私は、
この件に関しては、
日本国内の主要メディアによる解説を情報源としていて、
ベラルーシが放送した特別番組のオリジナルを視聴していません。
なので、
ひょっとしたら
日本メディアが使っている問題の特番に関する日本語訳が間違っていた場合、
今回書いた与太書きの内容が全く的外れになります。
ですが、
この日本語訳に一切の間違いが無かった場合、
今回
ベラルーシが放映した特番の内容は噴飯ものですね。
その道のプロ……諜報畑の関係者とか日本政府の関係者が見たら、
冷ややかな嗤いしか出てこない内容です。
ベラルーシは世界に向けて恥をさらしのたが一目瞭然。
いやぁ、
さすがにコレはないワ。
マジで、
ベラルーシの関係者は
きちんとチェックしなかったのか。
それとも、
この茶番丸見えの内容が、
ベラルーシ政府から日本政府へ向けたメッセージなのか?
ちょっと
ベラルーシ政府の真意がつかめません。
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で、
いったい何の話なんだ、って。
解説しますと、
ベラルーシが放映した特番の中で言及されている、
国家公安委員会という日本政府の組織は、
警察組織を管轄する行政委員会です。
ザックリいうと、
警察組織を統括するための諮問機関です。
これに対して
いっぱんに、
フィクションなどで活躍する日本のスパイ組織としてしられる、
『公安』は
公安調査庁でして。
これは日本版対テロリスト組織ですね。
この公安調査庁と国家公安委員会というのは、
まったくの別物です。
かたや
公安調査庁は『法務省』下の『庁』の一つ。
かたや
国家公安委員会は
警察の組織運営が円滑に進むような環境を整え指導監督することを目的とした
警察組織運営を主眼に置いた
行政組織です。
身近な例で例えれば、
学校に対する教育委員会みたいな立場ですね。
だから、
国家公安委員会は
犯罪捜査したり、
調査したりは、しません。
他国での情報収集などもしません。
なので、
諜報畑の人とか
日本政府の行政組織を知る人が
ベラルーシ放映特番の説明を聞いたら、
『ちょっと何が言いたいのかわからない』と
首を傾げてしまいます。
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というわけで、
ベラルーシ特番の説明はいったん除外して、
ベラルーシ国内での情報収集の目的として
現実的で可能性があり得そうな内容を挙げると。、
JICAとか笹川財団とか経産省の外郭団体とかの
日本企業の海外進出を支援している組織団体エージェントが、
ベラルーシへの投資評価を行うために、
ベラルーシ当地の現状を調査していた。
それで情報を集めていた。
これが一番可能性が高いと思われますね。
日本人男性拘束のベラルーシが番組放送 官房長官「極めて遺憾」
林芳正官房長官は6日の記者会見で、ベラルーシで拘束された日本人男性に関する同国の国営テレビの番組について、「問題がある内容が含まれていた」としてベラルーシ外務省に抗議したと明らかにした。
国営テレビが番組の予告編として公開した動画では、手錠をかけられた「ナカニシ・マサトシ」と名乗る男性が「私の活動はベラルーシにとって危険な可能性がある」とロシア語で質問に答えていた。番組は日本時間6日未明に放送された。
林氏は「放映に先立ち、在ベラルーシ日本大使館からベラルーシ外務省に放映中止を強く申し入れたが、結果として放映されたことは極めて遺憾」としたうえで、男性について「できる限りの支援を行う」と述べた。【鈴木悟】
「証拠」のSNS、でたらめ翻訳 ベラルーシ日本人拘束、番組に疑問
ベラルーシで拘束された中西雅敏さんに関する特別番組が5日、ベラルーシ国営テレビで放映された。「日本の国家公安委員会」の指示でスパイ活動をしたと主張しているが、証拠とする日本語のSNS投稿が、翻訳のロシア語は内容が違っているなどずさんな点が目立ち、正確さに疑問符がついた。
番組名は「東京からの『サムライ』の失敗」。それによると、中西さんは2018年にベラルーシ南東部のホメリに移り住んだ。ウクライナとの国境付近に頻繁に出かけ、鉄道や橋などの写真を撮影し、軍事情報を収集したという。ベラルーシから出国直前の7月に国家保安委員会(KGB)が拘束したとしている。
映像の中で、中西さんは手錠をかけられて駅などで状況を説明。「写真は国家公安委員会に渡そうと思った」とし、「これは犯罪だ」と罪を認める様子も放送された。