数年前に、
池袋で母子を含む数名を
自動車で跳ね飛ばして。
世間に
老人ドライバーの脅威を
改めて知らしめた
ボケ老人暴走事件。
その裁判が、
去年から長々と続いていたのですが
昨日、
ついに
判決が出ました。
この事件、
私も
かなりの関心を持って、
長々と追いかけてきたので。
今回も
ニュース記事にブックマークを付けてました。
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で、
判決の内容ですが。
大方の予想通りといいますか。
被告の主張を全面却下、
検察の主張通り、
車両に異常は認められず、
被告の操作ミス。
ということで、
被告の過失に対して、
禁固5年(求刑7年)の執行猶予ナシ、
という。
過失運転致死傷罪としては
かなり重い量刑が出ています。
これについては、
裁判中、
己の非を一切認めず、
ひたすら
車両の故障が原因である、という
荒唐無稽非現実的な主張をし続けた
被告の態度を見て。
『反省の色なし』と判断し
検察の要求に近い
被告の悪質性を重視した
量刑になったのでしょう。
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とまあ、
ひとまず
この凄惨な事件に
区切りがつきましたね。
ただ、
大方の人が予想していますが、
これまでの
被告の態度から
今回の判決を不服とするのは
明々白々。
即日上訴して
さらに裁判が長引くのだろう、
と。
私も
そのように見ていますので。
この後、
今日か明日には
次のニュース記事にブックマークを付けて
取り上げるのだろうなぁ。
だから
今回の判決は
途中経過を示す一里塚に過ぎず、
ここで
アレコレ騒いでも
むなしいだけ……って思えてしまうんですよねぇ。
裁判長「判決に納得できるなら謝罪を」 沈黙する飯塚被告 池袋暴走
東京・池袋で2019年4月、暴走した乗用車で母子が死亡するなどした事故で、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告(90)に対し、東京地裁は2日、禁錮7年の求刑に対して禁錮5年の実刑判決を言い渡した。
黒いスーツ姿の飯塚被告は、車いすで入廷。下津健司裁判長が判決の理由を読み上げた約1時間、飯塚被告はほとんどうつむいたままだった。
判決は「ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んだ過失がある。アクセルペダルを最大限まで踏み込み続けた」と述べた。
「妻と娘の名前言えますか」池袋暴走、遺族が被告に質問
事故では、横断歩道を自転車で渡っていた松永真菜さん(当時31)と長女莉子ちゃん(同3)が亡くなり、9人が重軽傷を負った。
被害者参加制度を使って公判を傍聴した真菜さんの夫の拓也さん(35)は、下津裁判長が「2人は事故で突如として将来への希望や期待を断たれ、愛する家族と永遠に別れなければならなかった」と述べると、こらえきれずにハンカチで目元をぬぐった。
下津裁判長が判決後、「あなたの過失は明白と判断しました」と語りかけると、飯塚被告は静かにうなずいた。
さらに「判決に納得できるのなら、自らの過失を認めて真摯(しんし)に謝っていただきたい。それが遺族や被害者がまず求めていることなので実践していただきたい」と続け、不服があれば控訴ができることを告げた。
これに対し飯塚被告は、沈黙のまま一礼し法廷をあとにした。
池袋暴走母子死亡事故 90歳被告に禁錮5年の実刑判決 東京地裁
おととし、東京 池袋で車を暴走させて、母親と子どもを死亡させたほか、9人に重軽傷を負わせた罪に問われた、90歳の被告に、東京地方裁判所は「ブレーキとアクセルの踏み間違いに気付かないまま車を加速させ続けた過失は重大だ」と指摘し、禁錮5年の実刑を言い渡しました。
判決のあと、妻の真菜さんと娘の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さんは記者会見を開き「きょうの判決は、私たち遺族が少しでも前を向いて生きていくきっかけとなり得ると思います」と話しました。
おととし4月、東京 池袋で車が暴走し、松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡したほか、9人が重軽傷を負った事故では、旧通産省の幹部だった飯塚幸三被告(90)が過失運転致死傷の罪に問われました。
裁判では運転にミスがあったかどうかが争点になり、被告側は「アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶は全くない。車両に何らかの異常があった」と無罪を主張していました。
判決で東京地方裁判所の下津健司裁判長は、当時の車の状況や警察の鑑定結果などをもとに「ブレーキとの踏み間違いに気付かないまま、アクセルを最大限踏み続けて加速させ、事故を起こした。車の速度は最終的には時速96キロに達していた。車に異常は認められず、故障をうかがわせる事情も一切ない」と認め、過失は重大だと指摘しました。
そのうえで「松永真菜さんと莉子さんは突如として将来への希望や期待を絶たれ、愛する家族と永遠に別れなければならず、その無念は察するに余りある。遺族の悲しみは非常に深く、喪失感はいまだに全く埋められていない」として、禁錮5年の実刑を言い渡しました。
判決を言い渡したあと裁判長は被告に向かって「あなたの過失は明白だと判断しました。納得できるのなら、責任を認め、過失を認め、真摯(しんし)に謝ってほしい。それを実践してもらいたい」とことばをかけました。
法廷では妻と幼い娘を亡くした松永拓也さんも言い渡しを聞き、目を閉じて裁判長のことばに耳を傾けていました。
暴走の状況は
2人が死亡、9人が重軽傷を負った事故の状況について、判決は次のように認定しました。
事故は平成31年4月19日の午後0時20分すぎ、都心の池袋で起きました。
判決によりますと、飯塚被告はレストランに向かって乗用車を運転していて、現場付近の交差点を左折しようとした際、ブレーキと間違えてアクセルを踏み込み、踏み間違いに気がつかないままアクセルを踏み続けたということです。
その後、前を走る車とぶつからないよう車線変更を繰り返しながら加速し続け、縁石に衝突してもそのまま走り続けて赤信号の交差点に進入し、男性が乗っていた自転車に衝突したとしています。
さらに、アクセルを最大限踏み続けて、横断歩道を渡っていた松永真菜さんと莉子ちゃんが乗った自転車を跳ねたと指摘しました。
衝突する直前の被告の車の速度は時速96キロに達していたということです。
そのあとも車は直進し、ごみ収集車に衝突すると、その弾みで横断歩道を歩いていた自転車や歩行者を次々とはねて、最終的に貨物自動車にぶつかって停車しました。
被告が最初にブレーキとアクセルを踏み間違えてからおよそ10秒間のできごとで、判決は「めまぐるしく展開する想定外の事態にあわてたとしても、踏み間違いに気づかず加速を続けた過失は重い」と指摘しました。