kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

時代が変われば美意識も変わる ―― 広告に「東洋人蔑視」批判 中国食品会社が謝罪

最近、
ちょくちょくネット上で目立ってきた
この手の話題。
日本のメディアでも
取り上げられていたので。
ブックマークを付けてみました。



私的には、
ディオールの写真は、
商品であるバッグを輝かせて、
見ている人の視線を集めるために
それ以外の構成要素……
モデルとか背景とかを全て『くすんだ』イメージになるように
強調しているので。
広告の中で
バッグがピカピカに輝いて見えるように、
それ以外の存在は
わざと、汚れてすりきれてボロボロに風化しているイメージを
強調したデザインになっているんですよね。
なので、
こういう扱いをされた側が不快に感じるのは
判るのですが……



それ以外の、
今回ブックマークをつけた2点については。
これは
中国内の美意識が昔と変化した結果なんだろうなぁ。
と。
私的にはそのように見えます。
問題とされた
中国食品会社の広告とか、
ベンツの広告とか、に出てきた
女性モデルの
吊り目で、
ちょっとキツイ感じの人相って、
これ、
一昔前の中国美人……
中国人が『美人』と認めていた容貌なんですよ。
一昔前って、
いつ頃かといえば
改革開放路線が始まった直後くらいまで、
鄧小平が来日して新幹線に乗車したくらいの時期まで。
つまり
西洋文化が本格的に中国に流入して浸透していく時期の前、
天安門事件が起きる前まで、
って感じかな。私の印象では。
今から40年くらい前までですね。
このトレンドは今でも残っていて、
日本人で言うと、
浅田真央』とか『福原愛』とか
あの手のいわゆる、
『菩薩顔』って
いまだに
中国人含めてアジア圏では
『美人』なんですよ。
ただ、
菩薩だと柔和で優しさが強調される反面に、
穏やかな雰囲気が
『弱そう』に見えてしまうので。
そこに強さが加わった表情が、
中国とか韓国では受けが良くて、
美人の最上位だったんですよね。
具体的に言えば、
韓国の女性スケーター
キム・ヨナ』みたいな。ああいう面相。
で、
最近のトレンドが
『三白眼』……
瞳と下マブタの間にわずかに白目が見えて、
瞳の丸い形がくっきり見えるのが強調されるのが、
美人のトレンドなのだとかで。
これは
カラコン(カラーコンタクト)で
昔に比べて
瞳の色を好きな色に強調できるようになったから。
そこをさらに白目との対比で強調できる、
東洋と欧米をミックスしたような。そういう人が
『美人』と見なされるようになったらしいです。



という説明を踏まえた上で、
炎上したそういう
ディオール以外の広告2点を見ると。
中国食品会社が広告に出した
女性モデルは
典型的な『菩薩顔』で。
広告デザイン側の意図としては
万人受けする伝統的な中国美人、というイメージで
出演させていると思われます。
それから、
ベンツの方は、
こちらも、
伝統的な中国美人モデルを使い、
『三白眼』のキメ顔を作ろうとして……
それで、
三白眼を強調しすぎて
『メンチを切る』表情になってしまったのが、
裏目に出てしまった感じですね。
一昔前、というよりも、
つい最近までは、
こういう
『他者を威圧する』表情が、
中国でウケが良かった筈なんですけど。
いかにも
大物ぽくって偉そうに見えますから。
日本人とかは
穏やかな笑みを好むのですけど。
中国だと、
それは『他人に媚びている』ように見えるらしくて
ウケがよくないんですよ。
でも、
今だと
『暴君』『独裁者』と言われることを気にしている
中国政府が
こういうイメージは望んでいないので。
叩き潰しているみたいですねw
あと、
美白、黒髪、真っ赤な唇は
良かったのですけど。
眉が薄く掠れているので、
これが
『ホラー』っぽく見えてしまったのも。
マイナスイメージを強調してしまったかな……
中国人的には、
くっきりした眉筋を好みますので。
それは、
中国の食品会社の広告を見比べれば
判ります。

 

 

 

japanese.joins.com

広告に「東洋人蔑視」批判 中国食品会社が謝罪

 東洋人を侮辱する時に使われる「スラントアイ(slant-eye)」、いわゆる「つり目」を強調した広告を制作して物議をかもした中国食品会社が謝罪した。
 27日のグローバルタイムズによると、中国食品会社「三只松鼠」は前日、声明を出し、カップラーメンの広告に「つり目」を強調したモデルを使ったことに謝罪した。
 三只松鼠側は「モデルの化粧に不快感を感じた方々にお詫びする」とし「関連写真を削除し、他の広告にも似た状況がないか確認する」と明らかにした。
 ポスター形式のこの広告では、つり目の女性モデルが三只松鼠の製品を持っている。中国では「広告は中国女性のイメージを見下げている」という批判があった。また、こうした批判が急速に広がったのは、フランスの高級ブランド「ディオール」の「中国人蔑視」写真を連想させるためだという分析も出てきた。
 ディオールは上海で先月開催した「レディーディオール」展示会で、そばかすが多い顔に目に濃厚な化粧をした東洋人のモデルが中国伝統衣装を着た写真を展示し、中国人蔑視という批判を呼んだ。

 

 

 

www.sankei.com

ベンツ広告動画に批判殺到 細目女性は「中国人蔑視」

 ドイツ自動車大手ダイムラーの高級車部門メルセデス・ベンツが中国のインターネット上で公開した広告動画が物議を醸している。動画には目が細い女性モデルが登場し「中国人を蔑視している」との批判が殺到。ベンツは動画の撤回に追い込まれた。
 中国では、フランスの高級ファッションブランド「ディオール」が上海の美術展で11月に公開したアジア系女性モデルの写真が陰険な表情だとして「アジア人や中国人を侮辱している」との批判が殺到、写真の撤回に追い込まれている。
 新たに問題となったのは、ベンツの車を紹介する約50秒の動画。25日に短文投稿サイト、微博(ウェイボ)の公式アカウントで公開されると、登場する女性の目が不自然に細いとして「つり目に見えるような化粧をわざとしている」などと批判が上がった。ベンツは30日までに動画を削除した。(共同)

 

 

 

toyokeizai.net

国営メディアが指摘、ディオール中国で批判の的

 フランスのファッションブランド、クリスチャンディオールが中国で批判の標的となっている。上海のショーで使った写真を国営メディアが「アジア女性を汚すものだ」と指摘したことがきっかけ。
 「レディ・ディオール」ショーで使われた写真では、伝統衣装を着たアジアの女性がディオールのバッグを抱えている。政府系の新聞、北京日報は15日、「これがディオールの目に映るアジアの女性か」と題した論評で怒りをぶつけた。
 現地の中国人写真家が撮影したこの写真について、北京日報は「不気味な目、暗い顔、清王朝風のネイル」が特徴だと伝え、中国の消費者に不快感を与えると主張した。ディオールや新聞各紙、撮影を担当した写真家によるソーシャルメディアへの投稿はいずれも一般市民から怒りの反応を招いたが、不買運動の話にはつながっていない。
 ディオールは今のところコメントしていない。
 北京日報は「写真家がブランド側、つまり西洋の美的感覚にこびへつらっている」とし、「何年もの間、アジア女性は常に小さな目とそばかすという西洋の視点で描かれてきたが、芸術と美を評価する中国のやり方をそれによってゆがめることはできない」と論じた。
中国の電子商取引サイト、相次ぎD&G商品掲載取りやめ-動画に反発
 3年前にはイタリアのブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&C)が中国で同じような批判を浴びた。中国人モデルがスパゲティを箸で苦戦しながら食べるキャンペーン動画に対し、人種差別的で無神経だとの批判が広がり、売り上げが急減。D&Cは謝罪に追い込まれた。
 世界展開するブランドはジレンマに直面している。中国側の反発を招くことなくサステナビリティー(持続可能性)の向上を求める人権団体と欧米消費者を満足させる必要があるためだ。欧米社会との間で地政学的緊張が強まる中、世界最大の小売市場である中国ではナショナリズムが強まりつつある。
 新疆ウイグル自治区での強制労働懸念を指摘したスウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)と米ナイキは今年春、中国市場で不買運動に見舞われた。H&Mは6-8月期の中国売上高が少なくとも40%減った。

中国でH&Mとナイキ不買広がる、新疆ウイグル巡る姿勢に反発
 ディオールが政治的に微妙な問題で中国の不評を買ったのはこれが初めてではない。2019年には大学でのプレゼンテーションで中国の地図から台湾を除外し、非難された。