さて
昨日書いた
前回分の考察をまとめると。
●ウマ娘のレースの勝利判定式は
既存の流用から始まっているはず。
ＲＰＧの戦闘ＡＩ判定に近い組み方で
出走ウマ娘の行動を計算して。
『アクティブタイムバトルシステム』の流用で
コマンド選択 → 結果 を繰り返す
ターン制バトル。
●行動判定の基準として使われる
『素早さ』が
ウマ娘では、『スピード』ステータス。
スピードが速ければ、
他のウマが行動するより先に
行動順番がどんどん回ってきて。
先へ進める、という。
そういうシステム。だろうと推測できる。
●１回の手順でどれだけ進めるのか、
１歩の進み幅を示したのが『パワー』。
パワーを使えば、
その分だけウマ娘の速度が増加して。
速度は
最大でスピード値上限まで加速できる。
ただし、
パワーを使えば使った分だけ
スタミナが消費される。
●コーナーには突入速度制限が設けられている。
なぜなら、
コーナー角で曲がりきれる速度が決まっているから。
そこを超えたらコースアウトするしか無い。
という現実がある以上、
それを無視したら
時速１００キロでコーナーリングとか、
絶対に有り得ない陳腐なコースタイムが出てしまうので速度制限が入る。
ざっくりまとめると
だいたいこんな内容を書いた。
そこで、
『アクティブタイムバトルシステム』
『コーナーに突入速度制限が付いている』
ここを
もう少し掘り下げて考えてみると、
いま、
ネット動画で一大議論になっている、
『燃費理論』の
具体像が少し見えてくる。
スピード・パラメータが大きいウマ娘ほど
スタミナ消費が激しい理由について。
これは、
上に挙げた２点、
『アクティブタイムバトルシステム』
『コーナーに突入速度制限が付いている』
これで
なんとなく何が起きているのか想像できます
スピード・パラメータが大きいウマ娘ほど
行動コマンド選択機会が多くなる。
としたら、
行動回数が多くなった分だけ
スピード・パラメータが小さいウマ娘よりも
スタミナ消費が多くなる。
これは必然の結果ですね。
と同時に、
『コーナーに突入速度制限アリ』
がゲームに実装されていた場合、
スピード・パラメータが大きいウマ娘は、
最大速から減速して、
コーナーに突入することになる。
つまり、
減速した分だけ、大きなスタミナ・ロスが生まれているわけですよ。
これが
短距離やマイルなら
コーナーが一つで、
コーナーに入るまでの直線も短いため、
コーナー前の加速時間も短く、
ロスも小さくなる。
しかし中距離になると、
最初の直線で加速 → コーナー手前で減速
→裏の直線で加速 → 最終コーナー手前で減速
となり、
ロスが２倍以上。
さらに
長距離では、
最初の直線で加速 → コーナー手前で減速
→１週目表の直線で加速 → コーナー手前で減速
→裏の直線で加速 → 最終コーナー手前で減速
とまあ、
ロスが３倍以上になる。
そして
ここの加速とロスは、
ウマ娘の脚質によって
かなり大きく影響されるのだろう。
おそらく
脚質ごとにコマンド選択を司るＡＩの判定基準が
異なっているはず。
たとえば
『逃げ』なら後続ウマが迫っていれば速度をあげる。
『先行』なら前が逃げれば一定距離を保って追いかける。
『差し』『追い込み』は
序盤、中盤は前との距離は無視。
マイペースを維持して。
中盤以降で前を追いかけて加速する……なのでスタミナロスが少ない。
とか。
というわけでここらが内容的にキリがいいので。続きは次回。
