kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

なんぞコレ…… ── ベラルーシで「日本人工作員」として男性拘束

本日、
突然入ってきたこのニュース。
第一報が出た直後は、
容疑者の国籍偽装が疑われていましたけど。
日本政府が
公式に身元確認を行って発表していますので、
日本人なのは間違いなさそうです。



その上で、
ベラルーシが発表しているスパイ疑惑については、
色々と不可解な点があります。
まず、
今回逮捕拘束された容疑者の日本人の職業が、
ベラルーシ当地での語学教師……日本語教師だそうで。
一民間人なんですよね。
そうなると、
ベラルーシが発表している
スパイ容疑について、
アレコレと詳細に語っている点が腑に落ちません。
これが大使館員とか、
大使館付き駐在員武官とか、
政府系職員だと
それなりに詳細な情報を与えられて
具体的な目的を理解して行動している場合が多いので。
ヘラルーシが発表している容疑についても合点が行くのですが。
一民間人の場合だと、
政府からの協力要請で動いている状況になって、
『写真を撮ってきて欲しい』など
詳細な計画は伝えられず
単なる『現地おつかい係』程度の細分化された事務仕事を与えられるだけで。
全体の概要などは理解していないはずです。
目的を理解して行動する可能性がありそうなのは、
日本国籍の日本人だけど、
ウクライナ義勇兵もしくは協力者として
ウクライナ系列の指揮系統下で諜報活動を行っていた、
とか。
これはあり得ますね。



ただ、
ウクライナ軍指揮系統下の協力者諜報員だった場合、
ベラルーシが発表しているスパイ容疑の中で、
ベラルーシの国内情勢』の情報収集は納得できますが、
『中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の実施状況』、
これが腑に落ちません。
ロシアのウクライナ侵略戦争が進行中のベラルーシで、
中国が主導する一帯一路の情報を収集することに意味があるのか、
というか。
隣国が戦争中という非常時に
中国経済圏『一帯一路』の現状を評価する?
それも、
ベラルーシ政府の目を盗んでの、
いわば『命懸け』の諜報活動、情報収集です。
中国経済『一帯一路』構想の海外事情、現地情報の獲得が、
そこまで優先順位高いですかね?
中国からベラルーシを経由してロシアへ向かう武器輸送の証拠となる、
情報収集ならば
ウクライナや欧米各国、そして日本にとっては、
非常に重要度の高い貴重な現地情報で。
命懸けでも入手してほしい、という勢力が存在するでしょうけど。
その場合、
軍事機密を探って来い、って内容ですから。
政府と軍を敵に回すリスク確実。
諜報技術も経験もない、
一民間人においそれと頼める内容ではありません。



とかとか考えていくと、
ベラルーシ当局の発表が
すべて出まかせのデッチ上げの場合。
日本との外交交渉の材料とするために嘘八百並べました、
という可能性も考えられますけど。
もしくは
ベラルーシ国内の体制固め、国民の戦意高揚のため、
国外からの敵勢力を具体的に作り上げた。
とか。
これらは
日本政府からしたら、
全く身に覚えがない内容になるので。
逆に
ベラルーシ政府が糾弾されてピンチに陥りかねません。
ベラルーシ政府が
そこまでのリスクを負って、
日本政府との外交交渉を求める、
国内の体制固めを図る、
というのは考えにくいですね。
他に
容疑者がベラルーシ当局に語った活動内容、目的は
本来の目的を隠す他ための別の内容、ダミー、欺瞞情報である場合。
この場合、
容疑者の自白がすべて嘘になり得ますので、
現状では
何をしていたのか正しく把握できませんね。
続報を待つしかありません。
それともう一つ
私的にこれはあり得そうだ、
と考えられるのが。
専門家は指摘していませんけど、
ベラルーシ現地の突撃系YoutubeみたいなSNS配信者が、
インプレッションを稼ぐために
現地取材して
軍事基地などを撮影していた……って、
かなりブッ飛んで荒唐無稽な内容に思えますけど。
今の時代、
動画配信でインプレッションを集めたら、
高額のお金になるので。
この選択肢も十分以上に現実的な選択肢なんですよねぇ。
そういう動画配信での収入目当てで、
戦場へ行く配信者もいますし。
今回の容疑者も、
そういう配信収入目当てで現地情報を収集していたら、
ベラルーシ政府に目を付けられてしまった。
とか。

 

 

 

www.sankei.com

ベラルーシ、スパイ容疑で邦人男性を拘束 現地メディア報道「日本人の諜報員」

 旧ソ連構成国ベラルーシのメディアは4日、同国で情報収集をしていた「日本人の諜報員」が拘束されたと報じた。手錠をされた男性が「自分の活動はベラルーシに危険を与える可能性がある」とロシア語で話す様子などを撮影した動画も公開した。現地メディアは、ベラルーシでスパイ容疑により日本人が拘束されたのは史上初だとした。
 現地報道によると、男性はベラルーシの国内情勢や中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の実施状況、ベラルーシウクライナの国境地帯の状況に関して情報を収集していたほか、軍事施設を撮影したとしている。
 公開された動画には、男性がロシア語で姓名を名乗る様子や、「ベラルーシにミサイル攻撃があるかもしれない」と話す姿も撮影されていた。(小野田雄一)

 

 

 

www.yomiuri.co.jp

ベラルーシで「日本人工作員」として拘束の男性、現地の大学で日本語教師

 ベラルーシの国営テレビは4日、ベラルーシ国内で自国の当局が日本人「工作員」を拘束したと報じた。ベラルーシウクライナの国境地域の情勢を探り、軍事施設を撮影したと主張している。
 国営テレビがウェブサイトに掲載した動画では、「ナカニシ・マサトシ」と名乗るアジア系の男性が「私の行動はベラルーシにとって危険かもしれない」などとロシア語で話す様子が映っている。5日には「東京から来たサムライの失敗」と題する番組で詳細を放映するとしている。
 米政府系メディア「ラジオ自由欧州・ラジオ自由」(RFE・RL)などは、この日本人がベラルーシ南東部ゴメリにある大学で日本語教師をしていたと伝えている。
 林官房長官は5日午前の記者会見で、ベラルーシで7月に「国内法違反」で50歳代の日本人男性が拘束されたと明らかにした。在ベラルーシ日本大使館が領事面会を行い、健康状態に問題はないと確認しているという。
 ベラルーシはロシアの同盟国で、ロシアのウクライナ侵略を巡り、日本や欧米諸国と対立している。