気になっている、
ミャンマーでの軍事クーデターのその後。
市民の蜂起、デモ多発、
それを力で抑え込もうとするクーデター側との衝突。
そして、
ついに死者が出てしまい……
そこからの
続報がニュース記事として
掲載されていたので
ブックマークを付けてみました。
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報道によりますと、
デモ隊の活動を抑え込むために駆り出されている
治安維持部隊の中から、
離脱者がちらほらと出ているそうで。
理由としては、
『市民に暴力を振るいたくない』という
極めて真っ当、というか。
善良的、感情的な理由で。
一人、二人ではなくて、
じわじわと
治安部隊として参加している警察官たちの間に、
大きな運動として広がっている、のだとか。
しかも、
これらの警官達の内部告発によれば。
なんと、
クーデターを起こした軍人達が、
警官の制服を着込んで、
警官になりすまし。
警察のふりをして市民に銃を向けて、
殺害しているのだとか。
かなり突拍子もない、
どこまで信じて良いのか判らない話も
飛び出しています。
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さて、
今回のブックマークを付けた記事に書かれている
内部告発の内容について。
あまりにも一方的で、
どこまで信用できるのか
鵜呑みにはしづらいのですが、
警察が軍の指示に抵抗してボイコットを始めたのは
事実のようです。
なので、
事実にだけ着目すると、
これまで
軍事クーデター政権側として
一体だった軍部と警察が仲間割れをして。
クーデター側が内部分裂した。
という動きが出ている、と。
これは、
国民を抑え込む、
という
ある意味『汚れ仕事』を
軍部から一方的に押しつけられた
警察が、
自分たちが背負わされたリスク、置かれている立場に
危機感を抱いて
クーデター政権側から離脱。
中立の立場に移動した。
という
動きが顕在化した、と。
見ることが出来ます。
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で、
こうなると問題なのは、
残された軍部の動き、ですよ。
今回ブックマーク付けた
ニュース記事が伝えている警官の内部告発によれば、
軍部が
和解、話し合いに応じる意志は全くないそうで。
力による弾圧を止めるつもりはない、
と断言しています。
そんな状況で、
警察が手を引いたのは。
デモ隊の勢いが日に日に増してきて
ついには、
警察の存在を凌駕してしまった現状を
肌身に感じ取り。
我が身かわいさの保身に走った、
という面もあるでしょう。
その状況で、
警察が手を引いたら。
この先、
軍部が直接デモ隊をぶっ叩かなければならない
状況に追い込まれる、のは必定。
ヘタをすると、
かつての
中国『天安門事件』のように、
戦車が出てきて市民を轢き殺す(怖
という
恐ろしい事態にまで発展するかもしれません。
今、
この瞬間が瀬戸際なのかも。
ミャンマーではクーデターに抗議するデモを警察などが武力で抑え込む姿勢を強め、5日も20代の男性が死亡しました。
一方で、警察官の間でも市民への暴力に加担したくないとして、職務を放棄する運動が広がり始めています。
ミャンマーでは4週間にわたって続く大規模な抗議デモに対して警察などが発砲を繰り返し、国連ではこれまでの死者は50人以上に上るとしているうえ、5日も第2の都市マンダレーで20代の男性が撃たれて死亡したと地元メディアが伝えています。
一方で、軍が主導する政権を機能停止に追い込もうと、警察官の間でも職務を放棄する「不服従運動」が広がり始め、これまでに100人以上が参加しているということです。
このうち、首都ネピドーの警察署に所属するチット・コー・コーさんはデモ隊への暴力に加担したくなかったとしたうえで、「平和的にデモをする人たちへの暴力や発砲の指示を軍がやめることは決してない」と話しています。
また、同じ警察署に所属するネイ・リン・アウンさんは「軍の兵士たちは警察の制服を着て警察の名をかたって残忍な行為に及んでいる」と訴えました。
一方、インドの地方政府の当局者によりますと、今月3日と4日の2日間で少なくとも15人のミャンマー人が国境を越えて入国し、保護を求めたということです。
いずれも警察官やその家族だと説明していて、インドのメディアは軍の命令に従わなかったことへの報復を恐れ逃亡したと伝えています。
軍は不服従運動の広がりに神経をとがらせ、運動を呼びかけている人物の特定や拘束を進めていますが、こうした締めつけの中でも抵抗が続いています。
「国軍指示従えぬ」ミャンマー警官600人超「不服従運動」参加
【シンガポール=森浩】国軍がクーデターで実権を握ったミャンマーで、デモ隊弾圧の最前線にいる警察官の間にも、職務を放棄して抗議の意思を示す「市民不服従運動」参加の動きが広がっている。地元メディアは600人以上が職を離れたと報道。デモ隊の犠牲者が50人を超える中、強硬姿勢に対して国軍の足元でも反発が広がり始めた。
6日も同国各地で抗議デモが相次いだ。最大都市ヤンゴンでは治安部隊が催涙弾を発射し、強制排除に乗り出した。デモに参加していた男性(22)は産経新聞通信員に、「声を上げ続けなければ軍政を認めたことになる」と話した。
地元メディアによると最大都市ヤンゴンの警察幹部が2月下旬、「国軍の下で任務に就きたくない」として、不服従運動参加を宣言した。その後、デモ隊への銃撃を拒否する警察官も相次いでいる。
警察官やその家族、約30人が国境を越えて西側のインドに入国し、保護を求めたとの情報もある。ロイター通信によると「国軍の指示に従えない」と話したという。ミャンマー側は身柄引き渡しを要求しており、インド政府が対応を協議している。
一方、地元メディアによると、「エンゼル」(天使)の愛称で知られ、デモ参加中に銃撃で死亡したチェー・シンさん(19)の遺体が5日、国軍関係者によって墓地から掘り起こされた。遺体はその後、戻されたというが、遺族に無断で死因を調べるなどした可能性があり、国内で反発の声が上がっている。