議会制民主主義は、
手続きによって権力を管理する体制なので。
何をするにしても手続きが必要になるのは仕方がない。
にしても、
その制度を悪用して私腹を肥やそうとする悪人も、
世の中に居るわけで。
現行の制度が、
『理想の仕組み』なのか、
と問えば。
大変悩ましい、のだけど。
それなら、
理想的な政治制度とは如何なるものか。
って、
真面目に、
継続して、
分析、研究、立案している人、集団って。
どこかに居るのかなぁ。
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とりあえず、
問題が起きたら。
その都度、適宜修正、改善しての繰り返し。
という
極めて場当たり的な対応。
今では、
それらの行為をして、
『政治改革』と呼んでいたりして。
そういう認識が
日本国内の主要メディアを中心に定着してしまっているわけですけど。
その結果、
木を見てばかりで森が見えなくなってしまった。
目の前にある『木』『木』は個別に認識できても、
『森』という存在が認識できなくなった。
そんな
盲目的な状況にハマってないのかなぁ。
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ここ最近というか、
昨今数年間における
国内外の政治変動を見ていると。
そんな風に危惧してしまう、
今日この頃。
静岡・伊東市の田久保真紀市長が失職…不信任決議案提出の市議「大義なき解散は暴君の所業」
学歴を偽ったと指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)への2度目の不信任決議案が31日の市議会臨時会で、賛成多数により可決された。これにより、田久保市長の失職が確定し、50日以内に市長選が実施されることになった。12月7日告示、同14日投開票となる可能性が高い。
この日は、田久保市長による解散に伴う19日の市議選後、初の議会で20人の議員全員が出席。同決議案に賛成する意向を示していた19人が賛成、反対は1人だった。
議会後、田久保市長は、「議会の決定として粛々と受け止めさせていただきたい」と述べ、市長選への対応について、「ご支援いただいている皆さんとよく話し合いながら、自身と向き合って決めたい」と話した。
不信任決議案の提案理由の説明では、四宮和彦市議が「市長の学歴詐称という極めて個人的な不祥事について、説明責任を果たすどころか、大義なき市議会の解散に踏み切ったことは、暴君の所業。田久保市長がその職にとどまり続けることは、民意を無視することである」などと述べた。田久保市長はこの間、手元の資料を見つめながら、時折、メモを取るなどしていた。
反対討論では、片桐基至市議が「議会の多数派が少数派の首長を排斥する行為に他ならない」と述べた。
田久保市長は、今年5月の市長選で、新図書館の建設中止など公共設備投資の見直しを訴え、現職を破り、初当選。しかし、「東洋大卒」との最終学歴が虚偽だとの指摘が外部からあり、田久保市長は記者会見で「卒業ではなく除籍だった」と明らかにした。ただ、「詐称の有無」について説明を避け続け、市政の混乱が続いてきた。
市議会は9月1日、1度目の不信任決議案を全会一致で可決。これに対し、田久保市長は議会を解散した。
田久保氏個人の問題から始まった「民主主義費用」は1億円近く…伊東市長失職、市への苦情は1万2000件以上
学歴を偽ったと指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)に対し、2度目の不信任決議案が31日、市議会で可決された。
伊東市は伊豆半島の中核都市で人口約6万4000人。温泉観光都市として、就業者の多くが観光業と関わりを持つとされる。北部が伊東駅を中心とした旧市街地、南部には伊豆高原の別荘地が広がる。「田久保市政誕生」の背景には南北の対立があった。
伊豆高原メガソーラー計画反対運動で一定の知名度があった田久保氏は、南部での公共施設整備の手薄さに不満を持つ伊豆高原の移住者らの支持を受け、3期目を目指した現職の小野達也・元市長(62)を約1700票差で破って初当選した。
しかし、当選から間もなく、学歴詐称疑惑が浮上。7月2日の記者会見で「東洋大学卒でなく除籍」と明らかにしたが、「詐称の有無」については説明を避け続け、進退を巡る発言は二転三転した。「7月中の辞職を希望」(7月18日)とした上で、「31日に進退を示す」(同28日)と述べていたが、その3日後に辞職を撤回した。
その理由を「公約を実現するため」と説明。「メガソーラー計画や新図書館計画は水面下で激しく動いている」という自身のSNSでの発言に対して市幹部から「事実でない」と反発を受け、市のホームページでの訂正に追い込まれた。9月1日に1度目の不信任決議案が可決され、市議会を解散した時には「議会初日に不信任可決されたため、解散で信を問う」と述べて、「大義なき解散だ」との批判を浴びた。
田久保市長が辞意撤回や百条委への出頭拒否などをするたびに、市への苦情電話やメールは増加し、その数は6月以降、1万2000件を超えた。
田久保氏による解散に伴う市議選の予算は6300万円が専決処分され、31日の臨時市議会で承認された。市長選でも3000万円以上の費用が見込まれており、田久保氏個人の問題からはじまった「民主主義の費用」は1億円近くになる。
田久保氏の失職に伴う市長選の日程は12月7日告示、同14日投開票の可能性が高い。小野氏らが出馬への準備を進めており、選挙戦になる見込みだ。田久保氏は立候補について明言を避けているが、それは“第2幕”の始まりを意味する。(松本宏敬)