いまから12年前……
あの
東日本大震災で
メルトダウンを起こした
福島第一原子力発電所について。
東京電力が、
その後の調査報告で判明した内部の破損状況について
原子力規制委員会に報告した内容が
ニュースになっていましたので。
ブックマークを付けました。
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今回ニュースになったのは、
事故を起こした
原発1号機の原子炉圧力容器の現状についてで。
メルトダウンを起こした核燃料を冷却するために
いまなお水浸し、というか。
大量の冷却水の中なのですけど。
そこへ
水中ロボットを潜入させて。
容器の状態を撮影した映像が公開されたのです。
これが
ニュースになっていまして。
メディアにも
公開された映像では、
水中に擱座している格納容器の姿が鮮明に写っています。
底部の一部に
破孔らしき真っ黒な空間と。
そこから溢れている
メルトダウンで融解した核燃料デブリらしき物体と。
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今回
メディアに公開された内容としては
新たな事実の発見はなくて。
これまで推測されていた事故状況を裏付けるような
情報ばかりなので。
この件、
あまり注目されていませんけど。
私的には、
事故から12年かけて
ようやく
ここまで来たか、と。
まだ
現場に直接人間が立ち入って調査するのは
放射線量が高すぎて無理ですが。
その代わりに
ロボットを使って核心部分の一部に接触できるところまで来ました。
最初に
ロボットを投入したときは
通信中の
ノイズが酷すぎて。
カメラ映像に何が映っているのか
判別するのも困難だったのと比べて
格段の進展ですよ。
とはいえ、
そこまで進むのに数年がかり。
いまだに
デブリの取り出しには至っていません。
いちおう予定では、
2024~26年度から
本格的な取り出し作業が開始する計画になっているのですけど。
2024年って
来年ですよ……
福島1号機原子炉の底に穴 東電が規制委に報告
東京電力は24日、福島第1原発1号機の原子炉圧力容器の底に溶け落ちた燃料デブリの熱によって複数の穴が開いた可能性があると、原子力規制委員会の事故分析検討会で報告した。
東電は3月下旬、事故後初めて水中ロボットを使って原子炉真下の様子をカメラで撮影した。検討会で東電は「本来は写るはずの場所に構造物からの反射がなく、一部が黒い空間のように見える場所がある」と説明。デブリの熱で圧力容器の底に穴が開いた可能性があるとの見方を示した。
また、別の映像では圧力容器底部にある制御棒を動かす「制御棒駆動機構」の一部が損傷したり脱落したりしていたことも確認された。落下せずに残ったままの同じ装置には、デブリが固化したとみられる塊が付着していたという。
これまでの事故分析で、1号機は冷却装置の停止で炉心の熱が急上昇し、燃料などが溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)を短時間で起こしたとみられ、東電は「今回の内部調査はこれまでの推定を裏付ける結果だ」としている。