いやぁねぇ、
『線状降水帯』とかいう言葉、
以前は
まったく聞き慣れなかったのに。
何ソレ、って具合で、
いちいち用語解説が付いて回っていたのですが。
今では
天気予報で
当たり前の様に使われていますよねぇ。
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この時期、
九州では大雨による水害が多発するそうで。
今回は
雨雲が長時間同じ場所に滞留して
延々と雨を降らせ続ける見通し、だとかで。
『数十年に一度』とか
『百年に一度』の
降水量になりそうなのだとか。
……って、
天気予報で警戒を呼びかけているのですが。
そのフレーズ、
去年も一昨年も聞いたような(笑
この辺りの不都合は
気象庁も気にしているらしくて
最近では
このフレーズは
ほとんど使わなくなりましたねぇ(苦笑
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実際のところ、
過去の記録を遡っていくと。
水害とか大雨とか天災として
史書の中にしっかり記録が残っていたりするわけで。
一昔前なら
『豪雨』とか『大雨』とか『水害』『氾濫』の
一言で片付けられてしまっていた
天災、
自然災害の仕組みが
詳しく明らかになってきたから
それにつれて
気象災害を表す言葉も増えてきた。
と、
そんな風に考えたり。
だとしたら、
この先、
まだまだ
これまで見たこともない言葉が
たくさん造られて
世の中に出回るのかな。
と。
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それはそれとして。
今回
九州に大雨を降らせている雨雲なんですけど。
これが
明日は
関西とか近畿にも
かかってきて。
さらには
東日本にまで
流れてきそうだ、
ということで。
今から大雨に備えてください。
とか、
天気予報で注意喚起しています。
この辺りは、
これまでの
情報の流し方に比べて
一歩踏み込んできた、
というか。
メッセージ性が強くなったなぁ、
と。
福岡県 熊本県「線状降水帯」を確認 土砂災害や氾濫に厳重警戒
停滞する前線の影響で、九州北部では2日間で平年の8月1か月分の雨量を超える大雨となっているところがあります。
九州では「線状降水帯」による非常に激しい雨が降りやすい状態が続いていて、土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒し、状況が悪化する前の早めの避難を心がけてください。
前線は今後1週間程度は本州付近に停滞する見込みで、西日本から北日本にかけての各地で災害につながる大雨になるおそれもあり、最新の情報を確認するようにしてください。
気象庁によりますと、日本付近に停滞する前線の活動が活発になっている影響で九州を中心に発達した雨雲が流れ込み続けています。
九州北部では日中、断続的に非常に激しい雨が降り、気象庁は午後2時前、福岡県と熊本県で「線状降水帯」が確認されたとして「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
雨の範囲はしだいに東にも広がり、この時間は四国や近畿、東海でも雨雲が発達しています。
雨量も多くなり、午後5時までの48時間に降った雨の量は、
▼熊本市で320ミリ、
▼福岡県大牟田市で310.5ミリ、
▼長崎県島原市で293ミリなどと、
九州北部の各地では、わずか2日間で平年の8月1か月分を超える大雨になっています。
これまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高まり、福岡県、長崎県、佐賀県、大分県、熊本県、それに鹿児島県では「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
また、福岡県と熊本県、それに大分県では、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。
九州では「線状降水帯」が発生しやすい状況が続いていて、土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水にも警戒が必要です。
夜間は周囲の状況を確認しづらく、状況が悪化する前の早めの避難を心がけてください。
安全な場所にいる人は避難を続けるとともに周囲の状況をよく確認するほか、避難場所への移動が危険な場合は2階以上の高い階で崖や斜面と反対側の部屋に移動するなど、少しでも安全な場所ですごしてください。今後の見通し
今後の見通しです。
前線は13日にかけてしだいに北上し、西日本を中心に14日にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降り、東日本や北日本でも激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。13日の夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▼九州北部で300ミリ、
▼九州南部と四国、中国地方で250ミリ、
▼近畿と東海、関東甲信で200ミリ、
▼北陸と東北で120ミリと予想されています。
その後、14日の夕方までの24時間には、
▼九州北部と南部、四国、中国地方、近畿、東海、
それに関東甲信で200ミリから300ミリ
▼北陸で100ミリから200ミリ、
▼東北で100ミリから150ミリと予想されています。前線は今後1週間程度は本州付近に停滞し、湿った空気が流れ込み続けるため、一度雨が弱まっても再び強まるおそれがあり、西日本から北日本にかけての広い範囲で総雨量が増える見込みです。
雨の範囲が東日本や北日本にも広がり、各地で「梅雨末期」のような災害につながる大雨になるおそれがあります。
災害の危険性が高まる前に、あらかじめ自分が住む場所のハザードマップを参考に避難の場所や方法を確認しておくなど、早めの対策が重要です。
ふだんより細かく雨雲の状況や土砂災害の危険度を確認して、危険が迫る前に安全な場所に移動するようにしてください。
「顕著な大雨に関する情報」とは
「顕著な大雨に関する情報」は、発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いて土砂災害や洪水の危険性が急激に高まったときに発表されます。
「線状降水帯」は、去年の7月豪雨や平成30年の西日本豪雨など、これまでの豪雨災害で繰り返し確認され、予報を上回って、短い時間で状況が悪化する危険性があります。
この情報が出た際は、
▼自治体からの避難の情報に基づき、
周囲の状況を確かめて早めの避難をするほか、
▼すでに避難場所までの移動が危険な場合は、
崖や沢から離れた近くの頑丈な建物に移動したり
建物の2階以上など浸水しにくい高い場所に移動したりするなど、
身の安全を確保することが重要です。情報が発表される基準は、
▼3時間の解析雨量が100ミリ以上になっている範囲が
500平方キロメートル以上あることや、
▼その領域の形状が「線状」であること
などと決められています。
ただ、台風本体の雨雲が近づいた時など「線状降水帯」とは言えない状況でも発表されることがあります。情報が間に合わないケースも
注意が必要なのは、この情報が発表された際、すでに外に出ることすら危険になっているおそれもあることです。
気象庁が過去の災害事例で検証したところ「顕著な大雨に関する情報」を発表する基準に達していない段階でも大きな被害が出ていた事例があるということです。
また、情報が出ていない地域でも今後、雨雲が移動し、急激に状況が悪化するおそれもあります。
このため気象庁は、避難情報に直結はせず、危機感を高めてもらうための情報だとし、5段階で運用されている大雨警戒レベルでは「レベル4“相当以上”」だとしています。
そのうえで、情報を待つことなく、
▼気象庁のホームページで確認できる危険度分布や、
▼河川の水位情報などをもとに、
早めの避難を心がけてほしいと呼びかけています。