kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

相撲界って救いがたいよね。本当に ―― 貴乃花理事の解任決定

なぜか相撲協会が叩かれるんですよね、この件。
被害者の親方が処罰されるのはおかしい、という意味不明な理由で。
なんというか、
マスコミに躍らされて事実認定について根底から間違っている人が多いんだよなぁ。
そもそも
暴行事件については、貴乃花親方と伊勢ヶ浜親方、そして力士当事者の間で解決されるべき問題で、
だから貴乃花親方も警察に届け出だしたわけだし。
相撲協会は逮捕権も捜査権も持ってないわけですよ。
相撲協会が暴行事件の関係者でその場に立ち会っていて現行犯逮捕した、って言うなら別ですけど。
所属している力士の私闘ですし。
この点について、
相撲協会貴乃花親方について何ら処分を出していません。

相撲協会が暴行事件について出しているのは、暴行再発防止のための処分です。
あと
暴行事件は必ず報告するという協会の内規を破った事実と、
協会のイメージに悪い影響を与えた事実に関して、処罰を出すことはできるでしょうけど。
出来る事はそれだけです。
それも、出来るのは協会が力士に対して与えている権限を取り上げることくらいで、
月給100万円の相手に1000万円の罰金を科すとか。
そんな、どう見ても過重な処罰を出したら、
逆に相手から協会の方が訴えられてしまいますしね。
で、今回相撲協会貴乃花親方を処罰するのは、
貴乃花親方が協会の業務をサボタージュしたためで、
暴行事件とは関係ありません。
お仕事さぼったから処分します、って話です。
これは危機管理委員会が発表したようにサボタージュが肯定される正当な理由がない。
だから罰されるわけで、
政府が管理している財団法人の他の組織との公平を期するために、
当然、必要な処置なわけです。
マスコミとか、貴乃花親方を擁護する人達が根本的に勘違いしている点は、
この件は単なる相撲協会貴乃花親方の確執に留まらず、
すでに『政府案件』となってしまっている点です。
なぜかこれをみんなきれいにスルーするんですよね。
大臣がわざわざ協会の理事長と面談しているんだから。
で、きちんと報告しろ、と求めているわけですよ。
つまり『役人』が見て納得する報告が必要なわけです。
で、
その報告する内容に、
理事としての業務をほぼ1ヶ月の間サボタージュした貴乃花親方を無罪放免……なんて、報告あり得ません。
財団法人の理事として、
今回の事件について結果をだすことが求められているわけですから、
つまり、『役人』並みに規律に対する厳格さが理事である貴乃花親方には求められていた、
そして今も求められている。
それなのに、
サボタージュしているから、
だから処分されるおですよ。
処世術で言うなら、さっさと理事を辞任してしまった方が、
『組織から離脱した』状態になって
処分の対象外になるんですけどね。
だから、伊勢ヶ浜親方の処分は軽く見えるわけで、このような身の処し方が利口なんだけどね。
貴乃花親方は未だに組織に身を置いているわけだから、
ルール違反の理由がある以上、処罰されるのは当然。
むしろ処罰されなかった場合、
今後は政府が管理している他の財団法人についても同様のサボタージュを許すのか、
という監督責任に関わってくるので。政府案件として、貴乃花親方の処罰は必須なんです。
なぜか、そこを分かっていない人が多いですよね。


で、
さらに面倒くさいのが、
白鵬』とか『鶴竜』とかその場に関わっていた他の力士なんですけど。
なんで面倒くさいのか、というと。
似たような事例が出てきた場合に、
同じような処分を出さないとならないわけですよ。
で、
それを考えると、
白鵬』とか『鶴竜』に重い処分をだしたら、
他に処分をしなければならない力士が出てくるんですよね……って、
私は前に適当に書いたときには、そこまで頭回ってませんでしたけど。
今回の暴行事件で被害者だった『貴ノ岩』は、民事裁判で暴行事件の加害者として訴えられているんですね。
さあ、こうなるとです。
たとえば暴行事件の加害者は一律引退にしたらどうか、って私は前に書きましたけど。
それ制定したら、
貴ノ岩』引退決定ですね。暴行事件の加害者として訴えられているんだから。
いや、刑事事件と民事事件は違う、と主張する人もいるでしょうけど。
そうなると、
刑事事件で今回みたいに刑が確定したら処分、
確定しない場合はおとがめなしにするのか?
それもおかしいよね。ってことになります。軽い暴力なら認めるのか、って話になります。
たとえば、
暴行を止められなかったから、ってことになりますけど、
民事事件で訴えられている暴行事件でも、その場で止めずに傍観して人達はいるわけで、それも処分するのか?
って話になりますし……
むしろ、そういう他の事例との兼ね合いも検討していくと、
実は、
貴乃花親方の処分が一番分かりやすい事例で、
日馬冨士の処分や、
暴行事件の現場に立ち会った他の力士たちの処分の方が、
理由があやふやなんですね。
あやふや故に、
「日馬冨士」だけ引退勧告で、
他の力士については、ほとんど処分らしい処分を出せていない。

この問題は……つまり貴乃花親方の処分ではなくて、暴行に関与した力士に対する扱いですが、
これについては、
本当に一過性で終わらず、
きちんとした対処というか、
詳細なペナルティの内容をはっきり告知するべきじゃないですかね。と素人考えで思っていたわけですけど。
多分、
それをやると、
過去の暴行事件について、今更の内部通報があった場合、片っ端から処分される、という。
場合によっては、報復行動での部屋同士での密告つぶし合い、にも似た状況が発生するリスクが出てきます。
そこを考えると、
マスコミがしきりに騒いでるような、
簡単な勧善懲悪で終わる話ではないですね。
なんというか、
相撲界って救いがたいよね。本当に。



 元横綱日馬富士関の暴行事件で日本相撲協会は4日午前、東京都墨田区両国国技館で臨時評議員会を開き、昨年秋巡業中に起きた事件の報告を巡業部長として怠るなどした貴乃花親方(45)=元横綱、本名花田光司、東京都出身=の理事解任決議を審議し、全会一致で承認した。理事の解任は相撲協会で初めて。
 昨年12月28日の臨時理事会で、貴乃花親方の理事から役員待遇委員への2階級降格処分を評議員会に提案することを決議していた。2月に予定されている理事候補選挙への立候補は認められる。
 貴乃花親方は協会への報告義務を怠り、被害者で弟子の貴ノ岩関や自身に対する協会危機管理委員会の聴取要請を再三拒否するなど、非協力的だったとして処分対象となった。
 事件に関連し元日馬富士関の師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は理事を辞任し、役員待遇委員に2階級降格となり、現場の酒席に同席した白鵬関、鶴竜関の両横綱は減給処分を受け、八角理事長(元横綱北勝海)も3月までの報酬を全額返上するとした。
 一方、鳥取簡裁は同日、傷害罪で略式起訴された元日馬富士関に罰金50万円の略式命令を出した。



 元横綱日馬富士(33)に暴行を受けた十両貴ノ岩(27)が、逆に“暴行疑惑”で昨年12月27日に東京地裁へ証人として出廷していたことが26日、わかった。引退した貴乃花部屋の元幕下力士が日本相撲協会を訴えている民事訴訟で、3人の元力士が貴乃花部屋で行われていた暴力の実態などを証言。貴乃花親方(45)と花田景子夫人(53)も貴ノ岩と同日に証人尋問で出廷した。訴訟は現在も東京高裁で争われている。
 相撲協会を訴えているのは、十両目前の幕下3枚目だった2014年九州場所限りで引退した元貴斗志(27)。貴乃花親方に引退届を出されたことから15年3月、相撲協会を相手取り「地位確認等請求」、「報酬の支払い」などを求めて東京地裁に提訴。今年3月に請求を棄却されたものの、控訴して現在は東京高裁で係争中だ。
 裁判記録によると、元貴斗志は14年10月18日の朝稽古中、貴乃花親方から「不良みたいな態度を取りやがって。荷物をまとめて出ていけ」などと何度も怒鳴られ、貴乃花部屋から追い出されたという。
 貴乃花親方は元貴斗志について、「起伏の激しいところがあり、精神が乱れることが多々あった」、「やる気がなく、更生することはない。力士の模範になることはありえない」と判断し、20日に引退届を提出した。