kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

お金の話が出てきました(怖 ―― スエズ運河庁、日本の船主に賠償請求の公算

先月、
大型コンテナ船が座礁して
運河が閉塞されてしまい、
一時は
どうなることかと
世界中が騒然となった
この事故。
離礁作業が
無事成功して
運河開通となり。
いよいよ、
今回の運河閉塞騒ぎによる
損害の話、
損金精算、賠償の件が
本格的に動き始めたようで。
ニュース記事になっていたので、
ブックマークを付けてみました。



この件、
私も
とても興味津々で
内心ビクビクしながら
経緯を注視しています。
私が気になっているのは、
『金融市場』への影響です。
今回ブックマークを付けた記事に、
『保険金』処理の話題が出ていました。
保険って、
それは
つまり『金融商品』なわけで。
一説によれば
今回の事故による
船運の運行遅延による損害が
1日あたり1兆円を超える、という
予想も出ています。
スエズ運河が閉塞していたのは
1週間ほどですから、
ざっと計算して
全体で7~8兆円くらいの損害ですね。
多く見積もっても
10兆円は上回らない金額ですので。
金融市場全体から見たら、
大したことな金額ですが。
ただ、
これがどこか1箇所に集中したり、
変な形で、
金融商品化されていて、
レバレッジが掛かっていたりすると。
10兆円に届かない筈の損金が、
10倍、100倍になって。
どこかの国の銀行が破産しました。
みたいな
バカな話が起きたりする事があるんですよ。
というか、
今回みたいな、
普段想定されていない事態が発生した時って、
往々にして
そのような
『想定外』に耐えられない金融商品が破綻する大惨事が
これまでに
何度も起きています。
『保険』って
想定外を見越してかけておくセーフティネットですけど。
他方では、
想定外を排除して
平時に利益が出るに設定された商品ですから。
この商品を
引き受けた人は、
想定外の事態が発生した時は、
巨額の損が発生する仕組みなんですよねぇ……
利益を出そうと欲の皮を突っ張らせて、
レバレッジを大きく設定していると。
大惨事になります。



今回の場合、
1日1兆円程度の損金発生。
金融市場全体にとっては
小さな数字でも。
企業や銀行1社にとっては、
想像を絶する巨額です。
これが
キレイにばらけて居れば
何も問題ないのですよ。
普通、
誰でも
そう考えています。
ただ、
時々……
本当にごくたまに、
金融市場でも
想定外の事態が起きるんです。
今回の
スエズ運河閉塞事故みたいに。
なので、
私はかなりの関心を持って
この問題を注視しています。
今の
『新型コロナ相場』とも言える、
各国の財政出動で支えられた
金余り状態では。
歯車一つ狂っただけで
猛烈な逆回転が始まりますから。
今のところは、
今回のスエズ運河閉塞の影響で、
ピーキーな金融保険商品が破綻した、
という情報は
どこからも出て居ませんので。
一応は、
安心してるのですけど。
この先、どうなるかなぁ……

 

 

www.sankei.com

 

スエズ運河庁、日本の船主に賠償請求の公算 海運業のリスク分散が裏目

 エジプトのスエズ運河座礁したコンテナ船「エバーギブン」は、世界の海上輸送物資の1割超が通過する大動脈を遮断した。運河を所有・管理するスエズ運河庁は、徴収できなくなった船舶の通航料に加え、運河修繕の費用などについて、同船を所有する今治造船のグループ企業の正栄汽船(愛媛県今治市)を相手取って賠償を求め、エジプトなど現地の裁判所に訴訟を起こす公算が大きい。
 海運関係者によると、スエズ運河の通航料は1回当たり約3000万~5000万円程度とみられ、通航船舶は1日当たり約50隻に上る。1日遮断すると20億円前後の損失が生じる計算だ。事故の影響で420隻以上が足止めされ、アフリカ大陸南端の喜望峰を経由する代替ルートに切り替える船舶も出始めているという。
 コンテナ船が接触して岸の一部が崩落し、離礁作業の完了後も復旧作業が続く可能性が高く、賠償額は増えそうだ。海運に詳しい保険業者は、スエズ運河庁が、正栄汽船と同社が加入する保険会社に、示談交渉を持ちかける可能性もあると指摘する。
 座礁した船は、台湾の海運会社、エバーグリーン・マリンが運航し、ドイツ系の船舶管理会社、ベルンハルト・シュルテ・シップマネージメントが乗組員らを手配していた。海運会社は巨額投資が必要になる造船を行わずに運航用船舶を調達し、船主は船舶管理を別会社に委託し海運会社からリース料を受け取る。「用船契約」と呼ばれる、世界の海運業界では一般的で日本では明治時代から採用されている、リスク分散の仕組みだ。
 船主は船体の損傷や事故などで生じた損害に責任を持つため保険に加入することとなる。保険には、船体にかけるものと、荷物や油の流出事故などに備える2種類ある。コンテナ船は船底が損傷した可能性があり、正栄汽船の担当者は、修理費用は「間違いなく保険適用になる」と話す。一方、ある関係者は、「運河に与えた損害補償は、正栄汽船が保険を使うなどして対応する可能性が高い」という。
 英海運専門紙は、運河が遮断され多くの船が足止めされたことで、遅延などに伴う損害額は1日当たり96億ドル(約1兆500億円)と推計した。ただ、この損害に対する補償は、各船舶を保有する会社が加入している保険で対応するようだ。船舶が代替ルートを使う場合は追加費用が発生するが、過去に起きた同様の賠償金請求訴訟の例をみると事故を起こした船への請求が認められたケースは少なく、費用や時間などを考慮して提訴する会社は少ないとみられている。

 

 

 

www.sankei.com

 

損失110億円以上も スエズ座礁で英ロイズ保険

 英ロイズ保険組合は3月31日、エジプトのスエズ運河で発生した座礁事故に伴い、ロイズだけで損失が1億ドル(約110億円)以上になる恐れがあると明らかにした。ロイター通信が報じた。ロイズ首脳は正確な損失額算定は時期尚早としつつ、引き受けた再保険の支払いなどで「明らかに大きな損失が生じる」と説明した。
 ロイズは保険金支払いのリスクを一部肩代わりする再保険を引き受けている。請求される再保険全体のうち5~10%がロイズに関係する可能性があるとの見解を示した。世界の再保険会社に対する請求額の合計は数億ユーロに上るとの見方もある。
 スエズ運河では23日、愛媛県今治市の正栄汽船所有のコンテナ船「エバーギブン」が運河をふさぐ形で座礁。29日に航行が再開した。