テレビでも取り上げて、
かなり
大事になっているこのニュース。
ただ、
私が見た限りでは、
これ、
馬の顔を蹴った騎手個人の問題、
というよりも。
『ばんえい競馬』全体で、
そのような馬への対処方法が
ごく普通にまかり通っている、
大問題なんだろうな、
と。
そのように見えます。
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というのも、
芝の競馬、
サラブレッドでこう言う扱い、調教をする、した、
って話は
聞いたことがないですから。
こんな事やったら、
人間に敵意持って走らなくなります、って。
人間で言えば
顔面に
グーパン叩き込んだようなものですから。
尻を叩くのとは
恐怖の度合いが違います。
怯えちゃって、
まともに動きません、って。
あと、
顔とかだと筋肉とか付いてないので、
まともに骨を蹴り上げることなりますから。
ヘタしたら
故障発生です。
『金の卵』と言える
下でも
1頭百万円はするだろう競走馬に
そういう扱いが許されるのか、
と考えると。
普通は、
馬主が許しません、って。
レース出る前に
馬を壊されたら大損ですから。
『あんな騎手に回す馬は無い』『アイツを干せ』って
話になりますよ。
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その一方で、
今回、
事件が起きたのは、
『ばん馬の能力検査』中、ということで。
この試験をパス出来なかった場合、
ばんえい競馬の競走馬として走ることができない。
そうなると、
その馬は競走馬人生終了、
用済みで
あとは
引き取り手が見つかれば
新たな馬生が始まりますけど。
誰も
引き取ってくれなければ、
その馬は
そこでおしまい、
先は無い、という。
後が無い状況だったとしたら、
とにかく
何がなんでも走らせようとして。
顔を蹴ろうが、
腹を蹴ろうが、
なんでもアリにもなりますよね。
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後者の場合、
関係者を教育してどうにかなるのか、
改善出来るのか、
と考えると……
難しいでしょうねぇ。
生活かかっていて必死でした、ってところへ
行き着くので。
これを避けるのは、
ちょっとやそっとの口先改善策では、
どうにもならんですよ。
業界全体の体質改善に取り組む、
ぐらいの気概と実行力で。
対策を講じていかないと、
何も変わらないでしょう。
騎手が座り込んだばん馬の顔を蹴り戒告処分に 北海道 帯広
北海道帯広市が主催する「ばんえい競馬」で今月18日、騎手が座り込んだ馬の顔を蹴っていたことがわかり、市は騎手を戒告処分にしました。
帯広市によりますと、今月18日に帯広競馬場で行われたデビューを目指すばん馬の能力検査に出た馬が「第2障害」とよばれる坂を越えられず、座り込んでいたところ、鈴木恵介騎手が2回にわたって顔を蹴ったということです。
市がインターネットで配信している映像には、手綱を引くなどしても馬を起こすことができず、その後、顔を蹴っている様子が映っています。
鈴木騎手は、帯広市に対して「馬の頭を上げるために蹴った。反省している」と話しているということです。
帯広市には映像を見た人から「動物虐待だ」という批判のほか、騎手を擁護する意見などが、22日午後1時までに合わせて540件ほど寄せられているということです。
帯広市は、いかなる理由があっても馬を蹴ることは認められないとして、騎手に対して厳重注意をしたうえで戒告処分にしました。鈴木騎手は当面、騎乗自粛を申し入れたということです。
帯広市は「今後、このような事案が発生しないよう、騎手やきゅう舎関係者に対して今まで以上に厳しく指導していきます」とコメントしています。
再発防止を呼びかけ
帯広市が主催する「ばんえい競馬」で馬の顔を蹴った騎手が戒告処分となった問題を受けて、帯広市は23日の開幕を前に、すべての騎手に再発防止を呼びかけました。
ばんえい競馬は、23日に今シーズンが開幕します。
市は、今回の事態を重く見て開幕前に行っている面談で、すべての騎手に対して再発防止を呼びかけたほか、23日に、きゅう舎の関係者にも周知することにしています。
獣医師「馬の顔を蹴る あってはならないこと」
ばん馬の生態に詳しい獣医師で帯広畜産大学の南保泰雄教授は「馬の顔を蹴るということは、獣医学や畜産分野でもあってはならないことだと思う。とても許されることではありません」と話していました。
そのうえで、立てなくなった馬に対して、わきばらあたりを手の平でたたいたり、人のひざを馬のでん部に当てて刺激したりすることで立つように促す方法があるとしています。
南保教授は「ばんえい競馬の中でルールを決めて、馬を蹴るようなことが二度と起きないようにしてほしい」と述べました。