kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

モーニングバードの分析で思うこと

朝から、時報がわりに見ているテレビ朝日の「モーニングバード
今日は、
寺島実郎を招いて
ロシアのウクライナ介入について、評論を述べています。
なかなか傾聴に値する分析なのですが。
今回の事件と尖閣、中国の関係について。
そして、ウクライナにはアメリカが軍隊を派遣しないだろう、との見立てについては。
アメリカの財政が、もはやそれを許さない、というのはその通りだと思います。
ただ、
それは、軍隊を派遣して得られる見返りとしての利益が釣り合わない。
この点について触れないのはフェアではない。もしくは、意図して隠したのか、と勘ぐりたくなるとこですね。
ウクライナについてはEUにとっては重要度が高い地域ですが、
アメリカにとって、となると。
シェールガス革命以降、中東の石油に対する依存度が下がっている今。
あえて「火中の栗を取りに行く」ほどの価値はないのですよね。
で、これと尖閣を同じように論じているのですけど。
尖閣の場合は、中国の軍事介入となったら、これは事情が異なります。
日本との安全保障ということは抜きにして、
尖閣諸島は、いまや、中国にとって「アジアの盟主は誰か」を象徴するシンボル、となってしまいました。
仮に、中国が尖閣諸島を手に入れた場合、
中国はアメリカがアジアについて、
具体的には、フィリピンやベトナムなどの中国との紛争について、
また、ASEAN諸国の経済市場について、口出ししていくこと、介入していることを一切認めないでしょう。
「アジアは、中国の庭であり、アメリカは口出しするな」
尖閣諸島の争奪でアメリカは中国に負けたのだから、中国に意見する立場にない」
との態度を露骨に見せてくるでしょう。
アメリカも、そのことは充分に承知しているはずです。
そして、
アジアはアメリカにとっても『金のなる木』であり、
この世界の中で数少ない『金鉱』を中国に独占させることはありえない。
それは、「大国アメリカの死」と同義です。
だから、
アメリカは尖閣について、中国に譲歩するつもりはない。
しかし、今のアメリカにとって2正面作戦を遂行できるほどの体力もありません。
ウクライナとアジアを同時に守ることはできない。
なので、アメリカは。今回のウクライナについては軍隊を派遣しない。
将来有望な市場であるアジアの方が、アメリカにとっては重要なので。
中国の蠢動に備えて、軍事力を温存する。
それが、
今回のウクライナ政変に対する、アメリカの選択、アメリカの本音ですよ。

そのことについては、一切触れなかったなぁ……