ここ最近の日韓関係について――李明博大統領の発言に端を発した日韓関係の緊張については、
これまでのところ、日本がイニシアティブを握り進めてみるように見えますが。
これは、日本が韓国経済に対して強大な影響を及ぼすだけの力を握っているからですよね。
日本は韓国に対して金を支払う立場、韓国は日本の金をアテにする立場、
だから日本が強気に出ることができるのですけど。
さて、中国に対しては、日本は中国の金(市場)をアテにする立場、
中国は日本(企業、経済)に対して金を支払う立場、になりつつあります。
つまり、
いま、日本と韓国の間で進んでいることは、これから5年先、10年先には、中国と日本の間で起こりうることだと言うことです。
このまま日本が中国への経済依存を強めていけば、
中国は何もせずとも、尖閣諸島へどんどん近づいていくわけですな。
日本が尖閣諸島を守るためには、とにもかくにも国家の成長戦略。
これしかないことを、
日本は今回の一件から学んで、目を覚まさないとね。
実効支配だと言って、島に上陸するとか施設を作るとか、単なる人気取りにしか過ぎない一過性のパフォーマンスよりも、
もっと本質的なことを進めてほしい、と一国民としては願います。