感情が見事にあいまって。
これまでになく、
大きくとり上げられています。
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震災追悼日当日である、
今日のみならず。
メディアでは
数日前から……
先週からアレコレと取り上げていましたからね。
いわゆる
『連帯』――
それは、
とても美しい言葉で、
心を揺さぶられる感情、であるのは確かです、けど。
それで
目の前にある問題の解決に繋がるわけではありません。
事実を
感情的に
『美化』してしまうような、
そういう取り上げ方は、
どうなんでしょう……
私的には
かなり懐疑的に見ています。
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こんな風に書くと、
追悼儀式そのものを否定しているように
受け取られてしまいそうですけど。
私は、
追悼儀式が感情的になることは否定しません。
むしろ、
その役割……
追悼儀式の役割は
残された人間の感情を整理するための機会として
設けられているモノですから。
死んだ人間は
何も必要としませんからね。
必要とするのは、
常に
生きている人間です。
生き残った人間を慰めるために、
儀式が
感情的になるのは当然で、
適切だとみています。
ただ、
それを今の時勢、
新型コロナパンデミックと安直に結びつけて。
アレコレと論じるのは、
ちょっと違うなぁ。
と。
追悼する人は、
『今』という世界で生きているので。
無関係で居られないのは確かですけど。
灯籠を“がんばろう”の形に犠牲者追悼 阪神・淡路大震災26年
6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で26年です。神戸市など大きな被害を受けた地域では、新型コロナの感染防止策をとりながら犠牲者を追悼する行事が続いています。
26年前の平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では建物の倒壊や火災などが相次ぎ、その後の「災害関連死」も含めて、6434人が亡くなりました。
神戸市中央区の公園、「東遊園地」には犠牲者を追悼する灯籠が「1.17」と「がんばろう」という文字の形に並べられ、遺族などが地震が起きた午前5時46分に静かに手を合わせ、犠牲者に黙とうをささげました。
灯籠が形づくる「がんばろう」は、新型コロナの影響で多くの人が不安を抱えて過ごす今の状態と26年前を重ね、復興の原動力となった「がんばろう神戸」の合言葉を参考に、心ひとつに乗り越えようというメッセージが込められています。
神戸市によりますと、追悼のつどいに訪れた人は、午後5時の時点でおよそ2万人と、去年より1万8000人少なくなっています。
これまで最も多かったのは、震災から20年となった平成27年の7万5000人です。
緊急事態宣言を受けて兵庫県は、県民に不要不急の外出の自粛を求め、午後8時以降は徹底するよう強く要請していて、東遊園地の追悼のつどいも例年より2時間早く、午後7時で終わる予定です。
17日は感染防止対策を徹底しながら震災の記憶や教訓をつなぐ1日となっています。追悼のつどい 約2万人が訪れる
神戸市によりますと、中央区の公園、「東遊園地」で行われている追悼のつどいに訪れた人は、午後5時現在でおよそ2万人と去年より1万8000人少なくなっています。
これまで最も多かったのは、震災から20年となった平成27年の7万5000人です。
ことしの追悼行事は、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出される中での開催となり、神戸市は、混雑が予想される時間帯の来場はなるべく避けて、自宅などそれぞれの場所で黙とうをささげるよう呼びかけていました。実行委員長「この日しか感じることができないものがある」
コロナ禍のもとでの開催となったことしの追悼のつどいについて、実行委員長を務める藤本真一さんは「開催ができるかどうか不安でしたが、たくさんの人たちに来てもらえてよかったです。この日しか感じることができないものがあるので、悩みながらも来ていただいたのではないでしょうか。ことしの文字の『がんばろう』にも皆さん26年前の思いを重ねて訪れてくれていて、今だからこそ神戸が発信できるメッセージだったと思います」と話していました。