第一報が
高速道路上で
モウモウと黒煙を上げ紅蓮の炎に包まれ全焼する高速バス、
という。
あまりにもショッキングな光景だったために、
一躍日本中の注目を集めた
名古屋市のバス横転炎上事故。
発生から
3日目に入って
国内メディアの取り上げ方も
かなり落ち着いてきましたが、
事故捜査の方は
かなりの急ピッチで進んでいます。
・
・
・
事故を起こした運行会社へのガサ入れ(家宅捜索)にとどまらず
事故当時の周辺防犯カメラ等の映像の確認。
さらに
事故当時現場付近を通過した自動車から
ドライブレコーダーの記録映像提供を求めるなど。
世間の注目度、というか
メディアの注目度が高いため
警察も
相当気合い入れて捜査を進めていますね。
事故から2日目にして、
事故車両が
炎上に至る直前の走行時の様子を映した
ドライブレコーダーの記録を確保する、とか。
そこには
事故直後に目撃者の証言で語られていた
事故車両の奇妙な走行、
衝突横転した地点より数百メートルも手前の地点から、
事故を起こしたバスが蛇行している姿が
映っていたそうで。
しかも、
事故を起こしたバスが蛇行していたのは
高速道路を走行中の出来事なのだとか。
・
・
・
うーん……
これはどういう事なんだろう。
事故を起こしたバスの型番、何年に製造された車両かが判らないので
ハッキリと断言できないのですけど。
近年の
パワステ=パワーステアリング機構を搭載した車両なら、
ステアリング=ハンドルは
常にニュートラル状態になるように
機械的に仕組まれているはず。
つまり、
力を込めてハンドルを回せばタイヤが曲がる。
力を抜いたらハンドルは自動的に元の位置に戻って
タイヤは直進状態の位置に戻る。
だから、
バスが蛇行するような場合、
運転手が意図してハンドルが操作した。
もしくは
何かしらの力が加わってハンドルを動かした、
とか。
そのような事実がないと蛇行しません。
しかも、
高速道路を走行中、
数百メートル程度蛇行した、となると。
仮に
時速80キロメートル程度で走行していたと想定した場合、
だいたい15~25秒程度、
蛇行していたと考えられます
これは
『一瞬』と呼ぶには長いですが。
『一時』と呼ぶには短い、
日常感覚で言えば
『ちょっと目を離した程度』のわずかな時間です。
よくありがちなのは
体調の異変ですけど。
それ以外でも、
何かに意識を気取られて注意がそれた、
それでハンドル操作を間違えた。
そういう状況も考えられ得る、
そんな
微妙な『長さ』です。
たとえば
スマホの着信バイブに意識が集中してしまい、
ハンドル操作がおろそかになった、
とか。
あらゆる状況が考えられますよ。
・
・
・
事故車両が炎上して
事故車に搭載されていたドライブレコーダーが大破、
記録を参照できないのが痛いなぁ……
9人死傷の名古屋高速バス、数百m手前からふらつき走る映像がドラレコに…運転手の体調に異変か
名古屋市北区の名古屋高速道路小牧線で高速バスが横転、炎上し、乗客ら9人が死傷した事故で、バスが事故現場の数百メートル手前からふらつく様子が後続車のドライブレコーダーに記録されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。愛知県警は、死亡したとみられる男性運転手(55)の体調に異変が生じた可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者などによると、バスは22日午前、小牧線の下り線・豊山南インターチェンジの出口に向かって進んでいたが、左側の本線方向に寄っていき、本線と出口を区切る分岐点付近に衝突して横転、炎上した。後続車のレコーダーには、現場の少なくとも数百メートル手前から、バスが追い越し車線を走行中に左に寄って白線を踏むなどふらつく様子が記録されていたという。
事故では運転手と乗客とみられる2人が死亡したが、身元は判明していない。バスの運行会社「あおい交通」(愛知県小牧市)は、運転手の健康状態に問題はなかったとしている。
国土交通省中部運輸局は24日、同社の野口営業所(同)に追加の監査を実施した。運転手の健康状態などを再確認するためという。