今日の気になるニュースは、産経新聞の記事から。
円高是正「負の側面」 電気やガソリンは値上げに ＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
円安になると、燃料費や原材料費など輸入品目が値上がりして、物価に転嫁されるよ。という当然のお話。
記事中では、小売価格に転嫁するのは難しいので、企業収益を圧迫するだろう。とか書かれていますけど。
いえいえ、そんなことはないでしょう。
これだけ明確で誰でもハッキリと分かりやすい理由で、
しかも１０％とか短期に変動したら企業努力でどうにかなる範囲を遙かに超えていることも明白ですし。
すぐに、小売価格へと転嫁されて、物価が上昇するでしょうよ。
そして、物価目標２％は達成されて、安倍政権は見事、公約を達成し。大企業の経営者たちから賞賛を浴びるでしょう。
大企業は、
国内での生産を新たに起こす必要は一切なく。
海外で生産・販売を強化し、出来た利潤だけを国内に還元すれば、円建て決算の数字がうなぎ登り。
株主の評価が上がって万々歳。
庶民は……働き口は増えず、企業が業績を回復していくので給料も多少ベースアップするけど。
それ以上に物価が高騰して。実質賃金下げ下げ状態。
ざっと……
来年は、そのような感じかなぁ。
追記：
ここでは、安倍総理の政策について批判的に書いてますけど。適当に文句を言っているわけではなくて。
円安誘導で安倍総理・自民党政権が公言して目指しているところって、隣の韓国が既に進めている政策に近いものなのですよ。
だから、今の韓国をみたら、どういう結果が出てくるかは一目瞭然、ということで書いているわけです。
ざっと書くと、
大企業優遇、中流以下の所得の低下、所得格差の増大、国内雇用の減少、とくに若年層の失業率の増大、
４０歳定年制、などなど……。
来年一年で、ここまで一気に進むとは思いませんけど。
参議院選挙で自民党が勝ったら、ＴＰＰの交渉参加・締結と併せて一気に舵を切るのではないかと思います。
……じゃないと、団塊世代をが中心とした既存の権力構造を維持できないから。
