このニュース、
ちょっと物議を醸しているようで。
これは、
メディアの取り上げ方、
というか。
ある種『飛ばし記事』的な語句の表現が問題なんですよねぇ。
こういうのを見ると、
全国紙記者のレベルも地に落ちた、
というか。
『要請』って書き方は、
『言葉の綾』では済まされないよなぁ……
『注文をつけた』という表現もそうですけど。
個人として要望を出した、
のと。
国民の象徴の肩書きを用いて要望を出した、
というのでは、
まったく
別次元の問題になりますので。
『お気持ちを述べられた』と
『要請』とか『注文をつけた』では。、
まったく
言葉のニュアンス、では済まない問題になります。
意味解釈が
全然異なりますから。
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そういう観点から、
この手の言い回しは
かなり慎重に言葉を選んで
扱わなければならないのですけど。
今の
朝日、毎日には
そのレベルの
ギリギリの語彙選びは
期待出来ないみたいですねぇ……
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まあ、
今回の場合
注文を付けた主体が
宮内庁長官なのか、
それとも
陛下なのか。
その辺を曖昧にする形で記述しているのが
一番の問題でしょうか。
これ、
要請したのも注文をつけたのも、
宮内庁長官で、
陛下ではないんですよねぇ。
それを
陛下の主張のようにミスリードさせる
見出しの付け方になっているのが。
こういうのは、
PV稼ぎとか、
話題作りのために、
雑誌広告などで
頻繁に使われている
炎上上等の
セオリーなんですけどね。
それを全国紙がやるのか、
と。
貧すれば鈍する、というか。
落ちるところまで
落ちたなぁ……
と
感じ入った次第です。
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で、
毎日と朝日の記事に
それぞれ
ブックマークを付けてみたのですが。
毎日の方は
やっちまったなぁ……って感じで。
朝日の方は、
記者会見の
全文載せて逃げを図っているのが、
なんとも笑えます。
ただ、
もともとの
記者会見での長官の発言が
けっこうグレーゾーンど真ん中で、
問題ありそうな内容だと
長官自身認めた上での
逃げ姿勢での発言なので。
今回の場合、
記事としてまとめるのなら
こういう形にしか
ならなかったのかなぁ……
と
思える部分もありますね。
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この記者会見、
陛下のお気持ち云々、を抜きにして、
側仕えの身として
国民の何割からか
『反対』の声が出ているイベントに、
当人の意志にかかわらず
出席を強制されて
祝辞を述べるように段取りが組まれてしまっている
拒否権無し、の場に居る者としては、
『罰ゲームですかこれは』と、
一言注文を付けたくなる気持ちも分かります。
宮内庁長官「陛下は五輪開催を懸念と拝察」 感染拡大防止を要請
宮内庁の西村泰彦長官は24日の定例記者会見で、天皇陛下が名誉総裁を務めている東京オリンピック・パラリンピックについて、「国民の間に不安の声がある中、陛下は開催が(新型コロナウイルスの)感染拡大につながらないか懸念、心配されていると拝察している」と述べた。その上で、大会組織委員会などの関係機関に対して「連携して感染防止に万全を期していただきたい」と注文をつけた。
陛下は今年の元日に公表したビデオメッセージや誕生日に合わせた記者会見、5月の全国植樹祭でのおことばなどで、新型コロナの感染拡大に言及し、国民生活への影響を案じる姿勢を示している。
1964年東京大会では、五輪は昭和天皇、パラリンピックは皇太子だった上皇さまが名誉総裁に就任。五輪の開会宣言は国家元首が行うと規定されている。
「陛下は開催で感染拡大しないか懸念と拝察」宮内庁長官
天皇陛下が名誉総裁を務める東京五輪・パラリンピックについて、宮内庁の西村泰彦長官は24日、陛下が新型コロナウイルスの感染状況を心配しているとし、「開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されていると拝察している」と述べた。
定例の記者会見で、五輪での陛下の予定についての質問に対して答えた。陛下の懸念について、西村長官は「私が肌感覚として受け止めているということ」とし、「直接そういうお言葉を聞いたことはない」と説明。「陛下が名誉総裁をお務めになる五輪・パラリンピックで、感染が拡大するような事態にならないよう感染防止に万全を期していただきたい」と注文した。
これまで、日本で開かれた五輪では当時の天皇が開会式に出席し、開会宣言をしている。1964年の東京五輪、72年の札幌冬季で昭和天皇、98年の長野冬季では上皇さまがそれぞれ開会を宣言。今夏の五輪でどうするのかについて、政府は「開会式の具体的な内容は関係者間で調整している」としている。◇ ◇
宮内庁の西村泰彦長官と宮内記者会の会見でのやりとりは次の通り。
(質問)
オリンピック開会式近づいてきたが、関係機関との調整等長官のお考えを
(長官)
調整中でこの場でご紹介できるような状況ではございません。ただオリンピックを巡る情勢としまして、天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変ご心配しておられます。国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大に繋がらないか、ご懸念されているご心配であると拝察しています。私としましては、陛下が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックで、感染が拡大するような事態にならないよう組織委員会をはじめ関係機関が連携して感染防止に万全を期していただきたい、そのように考えています
(質問)
ワクチン接種、陛下は
(長官)
この場ではご紹介できるような事態になっていません
(質問)
五輪について開会宣言する場合、その文言はオリンピック憲章で決まっていて、祝うという文言が入ることになる。中止論もある中で、陛下が大会開催を祝福するような文言を述べるのはどうか
(長官)
ご指摘の通り、IOCのプロトコールで決まっていますので宮内庁として意見申し上げることは控えたいと思いますが、オリンピックを巡る情勢は先ほど申し上げたとおりで、私としては感染防止に徹底を尽くしていただきたいということに尽きます
(質問)
宮内庁として、文言の変更を申し出るような考えは
(長官)
今のところはありません
(質問)
陛下が五輪が感染拡大のきっかけになるのを懸念されているというのは長官の拝察ということ
(長官)
拝察です。日々陛下とお接しする中で私が肌感覚として受け止めているということです
(質問)
仮に拝察でも長官の発言としてオンだから、報道されれば影響あると思うが。発信していいのか
(長官)
はい。オンだと認識しています。私はそう拝察し、感染防止のための対策を関係機関が徹底してもらいたいとセットで
(質問)
これは陛下のお気持ちと、受け止めて間違いない
(長官)
私の受け止りかたですから。陛下はそうお考えではないかと、私は思っています。ただ陛下から直接そういうお言葉を聞いたことはありません。そこは誤解ないようにお願いします。