kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

お悔やみ申し上げます ―― 「タラちゃんの声」貴家堂子さん死去、87歳

この方とは
直接の面識はありませんが、
エンタメ業界の片隅で生きている者として
同じ役を50年以上も演じ続ける偉業は、
顕彰されて
大記録として後世に伝えられるべき、
と感じているので。
今回、
この与太書きブログに記す事にした次第です。
まあ、
御本人にとっては
迷惑千万な話かもしれませんが……



なんと言いますか、
私も
かつて一度
長期シリーズ作品にかかわった事があるのですけど。
アレは
本当にシンドイです。
まずもって、
『ハズす』事が許されない、
現場に、
そういう空気感が満ちている中で。
マンネリではない
『新鮮な』『何か』が求められている、という。
過去に
何百回、何千回、と
同じネタをこすってきている、
という世界で。
定番が欲しい、のだけど。
同じものはいらない、
という。
注文を出される側としては、
『なんじゃそりゃ』って
精神メンタルがガリガリ削られます。



ユーザー=観客側には
すでに
特定のイメージが定着していて、
それに合わせればいい、
って
安直に言われるんですけど。
そんな簡単な話じゃ
まったく通用しません。
なぜなら、
ユーザー=観客の生活環境、
ざっくり言ってしまうと、
『昭和』『平成』『令和』と
時代が変遷するのに伴って
その時々の
社会的な常識ってヤツは変化してまして。
口語、
話言葉とか、
会話のイントネーションとかも、
変化、変遷しているんですよ。
だから、
親、子、孫の世代で
同じキャライメージであっても、
体感の印象が異なっていたりします。
一つの同じ台詞に対して、
世代によって、
声が甲高いと感じたり、
しゃべりテンポが遅いと感じたり、
受け取る結果が異なってくるんです。
その中で、
最大公約数的な
『同一イメージ』を
シリーズの最初から50年以上続けて
堅持し続ける、ってのは。
まさに『神技』です。



ニュースでは
一口に
『「タラちゃんの声」初回放送から半世紀以上演じ続ける』
との説明で語られた裏には、
凡人では計り知れない世界があるんです。
そういう世界を生き抜いて方が
また一人、
亡くなられてしまいました。
これは
業界にとって本当に大きな損失で
まことに残念です。
って、
私みたいな
木っ端がこんな事を書いたら
失礼千万なんでしょうけど。
『初回放送から半世紀以上演じ続ける』という
言葉の背後にある事情を、
もう少し説明して欲しいなぁ。
と思い、
この与太書きにツラツラ吐き出してみました。
日本のアニメとか、マンガとか、
いまや
ジャパニメーション』で通じるようになった作品は
こういう方々に
支え続けられてきたんです。
謹んで
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

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「タラちゃんの声」貴家堂子さん死去、87歳…初回放送から半世紀以上演じ続ける

 フジテレビのアニメ「サザエさん」で、タラちゃんの声を担当した声優の貴家堂子(さすが・たかこ=本名・堀内堂子)さんが5日、死去した。87歳だった。告別式は近親者で済ませた。
 1969年の放送開始から半世紀以上にわたり、タラちゃん役を演じ続けた。同局によると、26日の放送が貴家さんが出演する最後の回になるという。
  サザエさん役の加藤みどりさんのコメント 「初回放送から50年以上、ずっと一緒に家族として歩んできた貴家ちゃん。『貴家ちゃんがいるうちは私も頑張らなきゃ』と思っていたので、貴家ちゃんがいなくなって本当に寂しく、悲しい気持ちです」