kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これはなかなか微妙 ―― デーモン閣下「無断使用」とNHKに激怒、賛同の声相次ぐ

世間様といいますかマスコミは『森友の文書書き換え問題』一色なのですけど。
この問題、未だに新たな文書が発見されたり、
証言の虚偽が明らかになったり、と、
底が見えないというか、
今世間に公開されている情報すら、この後ひっくり返ってしまう可能性もあるので、
現時点で、あれこれ語ることに意味はないと思うのですよねぇ……
まず、
徹底的な調査をしろ、と。
未だに、
三者委員会とかではなくて、財務省とか政府が調査している状況ですし。
泥棒が手下を調べているようなもので、
これじゃあダメだろ、と思うのですけど。
まあ、そういうわけで、
なんかちょっとまとめておきたい気がしたのは、
このニュースです。
うーん、
多分NHKのチェックが甘かったんだろうなぁ……、
というか、この問題けっこう簡単に見えて、
なかなか難しいんですよ。
際どい、というか。際どいけど『アウト』って感じで。
たぶん『一線を越えちゃった』認識がNHK側にはなかったのだろうなぁ。と思います。
つまり、
デーモン風メイクのパロディキャラってのは、
これは他のマンガとかでもたまに使われたりしていて、
それで訴訟になった、というか。
訴えられた……ってのは聞かないので、
それで『セーフ』だと思ったのだと。たぶんそんな感じじゃないですか?
現場の感覚として。
まず、メイクだけ似せたキャラクターってのは問題ないわけですよ。
デーモン閣下のメイクはけっこう特徴的ですけど。
このメイクが『商標』とか『意匠』になっているわけではないので。
白塗りメイク、ってのは他の人でも使ってますし。
その上に描いている『隈取り』部分の色も形もかならずしも固定されていないので。
大まかな形は決まっていますけど、時々違う色のバリエーションとかも存在してますし。
髪型も違うバージョンとかあったりしますので。
こうなってくると、
この部分だけで特定、ってのは難しくなってきます。
つぎに『デーモン風』についてですが、
これも『悪魔』風です。と弁解すると、
『悪魔風のメイク』が似てるというだけで、
デーモン閣下の肖像権と結びつけるのは、ちょっと難しいです。
まだ切り抜けることが出来ます。
ところが、
今回はこれに『シンガー』という設定を重ねて、歌手というキャラクターとして出してしまいました。
こうなると、
かなり話が変わってきます。
どういうことか、
歌手で、白塗りに特徴的な隈取りメイクと髪型、それで『デーモン』を名乗っている……こうなると人物が特定されてしまいます。
それで『デーモン風』と名乗ってしまったのだから、
歌手としてデーモン閣下を真似た、という解釈が成立して、
『これはデーモン閣下の真似ですね』と言う事態になって、
『肖像権の侵害だ』となってしまうのですね。
たった一つ、条件が新たに加わっただけで、それも『歌手』を名乗って真似ただけ。
それがあるか無いかなのですけど。
ここが、『特定されるか否か』について、
けっこう大きな分かれ目だったりします。
たぶん、コレが『歌手』ではなくて、ただの侍キャラクターが『悪魔メイク』をしてただけなら、
こういう話にはなってないと思います。
デーモン閣下もここまでソックリのパロディを出されて黙っていたら、
『ソックリさん』の活動にお墨付きを与えたことになってしまうので、
つまり、モノ真似営業し放題を本人が認めた、って受け取られかねないですから、
当然『物言い』を付けざる得ないわけでして。
けっこう細かいのですけど。
条件を重ねすぎてしまうと、法律に触れることもあるわけです。
ただ、
これでも法律に持ち込んで『アウト』となるかどうか、その点は5分5分というところでしょうか。
……多分、
裁判官で判断が分かれる案件ではないですかね。
こう聞くと、
『まだまだ大丈夫』と考える人もいますけど、
ここまできたら『グレーゾーン』で
『相当ヤバい』リスクを背負っている、と受け取るのが普通です。
とくに、
後で、法律違反、賠償問題となった場合には、
今回放映した回は再放送禁止、破棄(DVDなどの記録媒体で配布とかネットでの配信とかも禁止)ってことになりますので。
なんで、
そんなリスクに手を出しちゃったんだろうなぁ。
普通は、
シナリオチェックの段階で、
相手に連絡を入れて許諾を貰うなり、ネタを差し替えるなりするはずなんですけどねぇ。





「言い逃れ不可能!悪意は無いのかも知れないが、無断で使用された事実にかわりはない。不快である。心身の損害を被っている」
デーモン閣下が、“お怒り”だ。NHKのアニメ番組で自身の肖像を無断使用されたとして、「組織としての誠実な対応」を求めているのだ。
閣下が3月15日に更新したブログによると、先月28日に放送された「ねこねこ日本史」(NHK Eテレ)の第64話「破天荒シンガー、高杉晋作!〜破天荒度MAX編〜」に登場したキャラクター「デーモン風高杉」が「『風』ではなく『吾輩』そのもの」だったという。閣下は「名前も含めて明らかに『吾輩の姿の無断使用』である」と指摘している。
そして閣下は、「番組制作の若僧どもに言いたい」と切り込んだ。
「何で当たり前の『許諾確認の段取り』が踏めなかったのかね?公共放送の看板の下、ためらいなくWeb上に画像を公開している思考回路も全く理解できない」
続けて、同じクリエイターとして進言した。
「そんな姿勢で『もの作り』に臨んでいるのであれば、どうせ大成などしない。とっととやめちまえ」
Twitterでは閣下の“お怒り”への賛同とともに、NHKの「ずさん」なシステムに疑問を投げかける声が上がっている。
《相撲中継でのお付き合いに関わらず、ちゃんと物申す閣下の姿勢は素晴らしいと思う》
《受信料は取るけど、著作権料は払わないってか》
《最低限の礼儀でマナー。ビジネスでなくても相手の同意確認を得るのは最初にやる手順》
また文中には「どこかの官庁の役人の様に『言わなければバレない』とでも思ったのかね?」「いくら勉強が出来ても、やるべきことが果たせなければ(または、やってはいけないことをやってしまうのであれば)優秀とは言えないのだ」とある。そうした言葉を受けて、《NHKというか「日本」に怒ってるような……》という声もあるが――。

NHKの“対応”を待ちたい。