kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

お悔やみ申し上げます ―― 「カムイ伝」「サスケ」漫画家の白土三平さん死去、89歳

最近、
訃報が続いていますね。
いや、
単に
私の目に留まっているものが多いだけなのかな……



この方の作風はなんというか、
エログロアナーキーというか。
世の中の影に焦点をあてていて。
私にとっては、
衝撃的な内容でした。
代表作『カムイ伝』を見たのは、
子供時代、
小学生だった頃に一通り読了したのですが……
拷問とか、
今でいうリンチとか。
そういう場面が
作品の中に
当たり前のように出てくるんですよね。
江戸時代を舞台にして。
一揆の話とか、磔とか、打ち首獄門とか。
残酷な場面が
容赦なく淡々と描写されて。
特別強調されていたりはしていないのに。
今でも
アレコレ覚えています。
人間って
『グロい』というか
恐ろしい生き物なんだなぁ……と。
そんな風に感じました。
マンガを読んでいて、
というか。
今まで
数え切れないほどの物語を読んできて、
映像にも接してきたのですけど。
人間社会の狂気の凄みを感じたのは、
この方が描いた『カムイ伝』と、
それから
永井豪先生の『デビルマン』『マジンガーZ
(どちらもマンガ版)だけです。



単に『グロい』だけのスプラッターな物語なら
世の中に山ほどあります。
たとえば近年の戦争映画とかだと、
リアル志向なので
血とか肉片とか腸とか容赦なく飛び散って、
ザクロみたいな死体描写を平然と映していますし。
映像の凄みで言えば、
先に挙げた作品を超える内容はたくさんあるのですけど。
人間が狂った果てを描いた永井豪先生の作品と。
正気の人間が、
各々の立場、役割を全うした結果、
多くの人間がすりつぶされていく、
そういう集団で熱狂した果てを描いた白土三平先生の作品と。
私は、
いまだに
これを超える物には出会っていません。
そのような作品を
世に送り出してくれた事に
感謝します。



謹んで
ご冥福をお祈りいたします。

 

 

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カムイ伝」「サスケ」漫画家の白土三平さん死去、89歳

 「忍者武芸帳」「カムイ伝」など歴史劇画で知られる漫画家の白土三平(しらと・さんぺい、本名・岡本登=おかもと・のぼる)さんが8日、 誤嚥ごえん 性肺炎で死去した。89歳だった。告別式は近親者で済ませた。
 東京生まれ。父は洋画家の岡本唐貴。紙芝居の創作を経て、貸本漫画に転じ、1957年に漫画家デビュー。「甲賀武芸帳」で作風を確立。忍者を介して農民と権力者の闘いを赤裸々に描いた「忍者武芸帳」を59年から発表、60年安保に挫折感をかかえる大学生にまで読者を広げ、長編漫画の世界に初めて思想をもたらした「唯物史観劇画」とも評された。
 64年からは、創刊されたばかりの先進的漫画誌「ガロ」(青林堂)に「カムイ伝」の連載を始め、若者たちの支持を得た。88年からは小学館の「ビッグコミック」誌で「カムイ伝」第二部を連載した。63年、「シートン動物記」「サスケ」で講談社児童まんが賞。千葉県の漁村に住み、アウトドアライフのエッセーも執筆していた。