昭和を彩った名優が
また一人亡くなりました。
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初代『マスオさん』で通じてしまう
国民的テレビアニメ『サザエさん』の
マスオさん役。
ですが、
世間的に広く知られているのは、
二代目・増岡弘さんの方かなぁ。
こちらは
昭和→平成→令和まで40年ほど続けていらしたので。
近石さんが声を吹き込んだ
初代マスオさんは、
アニメが放映開始した1969年から
1978年までの9年間ほどになります。
アラフィーの私でさえ、
子供の頃に聞いたくらいの時期ですから。
今、
覚えている人は
どれだけいるかなぁ……
多分、
世間的には
『はじめてのおつかい』のナレーションとか
洋画のテレビ版吹き替えの方が
なじみ深いと思ったり。
あと
昭和のテレビCMのナレーションとか。
ちょっと甲高いけど、
聞きやすい声なんですよねぇ。
しゃがれず、しわがれず、
スッと通る感じで。伸びがあって。
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あと
これは
私は知らなかったのですけど。
ラジオパーソナリティとして冠番組を持っていて。
1971年から始めて、
2020年まで49年間ずっと続けられていたそうな。
80歳を過ぎて、
90歳近くまで
声のお仕事を続けられていたことになります。
そんな歳まで
『声』を維持していたのは
多少は
仕事の中身を知っている人間として、
驚きです。
私は
落語が好きなので、
そちらを良く聞きますから。
そちらとの比較になってしまうのですが、
80歳、90歳ともなると、
『声』の『艶』を維持するのが
本当に難しい。
たいていは
喉がすぐに渇いてしまって。
声がガラガラと割れてしまい、
それでも
声の仕事を続けていると、
しわがれ声になって。ダミ声になるんですよねぇ。
声というか
喉も
加齢とともに
聞いていてハッキリと判るほど衰えるんです。
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今回の訃報で年齢を知りまして、
お年の割に
声が生き生きとしていた事に少なからず驚いています。
惜しいなぁ。
本当に。
謹んでご冥福を心よりお祈り申し上げます。
初代「マスオさん」近石真介さん死去、91歳…「はじめてのおつかい」ナレーションも
声優の近石真介さんが5日、老衰のため死去したことがわかった。91歳だった。告別式は近親者で済ませた。
テレビアニメ「サザエさん」で、サザエの夫・フグ田マスオの初代声優を務めたほか、バラエティー番組「はじめてのおつかい」では優しい声でナレーションを担当した。舞台を中心に俳優としても活躍した。