先週から、
かなり頻繁にニュースとして
取り上げられるようになってきた感がある
ミャンマー情勢。
いよいよ
『内戦』の様相を呈してきました。
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一部メディアの報道によれば、
デモ隊に向けて機関銃を掃射したとか。
手榴弾を投げたとか。
催涙ガス弾ではなく手榴弾ですよ。
ロケットランチャーを使って虐殺した、
という話まで出ています。
これはもう
治安維持活動ではなくて、
『戦闘』です。
どう見ても
『内戦』に突入してます。
そこへきて、
今回ブックマークを付けた記事の情報では。
軍部クーデター政権が、
捉えた民間人を
軍法会議にかけて処刑した、とか。
軍法会議を開いた、という事実。
これは
軍部がデモ隊を『敵兵』と認識し、
デモ隊との争いは治安維持活動では無く
『戦闘』である、
と
公言したに等しい処罰です。
民間人が軍人を殺害したとしても、
それは『殺人』罪であって、
通常
軍法会議で裁くことは出来ません。
軍法で裁くことが出来るのは、
戦闘員=兵士のみ、
戦場での戦闘行為のみが対象ですから。
ミャンマーの法制が、
兵士以外の民間人も軍法で裁くことができる、
戦場以外での刑事罰にも軍法会議を適用可能、
と規定していたのなら
話は別ですけど。
そういう説明は聞いたことがありません。
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そうなると、
今回、
軍法会議にかけた
軍部クーデター政権の決断は、
クーデター政権が
憲法などの基本法を
すべて停止して。
まさしく
『独裁を開始した』
その証左です。
そのように見るべき暴挙です。
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この件、
日本も含めた国際社会は、
ミャンマーが『内戦状態』にあることを
正式に認定して。
その上で、
国際社会としたどのように対処するのか。
きちんと
態度に表すべきです。
このまま
事実認定をうやむやにしたまま
事態が拡大するのを放置していたら。
ミャンマー一国の問題では
済まなくなりますよ。
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具体的にどうするのか。
いろいろな問題があると思います。
けど、
『内戦状態にある』との認識を
国際社会で共有して
軍事クーデター政権に対して、
即刻
戦闘行為を中止するように
勧告を出す。
そのくらいは
出来るのではないかな。
それも
出来ないのですかね……
出したくない国はあてにせず
置き去りにして。
出せる国で連帯して勧告を出す、とか。
そういう対応すら
不可能なのですかね。
ミャンマーで市民19人に死刑判決…軍法会議「国軍兵士らを襲撃し殺害」
【バンコク=津田知子】ミャンマーの国営テレビは9日夜、最大都市ヤンゴンで国軍兵士を殺害したとして、市民19人が8日の軍法会議で死刑判決を言い渡されたと報じた。国軍が強行したクーデターへの抗議を巡り、死刑判決が出たのが明らかになったのは初めて。
19人は国軍記念日の3月27日、国軍の兵士らを襲撃し、1人を殺害したとされる。現場は国軍が3月に戒厳令を発令した地区で、国軍が司法権を握り、殺人や強盗などの罪については軍法会議で審理される。19人のうち17人は逃走中で、本人が不在のまま判決が出た。
上訴は認められていないが、死刑判決の場合は、国軍が設置した意思決定機関「国家統治評議会」のトップ、ミン・アウン・フライン国軍最高司令官に判決の取り消しを求めることができると規定されている。
国内の人権団体「政治犯支援協会」によると、9日時点で2931人が国軍側に拘束されており、520人は逮捕状が出ている。デモ弾圧などによる死者は618人に上っているという。
ミャンマー国軍、抗議デモ銃撃 80人以上死亡と現地メディア 「大量虐殺だった」
【シンガポール=森浩】ミャンマーの地元メディアは10日、同国中部バゴーで9日に行われた国軍の弾圧で、デモ参加者ら80人以上の市民が死亡したと報じた。国軍は国際社会の非難を無視して市民への武力行使を続けており、国内情勢は混迷の度を増している。
報道によると、バゴーでは9日午前から国軍のクーデターに反発するデモが行われていた。国軍兵士らはロケットランチャーなどの重火器で、市民らが作ったバリケードを破壊。住宅地域でも銃を発射しており、目撃者の住民は「大量虐殺だった」と振り返った。市民の遺体は国軍側が学校の敷地内などに集めたといい、正確な死者数は分かっていない。
バゴーは最大都市ヤンゴンの北東約70キロに位置する古都で、巨大寝仏などの観光地として知られる。
クーデターが起きた2月以降の累計の死者数は650人を超えたもようだ。国軍報道官は9日の会見で「木を育てるためには、雑草は根絶やしにしなければならない」と発言。デモ隊を雑草にたとえ、弾圧を強める姿勢を鮮明にしていた。