じつは、
ここ最近で、どうしても北朝鮮関連で知りたかった情報が、この記事です。
『北朝鮮のクーデター』
これについて、なんらかの動きがあってもおかしくない、と感じてましたので、
何かしらも前情報は流れていないのか。
と思って韓国メディアを色々探し回っていたら、
ようやく見つけました。
米前高官「北朝鮮でのクーデター発生を想定すべき」-Chosun online 朝鮮日報
【ワシントン聯合ニュース】米大統領選に向けた民主党の候補者指名争いを繰り広げるヒラリー前国務長官の外交政策を支えているシャーマン前国務次官補は3日(現地時間)、「北朝鮮で内部崩壊またはクーデターが起こる可能性を想定し韓国と米国、中国、日本が速やかに協議を行うべきだ」との考えを示した。
シンクタンクの米戦略国際問題研究所(CSIS)で開催されたセミナーで述べた。退任してから1年も経たない米政府元高官が、外交的にあまり触れられることのない「クーデター」の可能性を公の場で言及したのは極めて異例。今後、ヒラリー氏が大統領になった場合の対北朝鮮政策の方向性を示したという点から、シャーマン氏の発言の意図について米外交関係者の間で関心が高まっている。
シャーマン氏は北朝鮮の政権が崩壊した際の韓国と米国、中国軍の段階的な行動のあり方や、北朝鮮の核物質・核兵器の処理方法、北朝鮮脱出住民(脱北者)の管理方法、中朝間の国境問題、朝鮮半島の政権管理方法、経済的な負担の問題などについて当時国が考えておかなければならないと指摘した。
核問題をめぐるイランとの交渉を妥結に導いたシャーマン氏は、北朝鮮核問題を解決する成功モデルにイランとの協議を挙げた。シャーマン氏はイランとの交渉について、「主要6カ国と関係国が軍事的手段をはじめ、あらゆる圧力の道具を持っていることをイランが明確に認識し、イランは(交渉以外に)選択肢がないことを理解した」と振り返った。
また、北朝鮮を交渉の場に着かせるためには、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」や軍事訓練、人権問題の提起などを通じ、北朝鮮に「最後通牒」をつき付けるような強力な圧力が重要だとの認識を示した。
一方、韓国と日本で自国の核武装の必要性を提起する声が出ていることについては、「極めて良くない考え方だ」と批判した。
シャーマン氏はヒラリー氏が大統領に就任した場合、外交安全保障政策を統括する要職に起用されるとみられる。
最近の北朝鮮の動向については、
朝鮮メディアや、中国メディア、脱北者支援団体の関係者、日本国内の研究者など、
いろいろな立場の人がコメントしているのですが、
私がとくに気になっているのが、
去年から今年にかけて、やたらと「ミサイル発射実験」とか「核実験」を繰り返している点です。
研究者は、
行き詰まった金政権が、権威を保つための後ろ盾として、実験を強行している。
とか説明しているのですけども。
果たしてそうでしょうか。
人工衛星打ち上げ用ロケットを模した新型ミサイルや、
核兵器など、
これらは一大国家事業です。
準備には相当な時間がかかります。お金もかかります。
それをまるで、『在庫一掃』みたいに、2ヶ月に一度くらいのペースで次々に実地するだけの余裕が
北朝鮮の国家財政にあるのかどうか。
仮に実験が成功したとして、具体的に得られる見返り――はっきり言えば『成果』は何もないわけです。
というか、2ヶ月くらいでフィードバックなんてできませんよ。
細かいカスタム並の修正ならできるでしょうけども。
それだけの修正で一大国家事業を推進するなんてありえません。
テレビのニュースでは、
36年ぶりに開催する党大会、というか。
金正恩主席が前任者の後継者として認めら、新たな国家主席としての地位を不動のモノとするための、
国家行事を成功裏に終わらせるため、
金主席の実績として、軍事的な、兵器開発での成果を強調するための、デモンストレーション。
という説明をしてますけども。
『成果』とするなら,
今の事業の先のイメージ、ゴール地点が必要になります。
では
新型ミサイルの試験に成功シマシタ。
新しいミサイルを作れるようにナリマシタ。
となったとして。さて、
新しいミサイルを作ったとして、その後どうするのでしょうか?
新しいミサイルの使い道…敵は、韓国か? 日本か? 中国か? ロシアか? アメリカか?
使ったら最後、北朝鮮はこれらの国と全面戦争になります。まさに使ったら『最期』です。
では、どこかに売るのか?
今なら可能性がありそうなのはISなどを中心にしたアフリカの武装勢力ですけども……そこまでどうやって運ぶのか?
陸路? 海路?
どちらもかなり難しそうです。
となると、中央アジアの武装勢力に売りつける、とか?
こちらは、中国かロシアの協力があれは可能に思えます。
しかし、中国やロシアが自分たちに向けられるかもしれないミサイル兵器の輸送に手を貸すのか、と言えば。
やはりコレもあり得なさそうです。
もう一つの可能性として、
キューバが考えられます。
しかし、キューバはアメリカと和解して、当面、武器は必要なくまりました。
こうしてみると、
ミサイルを一生懸命に作ったとしても。その先がありません。
「ならば、全部使い切ってしまえ」と
在庫一掃で乱発しているように、私などは見えるのです。
で、
在庫一掃した後、どうなるのか。と言えば。
北朝鮮、という国はどうやっても成り立ちません。
虎の子の切り札だった、ミサイル開発でも未来を切り開けないのですから。
今の国家経済のまま、
ゆるゆると国家が餓死して滅亡するのを待つだけです。
その時、
北朝鮮という国家が成り立たないのなら、金主席は国と一緒に滅ぶことを選択するのか……
それはないでしょう。
もともと、無理矢理に『主席』にされたような立場ですし。
自分で作った国ではないので。そこまで愛着も執着もないでしょう。
金だけ持って、どこか国外へ逃亡し。そこで、悠々自適の余生を面白おかしく過ごすことを画策するのではないでしょうか。
海外で、王様のような生活ができるのなら。
それを望むでしょう。
しかし、そうなると残された北朝鮮という国家、その国民はどうなるのか?
実は、
これは凄く簡単な話で。
『金主席を追い出した』というクーデターを装って、主席には国外逃亡していただき、
残った人達で、
臨時政府を作って、
アメリカや中国と和解して、やり直せばいいんですね。
経済制裁が解除されるだけでも、
国家としては相当持ち直します。
いきなり裕福な金持ちになったりはしませんが、
経済制裁を受ける前の、かろうじて死なないで済む状態にまで戻るだけでも、
北朝鮮としては大きな改善です。
ただし、この場合、
アメリカの影響力が強い政権が成立しますと、中国やロシアがいやがりますし。
北朝鮮は韓国の下で統一国家になるつもりはありませんし。
この辺の調整がかなり面倒ですが。
とにかく、
金主席を放逐することで、一度北朝鮮という国家をリセットする。
大規模な軍事衝突を避けて、
北朝鮮問題を軟着陸させるなら。
この辺が落としどころではないか、と、私があれこれ考えた末に辿り着いた結論なのですが。
そう考えると、一昨年あたりから、
バスケットボールの有名選手が訪朝したり、
キリスト教系の民間人や、
ジャーナリストが北朝鮮政府に拘束されたり、
前・主席に料理人として雇用されていた日本人が訪朝したり、
非公式なルートでの連絡が頻繁になっているのも、
そういうことなのかな、という印象を受けます。
個人的に、
この辺、興味津々なので。
これからも注視していきたい、と思ってます。
ところで、誤字とか脱字とか、直しているのに。
グーグルで検索すると直す前のデータが表示されるとか。
この辺、
どうなっているんでしょうかね。
キャッシュの切り替わりとか、
更新っていつ行われるんでしょうか。
グーグル・ブラウサを使った場合によく起きるのです。
けど、他のブラウザだと。
そういう事に遭った記憶はないんですよね。