ポケベル爆破事件から始まった、
イスラエル対ヒズボラ騒動ですが。
今度は、
携帯トランシーバー?らしき通信機器が一斉に爆発する、
という異常事態が発生。
しかも、
爆発した通信機器が日本製だという。
怪情報まで出てきました。
それで
これの調査を進めていくと。
どうやら、
イスラエル?がダミー企業を設立して、
そこで、
ヒズボラの注文を一括受注。
そこで、
ヒズボラに納品する通信機器に、いろいろな改造を仕込んで。
それで
ヒズボラに渡していた、という。
最初から
イスラエル?がすべて仕組んだ罠だった、
という。
とんでも解説が出ています。
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ただ、
このとんでも解説の内容は、
それなりに筋が通っていまして。
工場で大量生産する規格品を改造するのなら、
怪しまれずに確実な手段はコレしかないだろう、と。
専門家が解説していますね。
完成品を抜き取って後付けの改造ではなく、
注文を元請けして
改造込みの製品を引き渡す方式。
これなら
製品の注文から受注、引き渡しまですべて予定通りの工程で。
後付けの改造跡なども残らず、
まったく怪しまれません。
ただし、
企業や工場を丸ごと、
謀略の為に用意する必要があるので、かなり大掛かりな仕掛けになります。
一朝一夕で出来る結果ではありません。
ポッとでの新規事業者に仕事なんて回ってきませんから。
それなりの実績が必須。
となれば、
実績のある会社を丸ごと買い取って利用する、ってのが
最もお手軽ですが。
経営陣が入れ替わったら、
警戒されますので。
どうやっても信用を得る時間がそれなりに必要になります。
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だから、
この手の手段って、
普通は、
というか、
たいていの場合は、
情報を継続的に相手から抜き取るための手段として用いて。
破壊工作にはめったに使用しないんですよ。
破壊工作に使えるのは一度キリですが、
情報を盗聴するのは、
見つかるまで何度でも何年も継続して利用できますから。
今回みたいに爆破するのは
準備した大掛かりな謀略手段が
今後二度と使えなくなるのを覚悟のうえで
丸ごと廃棄する状況で、
最終手段なります。
退路を断っての背水の陣です。
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今回の一連の爆破事件が『背水の陣』だという流れは
被害を受けたヒズボラも想定していて。
『よかろうならば最終戦争だ』みいたな趣旨の、
報復声明を出してきました。
最終戦争となれば
互いの生存権を賭けた闘争……
ヒズボラが全員死に絶えるか、
それとも
ヒズボラを殺そうとする勢力を全員抹殺するか、
の殲滅戦です。
自爆テロを含めた何でもアリ泥沼の戦いになるでしょうね。
日本国内の主要メディアは
そこまで突っ込んだ報道をしていませんけど、
アメリカとか
真っ先に
『ウチらは何も知らされてなかったので、この件には無関係だからナ』と、
予防線を張るコメント出してます。
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ヒズボラがそのような声明を出す一方で、
今回の通信機器爆破について、
事件の発生からここまで
イスラエルは
一切何も声明を出していません。
けど、
ここへ来てタイミングを合わせたかのような
レバノンの首都ベイルートへの空爆を実施。
となれば、
弁明せずに攻撃の一手ですから、
全くの無関係というのも考えにくい状況になりました。
というか
状況証拠的に真っ黒だよなぁ。
しかし
なんというか、
南部のガザで掃討戦を続けている最中に、
北部でも
戦端を開いて。
二正面作戦へと戦線を拡大するとか……
自分で首を絞めているようにしか見えないのだけど。
イスラエル政府の中の人は
どういう青写真を描いているんだコレ。
日本製トランシーバーか、レバノンで通信機器がまた爆発 20人が死亡、450人以上負傷
【テルアビブ=佐藤貴生】レバノンの首都ベイルート近郊など同国各地で18日、小型の無線通信機器が爆発して少なくとも20人が死亡、450人以上が負傷した。ロイター通信によると、機器は親イラン民兵組織ヒズボラが使うトランシーバーで、日本製とみられる。
レバノンでは17日にもポケットベル型の通信機器が一斉に爆発し、12人が死亡、約3000人が負傷した。ポケベルを使用していたヒズボラがイスラエルの関与を断定し、報復すると明言したばかりだった。
ロイターによると、爆発したトランシーバーは内部に「メード・イン・ジャパン(日本製)」の表記があり、ヒズボラがポケベルとほぼ同時期の5カ月前に購入していた。無線通信機器メーカー「アイコム」(本社・大阪市)の製品で、2014年に生産が中止されたモデルとみられる。ヒズボラの購入経路は判明していない。
ベイルート南部では18日、前日の爆発事件の死亡者の葬儀会場で爆発が起き、参列したヒズボラの戦闘員らが急いで通信機器の電池を取り出す姿がみられたという。
イスラエルは2つの事件への関与の有無についてはコメントしていないが、17日の事件では同国の対外特務機関モサドが関与したとの見方が浮上している。
同国のガラント国防相は18日、「戦争は新たなフェーズに入った」と述べ、戦闘の重点がレバノンと国境を接するイスラエル北部に移ったとの見方を示した。パレスチナ自治区ガザでのイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘から、本格的な対ヒズボラ戦にシフトする方針を示唆したとみられる。
ヒズボラ指導者、イスラエルが「レッドラインを越えた」と警告…レバノン各地の通信機爆発・死者37人に
【エルサレム=田尾茂樹】レバノン各地で18日、イスラム教シーア派組織ヒズボラメンバーらが利用する携帯型無線機が爆発し、レバノン保健省によると、25人が死亡、600人以上が負傷した。17日に続くヒズボラの通信機器を狙った攻撃で、中東の緊張が高まっている。
レバノンでの被害は2日間で死者37人、負傷者約3000人となった。ヒズボラはイスラエルによる攻撃と断定し、報復を示唆している。指導者ハッサン・ナスララ師は19日の演説で、イスラエルが「レッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と警告した。レバノンとイスラエルの国境地帯では19日、ヒズボラとイスラエル軍の激しい攻撃の応酬があった。
イスラエルはヒズボラへの攻撃を強化するため、戦闘の軸足をパレスチナ自治区ガザからイスラエル北部へ移し始めている。ヨアブ・ガラント国防相は18日、北部の空軍基地で「戦争は新たな段階に入った。重心は北に向かって動いている」と述べた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相も18日の声明で「北部の住民を確実に帰還させる」と強調した。
イスラエル軍がベイルート空爆、ヒズボラの司令官死亡か…死者8人・59人負傷
【エルサレム=田尾茂樹】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師は19日の演説で、通信機器などの一斉爆破攻撃がイスラエルの「宣戦布告だ」として報復を宣言した。これに対し、イスラエル軍は20日、レバノンの首都ベイルートで標的を絞った空爆を実施したと発表した。ロイター通信は治安筋の情報として、空爆でヒズボラ幹部のイブラヒム・アキル司令官が死亡したと伝えた。死者は8人、負傷者は59人という。
イスラエルの攻撃で破壊された建物(20日、ベイルート南部郊外で)=AP
イスラエル軍は19日にはレバノン南部のヒズボラ拠点100か所を空爆した。戦闘の重心をパレスチナ自治区ガザからイスラエル北部へ移し始めている。
17、18両日の爆破ではレバノンで37人が死亡、約3000人が負傷した。ナスララ師は「レバノンの抵抗の歴史の中でかつてない打撃を受けた」と認めながらも「我々が揺らぐことはない」と主張した。
ナスララ師は、ガザの戦闘停止まで攻撃を続けると改めて強調した。
だが、多数の戦闘員が負傷し、通信手段も欠くヒズボラが、どのような形で報復するのかは見通せない。
イスラエルはヒズボラの攻撃で避難を余儀なくされているイスラエル北部住民の帰還を新たな戦闘目標に掲げる。ヨアブ・ガラント国防相は19日、「ヒズボラはさらなる代償を払うことになる」と述べた。