数日前のニュースになりますが。
私的に
かなり面白い内容だったので。
ブックマークを付けてみました。
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なんというのかなぁ、
プロのコレクターとか。
つまり、
長期保存したマンガ雑誌の実物を見たことがある人ですね。
他にも
印刷業者とか。
あと、
出版関係者なら、
多分、
見た瞬間に直感的に
『偽物だなぁ』って判ると思うんですよ。
ただ、
例外も存在するから、
断言しないだけで。
売ってる方も
『復刻版』とかで再版された物ならともかく、
今から４０年近く前の雑誌が
新品同様の鮮度なのを見て。
発売当時の『本物』だなんて信じません、って。
犯罪立件されないために
屁理屈こねているだけです。
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ちなみに、
私は
今の雑誌を長期保存した事がないので、
最近の雑誌は
紙質が昔に比べて格段に進化しているし。
インクも進化しているので。
長期保存したら
どうなるのか予想が付かないのですけど。
今回、
事件になった
１９８０年代に発売された、
週刊ジャンプとかの週刊誌とか月刊誌マンガ雑誌を
長期保存した経験から
どんな状態になるのか、
というと。
まずもって、
博物館並みの空調で温度湿度それから露光管理をしないと。
とても劣化します。
カラーページは
インクがすぐに油にじみして、
他のページまで色移り。
印画紙が黄ばんで
さらに、
インクが全て揮発してしまったあと、
顔料が粉化して、
印刷色が剥げ落ち。
グチャグチャというかドロドロというか、
色が掠れてしまうとか。
おおよそ
そんな状態になります。
これは、
ある程度の差があるものの、
一色刷、二色刷のページでも
同様の事象が起きます。
画集とか写真集とか、
ある程度の長期使用保存を目的にしている場合、
印刷後に上から定着液とワックスを塗りつけてコーティングすることで。
インク落ちしないような加工を施すんですけど。
雑誌はそこまでしませんから。
あと、
記事の中でも
説明がある通り、
昔の
週刊少年ジャンプって製本にホチキスを使っています。
物凄く太い針のヤツ。
アレはもう
ホチキスっていうより
業務用のタッカーですよ。
木製ベニヤを打ち付けるのよりも強力なヤツを使わないと、
針が通りませんね。
これを使わないでノリ付けだけだと、
当時の
紙質が今みたいに薄く強い紙が作れず、
印刷できるだけの強度を確保するためには
厚めの紙が必要で。
接着剤は粘着力が弱かったので。
針芯なしだと
すぐに
バラバラに崩れてしまうので。針なしってのは作れませんでした。
バリッと
背割れしてしまうんです。
この針がねぇ、
そこら辺で簡単に入手出来るものではないんですよ。
これを使って
４００ページとか５００ページを打ち抜いて留めるんですから。
専用の機材がないと無理でしょう。
なので、
再現できなかったんですね。
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でまあ、
何で今回
この件で与太書きを書いているのか。
というと、
最近
フリマアプリとかＥＣサイトとかに
昔のマンガ雑誌とかの出品があるらしいのですけど。
それ、
ほぼ１００％偽物ですｗ
いやマジで、
４０年近くの前に製本されたマンガ雑誌なんて。
ああいう所に出品するレベルの人には
まずもって
まともに保管、管理できませんから。
適切な保管庫が無いと、
状態維持できませんから。
中身、
まともに閲覧出来ないゴミですよ。
マンガの単行本とか、
小説の単行本とか、
上質紙に印刷された『本』だと、
４０年程度乱暴に放置してても
原型をとどめている事がありますけど。
雑誌は、無理です。そこまで丈夫な物じゃありません。
「ドラゴンボール第１話掲載」と偽物の少年ジャンプを１８万円で販売…読者はがきまで再現
人気漫画「ドラゴンボール」の第１話が掲載された「週刊少年ジャンプ」（集英社発行）の偽物を販売したとして、石川県警津幡署は９日、東京都墨田区、衣類販売会社役員の男（５０）を著作権法違反（侵害とみなす行為）の疑いで逮捕したと発表した。
発表によると、男は４月上旬、無断で複製された１９８４年発行の週刊少年ジャンプ５１号をインターネットオークションに出品、約１８万円で落札した石川県内の３０歳代男性に販売し、集英社の著作権を侵害した疑い。同署の調べに「売ったのは間違いないが本物だと思っていた」と容疑の一部を否認している。
同署によると、正規品はホチキスを使って製本されているが、偽物はのり付けされていた。全てのページが正規品と同じ内容で、読者アンケート用はがきまで再現されていた。男は偽物を複数出品しており、同署が入手経路などを調べている。
ドラゴンボール第１話掲載号はコレクターに人気があり、購入した男性は正規品を持っていたが「よりきれいな状態のものを買おう」と落札。届いた偽物の手触りに違和感を覚え、同署に相談していた。
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集英社は９日、週刊少年ジャンプの公式サイトで、違法に複製された紙の海賊版がネットオークションなどに出品されているとして注意を呼びかけた。
