kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

コメントを見てくれた人がいたので…… ―― 韓国発コミックが世界標準へ

最近、
やたらと
韓国発の『ウェブトゥーン』と、
日本の『マンガ』の比較検証論というか、
文化優劣評論を語る人がいるのですけど。
これについて、
業界の末端に席を置いている者として
私なりに思うところがありまして。
今回
記事にコメントを付けたら
注目してくれた人が居たので。
ここで、
簡単に
私なりの意見をまとめて開陳しておこうと思いました。



ということで
ざっくり乱暴に書いていくと。
文化的な優劣を語る人は
全くの的ハズレな評論だと言わざる得ません。
韓国ウェブトゥーンは、
『産業』として優れていますけど。
これが
この先、10年、100年続くのか、といえば。
続きません。
これは確定しています。
何故
そのように断言出来るのか、といえば。
プラットフォームに依存したソフトだからです。
簡単にいってしまうと、
スマホが消失してしまった状況で、
韓国ウェブトゥーンが存続できるのか。
と考えた場合。
作品の存続すら怪しくなります。
スマホというプラットフォームが消失した場合。
新しいプラットフォームに合わせて
マイナーチェンジした
別の形になって、
そこで新たなスタートを切ると思いますけど。
その時
新たに出てくる物が、
果たしてウェブトゥーンと呼べる内容に納まるのかどうか。
大変怪しい、心許ないコンテンツです。



一方翻って
日本のマンガは、
産業として
ウェブ展開が遅れていますけど。
文化としてみた場合には、
『本』として紙に印刷して
世の中に、世界中に大量に普及させているので。
いったん、
『本』として普及した物は、
プラットフォームを必要とせず。
自由に流通し、
後世に残ります。
これは、
『文化』として評価する場合に、
非常に重要な点であって。
この先、
100年、1000年先を見据えて
そこまで
情報を伝達させる手段としては。
そのように
『媒体に情報を記録した物質』として
大量に普及させることが必須です。
それによって、
情報を発信していたプラットフォームが消滅した後でも。
発信された情報は残るんです。
これがないと、
文化として後世に継続させるのは非常に難しいんです。
不可能と言ってもいいくらいの難事になります。
物として記録を残さない場合には、
口伝など、
人から人への人伝の伝承に頼るしか有りません。
無形文化財』とか言われる、
ああいう形です。
つまり、
ウェブトゥーンの場合、
ウェブトゥーン形式で書き続け発表し続ける
作家がいなくなった時点で。
文化として終焉、消滅してしまう。
という未来が
今の時点で決まっているんです。



ただ、
このような文化論と
産業としての興隆、盛衰の話は
別の論点になります。
日本の『マンガ出版』が
コンテンツ産業として
この先も
業界の中心にいられるのかどうか。
ウェブトゥーンの方が
産業として優れているのではないか。
そういう論点で見れば
日本が得意とする
マンガを出版するという方式は
紙に印刷して、配本して、流通させる事が必要なので。
ユーザーの手に渡るまでに
多大な中間コストがかかります。
それに比べて、
ウェブトゥーンは
既存のプラットフォームを利用して、
そこからデータを発信するだけで済むため。
ユーザーの手に渡るまで、
中間コストをほとんど必要としません。
プラットフォームを構築する初期投資が莫大になりますが、
いったん作り上げてしまえば、
あとは
データを差し替える手間と、
管理するだけになります。
なので、
中間コストが掛からない分、
紙の本を出版するのに比べて
利益率が大きくなります。
そのような点も踏まえて、
産業としての優劣、将来性をどのように見るのか。
これは、
『文化』とは別の話です。

 

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2021/10/29 16:41

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