kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これは新たな歴史を作るのか ―― 工藤会総裁に死刑判決 ナンバー2には無期懲役判決

この件、
日本の判例史において。
これまでの
法解釈を大きく書き換える、
そんな内容なので。
私的に
かなり注目しているのですが……
詳細な解説とか。
関係者への取材とか。
多角的な情報が欲しいところなんですけど。
なぜか
この件、
国内メディアは
さらっと速報的に当日取り上げられただけで、
深掘り情報が
全然出て来ない、という……



まぁねぇ、
現在進行形で裁判が進んでいる最中で。
まだ
一審が終了しただけで。
判決が最終確定したわけではないですから。
被告は上訴しましたし。
しかも、
被告は『暴力団』の組長他だし。
周辺取材に行っても
情報を取ってこれる相手じゃないですからねぇw
おいそれと、
適当なことは書けない、
というよりも。
怖くて何も書けない。
というのが、
メディアの本音なのかな。



まあ、
それはそれとして。
今回出た判決は、
従来の法解釈とは大きく異なっていて。
色々と
問題点が指摘されているんですよね。
今回は
暴力団のトップとナンバー2が
殺人罪の『共犯』として罪に問われていて。
これまでなら
『共犯』というのは殺害現場に同席していて。
何かしらアレコレと
被害者の殺害に関係していた場合に
罪に問われていたのものが。
今回は
『組織として殺害指令を出した』
『武器供与などいろいろ便宜を図った』
という
個人ではなく
暴力団』という組織の犯罪として。
実行犯の他に、
組織のトップが同様の責任に問われる、
という。
従来では
有り得なかった法解釈になっています。
これは
裁判官がそのような解釈を広げたのではなくて。
事件を捜査した警察と、
警察から情報を貰った検察が、
事件全体の性質を判断して。
今回の場合、
暴力団の組織的な犯行として、
指令を出した
組織のトップとナンバー2の罪を問う形で
これまでには無い
法律の拡大解釈を出してきました。
これを
裁判官がどのように判断するのか。
その点が
注目されていました。



それで、
裁判官も
検察の解釈を『是』とする判決を出したのですが……
それが
法律的に
適正なのか、
越権なのか、
そこについては
専門家の間でも意見が分かれていて。
というか
判断付きかねている人が多くて。
それで
納得できる解説が見たかったのですけど……
今のところ
見あたらないんですよねぇ。

 

 

 

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市民襲撃4事件への「首謀」認定、暴力団工藤会」トップに死刑判決…福岡地裁

 福岡県で市民が襲撃された4事件を指揮命令したとして、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などに問われた特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)トップで総裁の野村悟(74)、ナンバー2で会長の田上不美夫(65)両被告の判決が24日、福岡地裁であった。足立勉裁判長は野村被告を「4事件の首謀者」と認定。「一般市民を襲撃した犯行動機や経緯にくむべき余地は皆無だ」と述べ、求刑通り死刑を言い渡した。
 田上被告は無期懲役(求刑・無期懲役と罰金2000万円)とした。両被告側は公判で無罪を主張しており、控訴する方針。
 判決によると、野村、田上両被告は、▽元漁協組合長射殺(1998年2月、北九州市)▽暴力団捜査を長年担当した福岡県警の元警部銃撃(2012年4月、同市)▽野村被告の施術を担当した女性看護師刺傷(13年1月、福岡市)▽元漁協組合長の孫の男性歯科医師刺傷(14年5月、北九州市)――の4事件を組員に指示し、実行させた。
 判決は、工藤会が上意下達の厳格な組織で、最上位の野村被告が最終的に重要な意思決定をしていたと指摘。「野村被告らの承諾なしに、無断で組員が重大事件を起こすことはありえない」と述べ、いずれの事件も野村被告には動機となり得る事情があると判断した。
 元漁協組合長射殺事件については、野村被告と田上被告には漁協が絡む利権に重大な関心があったと指摘。他の3事件も実行役は被害者と面識がなく、野村被告の指揮命令による組織的犯行だとした。
 その上で、両被告の量刑を判断。4事件での死者は1人だが、判決は野村被告について、「人命軽視の姿勢が著しく、刑責は極めて重い。体感治安の悪化など甚大な社会的影響も生じており、極刑を回避すべき事情は見いだせない」とした。
 田上被告には「野村被告と相通じるなどして意思決定に関与し、野村被告に次いで責任が重い」と指摘。「無期懲役を下回ることはない」と結論づけた。

 

 

 

 

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死刑判決の工藤会トップ、裁判長に「生涯後悔するぞ」

判決を聞く野村悟被告(中央)と田上不美夫被告=福岡地裁
写真・図版写真・図版写真・図版写真・図版
 4件の市民襲撃事件で死刑判決を受けた特定危険指定暴力団工藤会北九州市)のトップ、野村悟被告(74)は、24日の福岡地裁での公判が終わった後、裁判長に向かって「生涯このことを後悔するぞ」と発言した。
 発言があったのは、野村被告に対し求刑通り死刑の判決の言い渡しが終わり、閉廷が告げられた直後。野村被告は足立勉裁判長に向けて「公正な判断をお願いしたけど、全然公正じゃない。生涯このことを後悔するぞ」と言った。
 無期懲役の判決を受けた工藤会ナンバー2の田上不美夫被告(65)も、退廷しながら「ひどいねあんた、足立さん」と発言した。
 福岡地検によると、指定暴力団の現役トップに死刑判決が出るのは初めてとみられる。

 

 

 

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死刑判決の工藤会トップが控訴…裁判長への「生涯後悔するぞ」発言に「報復の意図はない」

 四つの市民襲撃事件を指揮命令したなどとして、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などに問われた特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)トップで総裁の野村悟被告(74)が、求刑通り死刑とした福岡地裁判決を不服として福岡高裁に控訴した。25日付。無期懲役を言い渡されたナンバー2で会長の田上不美夫被告(65)も同日付で控訴した。
 野村被告は判決後、法廷で裁判長に対し、「全然公正じゃない」「生涯後悔するぞ」などと発言した。福岡拘置所で接見した弁護人によると、野村被告は「推認ばかりの判決で、公正であるべき裁判官として後悔するよ、という意味。脅迫や報復の意図はない」と説明したという。
 福岡県警は公判に関わった司法関係者らへの警備範囲を拡大、強化している。