昨日は
8月6日……
いまから
75年前の広島に
原子爆弾が投下された日でした、
この日は
例年、
慰霊式典が執り行われていて
去年も
今年も
規模と出席者を制限しつつも、
開催されました。
今年は
現地で菅首相が演説する、という。
去年に比べて
規制が緩和された状態で
式典が実現して。
私的には
防疫が
去年に比べて格段に進んだなぁ……
という
印象です。
去年なら
緊急事態宣言下とか
まん延防止等重点措置適用下では
ビデオメッセージの放映を
首相の演説の代用にするのが
当然の措置でしたから。
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ただ、
なにやら
首相演説において
原稿の読み上げにトラブルがあったようで。
やはり
バタバタしているようです。
この件について
ネット上では
ボコボコに叩かれていますが。
私的には、
今回の失態は、
事務方が
細部まで手が回らないほど
官邸、政府中枢で
仕事量が逼迫しているのだなぁ。
と、
このままだと
医療体制だけではなくて。
行政も崩壊するのではないか、
との
危惧を抱く
一大事です。
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今回は
式典での演説読み飛ばし、程度の
ある意味
ケアレスミスで済みましたが。
この先、
重要な場面での
大きな失策へ繋がるのではないか、
その点が心配です。
菅首相、平和式典あいさつ読み飛ばしを陳謝 NHKは字幕中断
菅義偉首相は6日、広島市の平和記念公園で開かれた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」であいさつした際、事前に用意していた原稿の一部を読み飛ばした。慰霊式終了後の記者会見で「先ほどの式典のあいさつの際に一部読み飛ばしてしまった。この場をお借りしておわびを申し上げます」と陳謝した。
首相が読み飛ばしたのは「核兵器のない世界の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です」などの部分。関係者によると、原稿の1ページ分を読み飛ばしたという。この中には、日本を取り巻く戦略環境の厳しさに言及した箇所や「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国」などのくだりが含まれていた。
首相の原稿、のりでめくれず
政府関係者は6日、菅義偉首相が広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式でのあいさつの一部を読み飛ばした原因について、原稿を貼り合わせる際に使ったのりが予定外の場所に付着し、めくれない状態になっていたためだと明らかにした。「完全に事務方のミスだ」と釈明した。
原稿は複数枚の紙をつなぎ合わせ、蛇腹状にしていた。つなぎ目にはのりを使用しており、蛇腹にして持ち運ぶ際に一部がくっついたとみられ、めくることができない状態になっていたという。
広島市平和祈念式典 首相あいさつ全文
6日に広島市中区の平和記念公園で行われた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)での菅義偉(すが・よしひで)首相のあいさつ全文は次の通り(あいさつ時に読み飛ばした部分は官邸の発表に基づき追加した)。
◇ ◇
本日、被爆76周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が執り行われるに当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠をささげます。
そして、いまなお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。
世界は今も新型コロナウイルス感染症という試練に直面し、この試練に打ち勝つための奮闘が続いております。
わが国においても、全国的な感染拡大が続いておりますが、何としても、この感染症を克服し、一日も早く安心とにぎわいのある日常を取り戻せるよう、全力を尽くしてまいります。
今から76年前、一発の原子爆弾の投下によって、十数万とも言われる貴い命が奪われ、広島は一瞬にして焦土と化しました。
しかし、その後の市民の皆さまのたゆまないご努力により、廃虚から見事に復興を遂げた広島の美しい街を前にしたとき、現在の試練を乗り越える決意を新たにするとともに、改めて平和の尊さに思いを致しております。
広島および長崎への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、「ヒロシマ、ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします。」と世界に発信しました。わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。
近年の国際的な安全保障環境は厳しく、核軍縮の進め方をめぐっては、各国の立場に隔たりがあります。このような状況の下で核軍縮を進めていくためには、さまざまな場の国々の間を橋渡ししながら、現実的な取組を粘り強く進めていく必要があります。
特に、国際的な核軍縮・不拡散体制の礎石である核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持・強化が必要です。日本政府としては、次回NPT運用検討会議において意義ある成果を収めるべく、各国が共に取り組むことのできる共通の基盤となる具体的措置を見いだす努力を、核軍縮に関する「賢人会議」の議論等の成果も活用しながら、引き続き粘り強く続けてまいります。
被爆の実相に関する正確な認識を持つことは、核軍縮に向けたあらゆる取組のスタートです。わが国は、被爆者の方々をはじめとして、核兵器のない世界の実現を願う多くの方々とともに、核兵器使用の非人道性に対する正確な認識を継承し、被爆の実相を伝える取組を引き続き積極的に行ってまいります。
被爆者の方々に対しましては、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、高齢化が進む被爆者の方々に寄り添いながら、今後とも、総合的な援護施策を推進してまいります。
先月14日に判決が行われました、いわゆる「黒い雨」訴訟につきましては、私自身、熟慮に熟慮を重ね、被爆者援護法の理念に立ち返って、上告を行わないことといたしました。84名の原告の皆さまには、本日までに、手帳交付の手続きは完了しており、また、原告の皆さまと同じような事情にあった方々についても、救済できるよう早急に検討を進めてまいります。
今や、国際平和文化都市として、見事に発展を遂げられた、ここ広島市において、核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、御遺族、被爆者の皆さま、ならびに、参列者、広島市民の皆さまのご平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。