昨日に引き続きこの話題です。
離脱組が増えたようですね。まぁ、仕方がないかなぁ……
日テレドラマ「明日、ママがいない」、新たに２社ＣＭ見合わせ - MSN産経ニュース
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2014.1.25 06:42 ［ＴＶドラマ］
児童養護施設を舞台にした日本テレビ系の連続ドラマ「明日、ママがいない」で、新たに番組スポンサー２社がＣＭ放送を見合わせることが２４日、分かった。ＣＭ見合わせは計５社となった。２９日放送の第３話から新たにＣＭを見合わせるのは日清食品と富士重工業。両社とも「お客さまの反応を考慮した」としている。
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この記事が掲載される以前に、
既に、エバラ食品工業とＪＸ日鉱日石エネルギー、キューピーの３社がスポットＣＭの見合わせをしています。
私は、この件についてはまったくの野次馬傍観者ですが。
エンタメ業界の片隅でメシを食べ、シナリオ制作にも携わった経験のある者として言わせてもらうと。
日本テレビは番組を中止するしか途はないように思えます。
日本テレビはしきりに「ドラマの最終回まで見ていただければ理解してもらえます」と喧伝しますけど。
最終回まで見ても、全員が納得する物にはならないように思います。
とくに私がそう危惧するのは、登場人物の中でキーマンとも言える、「施設長」の扱いです。
この「施設長」は番組での描写を見る限り、児童虐待の常習者です。社会的制裁を受けなければならない立場にあります。
……正直、制作側にその認識があるのかが、非常に不安です。
少なくとも、３回目の放送分ではそのような話にはならないことが番組公式サイトで公表されてますので、全１０話予定の残り７回のどこかで、そのような話になるのでしょう。
おそらく物語の核心に関わる、クライマックス部分、８〜１０話で保護児童達との対立に結着をつけることになるのでは、と推測されますが。
どのような結末を用意しているのか。かなり不安です。
「愛と感動の」と銘打つからには、「施設長」が児童虐待に走る理由、心理的背景、動機がドラマの中で明示されて、
それを理解した児童達が「施設長」に赦しを与える……みたいな予定調和にしそうな気がしますが。これ最悪の結末です。
なぜなら、その理屈は児童虐待の加害者が、自己弁護に使う理屈そのままだからです。
これでは『理由があれば児童虐待をしても赦してもらえるのだ』と間違ったメッセージを世の中に送り出すことになります。
「施設長」はもはや社会的制裁を受け、児童達との和解が出来ない事が、ドラマの第１回目で決定してしまっているのです。
そのような状況で、「愛と感動」の結末とは……いったい何が用意できるのか？
私は、そんなシナリオ制作は無理だと思います。
子供達が「施設長」の悪事を暴いて、社会的制裁を受けさせる――とか、どうあっても殺伐とした結末にしかならないでしょう。
たぶん、施設長も過去に児童虐待を受けた人間で、「苦しんでいるなら、人に苦しみをぶつけてもいいのか」みたいな、
子供に一喝される話になりそうな気がします。
それを考えると、
これ以上傷を広げる前に、ドラマの放映を中止した方がいいのではないか、と思うのですよね。
