日本国内の災害関連情報を
いろいろと漁っていたときに。
久々に
この案件に関するニュース記事が配信されているのを
見つけたので。
ブックマークを付けました。
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遭難発生から
1年以上が経過して。
いまだに
行方不明者2名が見つかっていない、
知床半島沖での
観光遊覧船沈没事故。
その遺族が、
会社と社長を相手取って
損害賠償請求を起こして
裁判に訴えたそうな。
って、
今回
提訴したのは
甲板員の遺族だそうで。
ニュースの見出しを
パッと見て
てっきり乗船した乗客の遺族が
集団訴訟に踏み切ったのかと思ったのですが。
違いましたね。
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この案件は
事故発生直後から、
乗客の遺族が
会社に賠償請求するために集団訴訟を起こす、
それを示唆するような話が
チラホラ出ていました。
けれども、
今回の事故では
沈没した遊覧船に乗船していた
船員、乗客が全員行方不明
(後に死亡確認、いまだ2名が行方不明)。
船は沈没。
そのため、
事故当時の様子、沈没の原因を特定するための情報が乏しく
会社の責任を追及するための証言、証拠の有無が
問題視されて。
それが
裁判を起こす上での
高い壁になっていました。
でもそれも、
国が沈没船を引き揚げて
船体を詳細に検証分析し。
国の運輸安全委員会が調査報告書をまとめて、
沈没の主要因を特定した事で、
ある程度目処が付いてきました。
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なので、
そろそろ裁判に踏み切るかもなぁ……
と、
事故発生から1年という節目を過ぎて。
私的に
ひそかに注目していたのですが。
先に
会社の従業員が提訴しましたねぇ……
これは
アレかなぁ。
運輸安全委員会が事故調査は
昨年の12月の段階で
まだ最終結論にいたっておらず。
調査が終了していない、
経過報告書を出したところまでしか進んでいないので。
乗客の遺族は
調査が終了して結論が出てから、
裁判を起こすのかなぁ。
事故原因が特定されれば、
それを基にして
責任を問える範囲が変わってくるし。
そうなると、
賠償額もそれに伴って変化するからね。
「知床遊覧船」と桂田精一社長、甲板員遺族が提訴…「安全配慮義務に違反」
北海道・知床半島沖で昨年4月に観光船「KAZU I(カズワン)」(乗客乗員26人)が沈没した事故で、死亡した同船甲板員曽山 聖あきら さん(当時27歳)の両親が、運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長(59)に計約1億1900万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことがわかった。事故について同社側の民事責任を問う提訴が明らかになるのは初めて。
国の運輸安全委員会の調査などでは、荒天が予想される中で同業者らが出航を控えるよう助言したのに、桂田社長が豊田徳幸船長(当時54歳、事故で死亡)に、海が荒れれば引き返すという条件付きで出航を認めたことが判明。桂田社長が資格要件を偽って運航管理者に就任していたことも明らかになっている。
原告側は2月28日付の訴状で、桂田社長の出航判断の誤りが事故を招いたと主張。「会社側は安全第一で出航の可否を判断するなど、船の安全性を確保するための安全配慮義務に違反した」と訴えている。会社側は5月26日付で請求棄却を求める答弁書を提出。第1回口頭弁論の期日は今後決まる。
事故では乗客乗員20人の死亡が確認され、6人が行方不明となっている。曽山さんは昨年4月7日に入社し、同月23日の事故当日は甲板員としての乗船初日だったという。運輸安全委員会は昨年12月に公表した調査の経過報告書で、沈没の直接的な要因は船首甲板ハッチからの海水の流入だったと分析している。