kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

もうウンザリだ ―― 日中は通貨スワップ再開するが…韓日は?

韓国メディアのニュースサイトを見てたら、
またぞろ出てきたこの話。
この前、日中スワップが検討されていることが内部リーク的に
日本のメディアに情報が流れたのですけど。
それを見た韓国がさっそく反応してきて、
『「日韓スワップ」は再開しないのか』と。
うるさいですね。
この話題、
韓国側から、ことあるごとに出てきます。
今年の冒頭にも出てましたし、
去年も出てましたし、
一昨年も出てましたし……。
それだけしつこく
韓国政権側から日本へ要望が出してくる、ってことですけど。
そのたびに、
日本政府は断っているのですけど。
きちんと理由を付けて。
でも、
韓国政府は日本が指摘した問題点をいっさい解決しようとせず、
だから日本も応じていないのですが、
なぜか、
韓国メディアが掲載する記事は、
一方的に
日本がスワップに応じるべき論調で記事を書いて、日本を非難するのですよ。
それ、
韓国の要望の一方的な押し付けであって、日本には関わりないことなんですが。






日中両国の政府が中央銀行間の通貨スワップ協定再開について協議中で、規模は約3兆円で調整していると、日本の共同通信が21日報じた。両国は2002年から2013年まで約30億ドル規模の通貨スワップを維持していた。今回新たに協議する通貨スワップ規模は従来の10倍。通貨スワップを締結すれば、有事の際にあらかじめ決めておいた為替レートで日本円と人民元を交換できる。
日中は5月、通貨スワップ早期再開の原則に合意した。日本政府は、安倍晋三首相が10月に訪中して習近平国家主席と首脳会談をする席で、両国間の通貨スワップ締結を公式発表することを目標にしている。
一方、韓国と日本は2001年に初めて通貨スワップ契約を締結し、2011年には700億ドルまで規模を拡大したが、2012年8月に李明博(イ・ミョンバク)元大統領が独島(ドクト、日本名・竹島)を訪問したことで韓日関係が悪化し、2015年2月に完全に終了した。2016年末に韓日間で関連の協議があったが、2017年1月に釜山(プサン)日本領事館前に慰安婦少女像が設置されたことを受け、日本側が一方的に交渉を中断した。
しかし最近、韓国財界を中心に韓日通貨スワップ再開の必要性が提起されている。韓国の経済団体「全国経済人連合会(全経連)」は日本の与党・自民党に韓日通貨スワップの再開を建議した。許昌秀(ホ・チャンス)会長ら全経連代表団は6月4日、東京を訪れ、日本自民党の幹部であり日韓議員連盟所属議員の二階俊博幹事長、竹下亘総務会長らを表敬訪問した。この席で全経連代表団は韓日通貨スワップの再開を建議した。
これに先立ち韓国銀行(韓銀)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は日本との通貨スワップ再開の可能性に言及していた。5月にASEAN東南アジア諸国連合)プラス3財務相中央銀行総裁会議出席のためフィリピンを訪問した李総裁は「日本との通貨スワップ再開のために努力していて、今後、議論が始まる可能性があるとみている」とし「中央銀行が経済協力レベルで接近しようというのが我々の一貫した立場」と述べた。金東ヨン(キム・ドンヨン)経済副首相兼企画財政部長官も「李総裁と対話したが、私も同じ考え」と明らかにした。
最近、トルコ発のグローバル金融不安定で韓国経済への影響が懸念され、通貨スワップ締結の拡大が必要だという分析も出てきた。韓国国際金融センターは16日、「韓国・台湾・タイなどが1990年代の金融危機以降、外貨準備高を増やし、経常黒字への転換で基礎経済環境の健全性を確保したことを思い出すべき」とし「今後、通貨スワップ締結など各国間の協調拡大を通じて金融危機を制御する必要がある」と強調した。


日本には、
韓国を助けてやる義務も責務も義理もないわけで。
手助けしたら、
すぐに「侵略だ」と逆恨みされて非難されますから。
そんな国と関わり合いになるのはゴメンです。
とまあ、
これは国民一般の素直な感情でしょう。
で、
日本政府がそういう感情論で動いているのか、
と言えば、
そんな間抜けなことはしてません。
ハッキリ言えば、
今、韓国と通貨スワップ結ぶことは日本にとって、もっとハッキリ書けば日本の経済界にとって、
まったくメリットないんですよね。
むしろ、返済目処の付かない不良債権化する可能性の方が高くて、デメリットしかない。
以前は、
日本にもメリットがあったんですよ。
それは、
日米、米韓の輸出品にかけられる関税、この差です。
日欧、欧韓の関税率もそうですね。
韓国は、
米国、EUと早くからFTAやEPAを締結して、
輸出品に掛かる関税が低くなるようにしていました。
これに比べると
日本政府は対応が遅くて、
日本から、米国やEUへ輸出すると、
韓国から輸出するのに比べて高額の関税がかかる仕組みになっていました。
で、
日本の機械産業……家電メーカーとか自動車メーカーが、
韓国に部品を輸出して韓国内で最終製品を組み立て
米国やEUに輸出して関税差額で儲ける、みたいなアホなことやってました。
ちょうど私が学生だった頃の話です。
通貨スワップは、
その頃の日本の産業輸出に関する韓国への日本政府保証なんですよね。
ちょうどこの頃は、
仁川空港が極東貿易のハブみたいに活躍していた時期です。
でも、
この日米韓の三角貿易みたいな歪な輸出は、
米国やEUとの貿易摩擦が激化して、
日本の企業が米国やEUに現地工場を建設し、
生産から販売を現地に輸出することで、
日本からの輸出を減らしたため、
自然消滅します。
あと、
日本政府も重い腰あげて、
米国やEUとの貿易協定締結に乗り出し、
長い協議をかけて互いの関税をさげるための努力をすすめたので、
日本の経済界にとって
韓国の必要性は、ほぼなくなりました。
つい数年前まで
一時的に、
日本と中国との間で緊張がたかまった時期に、
日本企業が中国市場から締め出しをくらって、
韓国経由で……ってこともありましたけど。
今は、直接、中国への進出が再開しているので、
こっちも韓国を経由する必要がなくなりました。
つまり、
シビアな金銭的事情から『韓国に金を出す』必要性が、
現在の日本にはゼロなんですよね。
それでも、
温情的に惰性でスワップを続けていたのですけど。
韓国が日韓慰安婦合意を事実上反故にしたことで、
そういう温情をかける必要もなくりました。
たぶん、
この辺りの情勢の変化は、
韓国の知識人もそれなりに分かっているはずで。
だから、
韓国メディアの記事は、一方的に韓国側の要望しか載せず、
客観的な日本側のスワップ必要性とか、
日本の国益が何を求めてスワップを必要としているのか、
そういう分析はいっさい載せないのでしょう。
というか、載せられないんだろうな。
韓国メディアのプライドとして、「韓国はいらない国」とは書けないんでしょうね。
日本のメディアは、
平気で「日本死ね」と書きますけどね。