kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

言いたいことを言っただけw ―― 米中外交トップ会談終了 米国務長官「率直に意見交わした」

数日前にアラスカで行われた、
米中要人の直接会談。
冒頭から、
罵倒の応酬。
しかも、
退席しかけた報道陣をわざわざ呼び戻して、
記者団の前で
相手を罵る、とか。
それも
米中ともに、とか。
前代未聞の異例な展開で
始まり。
ニュースで大きく取り上げられました。
そこで、
私的にも、
その後の展開がどうなるのか。
米中それぞれ、
会談に出席した要人達が
政権中枢に帰還した後で。
何か、
重大なコメントが出てくるか、
と期待したのですけど……
今のところ、
何も出ていません。



いちおう、
中国政府の方からは
中国国営メディアを通して
会談に出席した政治局委員の他に、
外相が直接
コメントを出して、
中国政府の公式意見を表明しているのに対して。
アメリカからは、
会談に出席した
米国ブリンケン国務長官
その場で
記者団に対してコメントを出している
くらいで終わっています。
双方ともに、
お互い言いたいことを言っただけ、
という結果で。
今回の会談は
ちょうど、
土日の週末にさしかかっているので。
スケジュール的には
公務はお休み。
ってことになるため、かもしれませんが。
あと、
まだ会談が終わったばかりで、
内容を持ち帰って検討するのはこれから。
というコメントを
アメリカ側の参加者が出していますし。
会談の
具体的な評価、
そして
今後の見通しについて。
動きが出てくるのは、
もう暫く時間が必要。
再来週くらいになるのかなぁ……



そういった
米中両国の対応から見えてくるのは。
とりあえず、
お互い言いたいことを言って、
相手をさんざん罵ったけど。
それは
国内向けのアピールで。
実際、
会談では
お互いの立場を再確認しただけ
見えます。
米中ともに
これまで通りの路線から変更無し、という。
日本メディアの報道とかでは、
米国バイデン新政権が誕生したことで
アメリカは
これまでの
対決姿勢を改めて
融和と協調に転じるのではないか。
その糸口を探っているのではないか、
と言った
解説が
やたらと多く見られるのですが。
どうも、
アメリカ側に
そんな安直な動きは無いようです。



米国バイデン政権の
今後の動き、
発表するコメントの内容にもよりますが。
日本メディアの
対米観、
米国バイデン新政権に関する認識が
現実と
酷く乖離しているように見えます。
安直に
『レッテル張り』して解説しているから。
酷く一面的になっているんですよねぇ……(呆

 

 

www3.nhk.or.jp

 

米中外交トップ会談終了 米国務長官「率直に意見交わした」

アメリカのバイデン政権と中国の習近平指導部の外交トップによる初めての対面での会談は2日間にわたった協議を終えました。
アメリカ側は、人権などの問題をめぐり中国に懸念を伝えたとしたうえで「率直に意見を交わした」として、今後、会談の結果を踏まえて対中国の政策を検討するとしています。
アメリカのバイデン政権と中国の習近平指導部の外交トップによる初めての対面での会談は、日本時間の20日未明、アラスカ州アンカレジで2日目の協議が行われ、アメリカ側はブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官が、中国側は外交を統括する楊潔※チ政治局委員と王毅外相が出席しました。
初日の会談では冒頭、人権や安全保障などをめぐり、双方が真っ向から対立しましたが、協議はその後も予定どおり行われ、さきほどすべての協議を終えました。
会談のあと、ブリンケン長官は記者団に対し「新疆ウイグル自治区や香港、チベット、台湾、サイバーなどを巡り意見の相違があることはわかっており、中国側からは予想どおり反論があった」と述べました。
一方で「幅広い分野で率直な意見を交わすことができた。イランや北朝鮮アフガニスタン、気候変動では利害が交わる部分もあった」と述べました。
また、サリバン大統領補佐官は「これからワシントンに戻って、政策を検討し、今後の進め方について同盟国や友好国と協議を続けていく」と述べ、会談の結果を踏まえて、対中国の政策を検討するとしています。
国営の中国中央テレビによりますと、外交を統括する楊潔※チ政治局委員は会談終了後「双方には、まだいくつかの重要な相違点があるが、会談は率直かつ建設的で有益だった」と述べ、会談の意義を強調しました。
そのうえで「中国は国家の主権と安全、発展の利益を断固として守り、中国の発展を阻むことはできない。われわれは双方が各分野で意思疎通や対話を強化することを望んでおり、両国関係を健全で安定した軌道に沿って前進させるべきである」と述べました。
また、王毅外相は「われわれは誠意を持ってここに来た。それは対立するより対話するほうがいいからだ。ただし、対話は互いを尊重したうえで行うべきだ。双方にはいくつかの懸念や疑念、常に存在する問題があるが、対話を通じて緩和やコントロールすることができる」と述べました。
そのうえで「アメリカは中国が国家の主権と安全、発展の利益を守る決意を過小評価すべきではない。われわれはアメリカが歩み寄り互いの核心的利益や重大な関心事を尊重することを望む。この基礎において、両国の対話の扉は常に開かれている」と述べました。

※チは竹冠に雁垂その中に虎。

 

 

 

www.nikkei.com

 

「民主主義押しつけるな」 米中外交トップ会談冒頭要旨

18日に米アラスカ州で会談したブリンケン米国務長官と楊潔※チ(ヤン・ジエチー)中国共産党政治局員らの冒頭の主なやりとりは以下の通り。
ブリンケン氏 「私はわが国にとって最も近い同盟国である日本や韓国の担当者との会談を終えて戻ってきたところだ。日韓とも米中間の議論に非常に関心を示していた。我々がここで提起する問題は米中両国にとどまらず世界全体に関わる。我々の政権は米国の利益を促進し、ルールに基づく国際秩序を強化する外交を進めると決意している」
「(ルールに基づく国際秩序は)各国が意見の相違を平和的に解決したり、多国間の取り組みを効果的に調整したり、グローバルな商取引に参加したりするのに役立つ。ルールに基づく国際秩序に取って代わろうとするものは、力こそが正義で勝者が総取りするような世界で、全ての国にとってはるかに暴力的で不安定なものとなる」
新疆ウイグル自治区、香港、台湾、米国へのサイバー攻撃、同盟国への経済的な強制行為に関する我々の深い懸念についても提議する。これらの行為はいずれも世界の安定に欠かせないルールに基づく秩序を脅かすものだ。単なる内政問題として片付けるのではなく、この場で提議する必要がある」
「米中関係は競争すべきところは競争的に、協調できるところは協調的に、敵対しなければならないところは敵対的になるべきだと述べた。議論は幅広いテーマにわたることになるだろう。両国関係を前進させるという目標を持ちつつ、我々の持つ懸念や優先事項について明確に伝えたいと思う」
サリバン米大統領補佐官 「バイデン大統領のリーダーシップのもと米国が成し遂げてきたことのうち、我々の外交方針の基盤である同盟関係やパートナーシップを再び活性化させるための取り組みを特に誇りに思う」
「世界や中国に対する米国のアプローチが米国民に利益となり、同盟国やパートナーの利益になることを明確にするのが米国側の最優先課題だ。我々は衝突を求めていないが、厳しい競争は歓迎する。我々の行動原理、国民、そして友好国のために常に立ち上がる用意がある」
楊氏 「戦略的対話のためにアンカレジに来た。この対話が誠実で率直なものになることを願う。中国と米国はともに世界の主要国であり、世界と地域の平和、安定、発展に対する責任を担っている」

「中国人民は習近平(シー・ジンピン)国家主席を核心とする中国共産党のもとに集結している」
「中国と国際社会が支持しているのは、国連を中心とする国際システムと国際法に裏付けられた国際秩序。一部の国が提唱するいわゆる『ルールに基づく』国際秩序ではない。米国には米国流の民主主義があり、中国には中国流の民主主義がある。米国が自らの民主主義をどのように進めてきたかを評価するのは米国民だけでない」
「米国が自国流の民主主義を他国に押しつけるのをやめることが重要だ。実際、米国民の多くは民主主義への信頼を失っている。中国の社会制度を変えようとするのは全くのむだだ」
「我々がすべきことは、冷戦時代の考え方やゼロサムゲーム的なアプローチを捨てることだ。我々は考え方を変えて、21世紀には国の大小にかかわらず団結しともに人類共通の未来に貢献していくようにする必要がある。全ての国が協調し、公正、正義、相互尊重を確保した新たな形の国際関係を築くことも重要だ。いくつかの地域的な問題については、米国が遠方まで及ぶ管轄権を行使して抑圧したり、武力や金融の影響力を通じて国家安全保障を拡大適用したりすることが問題だと思う。こうした行為が通常の貿易活動を妨げている。米国は他国を唆して中国に対する攻撃を仕掛けさせている」
「新疆、チベット、台湾は中国の不可侵の領土だ。米国が中国の内政に干渉することに断固として反対しており、毅然とした行動を取るつもりだ」
「経済的関係の摩擦については合理的なやり方で対応し、ウィンウィンの成果を求めることが重要だ。新たな環境のもと、両国はコミュニケーションを強化して互いの意見の相違を適切に管理し、協力関係を広げていく必要があると確信している」
サイバー攻撃を開始する能力や配備できる技術について言えば、米国はチャンピオンであると言いたい。この問題について他国を責めることはできない」
王毅(ワン・イー)国務委員兼外相 「中国は過去、そして将来にわたり、米国側からの是認できない非難を受け入れることはできない。過去の数年間、中国の正当な権利や利益は抑圧を受け、中米関係を未曽有の困難な時期に陥れている。これは両国の国民の利益を傷つけ、世界の安定や発展に打撃を与えている。この状況はこれ以上続いてはならない」
「中国は米国側に、内政干渉を通じて主導権を握ろうとするのをやめるよう促す。長年の懸案であり、すぐに変えるべきだ。米国は香港に関連して中国への制裁をエスカレートした。中国側は断固としてこれに反対する」
「アンカレジは中米の中間点だが、結局は米国の領土だ。我々は中国の代表団が米国の招待でここを訪れることを受け入れた。しかし、出発前のちょうどこの前、米国は新たな制裁を成立させた。これはゲストを招く国がとるべき手段ではないし、米国が中国との交渉で有利な条件を引き出すための策略だ」
ブリンケン氏 「(国務長官としての)最初の外遊先を日本と韓国にした。あなた方が説明したことと異なる状況をうかがっていると言わなければならない。中国による多くの行為に対する深い懸念も聞いており、それらについて議論する機会があるだろう」
「(人種差別問題などについて)米国は問題を無視したり、存在しないかのように振る舞ったりはしない」
サリバン氏 「自信を持つ国は自身の欠点をよく見て絶えず改善することができる。それが米国の秘訣だ。もう1つの米国の秘訣は、米国民が問題を解決し、世界中の同盟国やパートナー国とともに取り組むことで問題を解決することができると信じていることだ」
「ちょうど数週間前、米国の探査機が火星に降り立ったが、米国単独のプロジェクトではなく欧州やその他の国らとの連携によるものだ。絶えず再発明を続け、他国と密接に取り組み、すべての国に恩恵をもたらすような進歩を生み出す国が達成できることだ」
楊氏 「あなた方の冒頭発言での論調から判断すれば、強者の立場から中国を見下して話したいということか。このような対話を望んでいたのか。我々は米国側が必要な外交的な礼儀作法に従うものだと思っていた。米国は中国に対して強者の立場から話す資格は持っていない。20年前、30年前ですら米国側がそのようなことを言う資格はない。なぜならこれは中国の国民と交渉するやり方ではないからだ。もし米国が適切に中国側と交渉をしたいのならば、その後で必要な礼儀作法に従って正しいことをすべきだ」
「協力は双方に利益をもたらす。これは世界中の人々が期待するものだ。米国の国民は確かに素晴らしい人々だが、それは中国も同様だ。中国の国民がこれほど過去に外国から苦しめられたことはあっただろうか。また、中国が外国の国々に包囲され始めたことは建国以来ない。中国のシステムが正しい限り、中国を抑えるものはない。もしある国が中国の国民を押さえつけようとすれば、その国自身に損害を与えることになると我々の歴史は示している。米国が欧州ともに他の惑星に降り立った連携について話すが、同様の連携を米国が中国と実行するつもりであれば歓迎する」

※チは竹冠に雁垂その中に虎。