菅総理の退陣後を巡って、侃々諤々、好き勝手な話が出ていますけど。
今出ている内容は、皆さん、本気で語っている話なのでしょうか。
それとも、政治家一流の腹芸で、本音は隠しつつ適当に周囲を煙に巻いているだけなのでしょうかね。
本音を語っているとしたら、何とも眠たい話なのですけど。
だいたい、政策云々については、「現実路線にしました」の一言で、手のひら返したようにひっくり返る物なので、
そんなこと話題にしても、まったく意味がないと思います。
それより、絶対譲れない物について、腹を割って話すべきではないですかね。
結局、今の政界で何がどうなるか……これは、小沢代議士をどう扱うかにつきると思うのですよね。
鳩山前総理の後を引き継いだ菅首相は、反小沢の旗印だけで担ぎ出されてこの結果ですし、
自民党が迷走しているのだって、反小沢の結果ですし。
反小沢というのは、わかりやすいポリシーなのですけど……
政治的には、小沢代議士が正論を言った場合には、国民に対して説得力を無くして迷走するだけなのですよね。
小沢代議士の言うことに対して、すべて反対、彼が白と言うなら黒、是と言うなら否、馬と言うなら鹿、
……と、もう理屈抜きですべてを否定するなら、彼の影響力を封じることもできるでしょうが、
それができないなら、取り込むしかありません。
反小沢が有効なのは、小沢代議士がスキャンダルに塗れている間だけです。
冷静に見れば、非常に脆弱なポリシーなわけです。
こんな物を軸に据えて政治を取り仕切ろうとするなら、途中で分解するのは当然です。
政治家の皆さんは、これを機に頭の中を入れ替えて、
小沢代議士を如何に利用するべきか、それを真剣に検討するべきです。
国会議員１００人に影響力・支配力を持つの人間なんて、他にいないわけですから。
どうやったって、その存在を無視できませんよ。
小沢代議士を捕まえておかなければ、１００人の国会議員があっちに付いたこっちから離れたの繰り返しで、
安定した政権になんてなりっこありません。
次の首相に必要な条件はただ一つ、
小沢代議士を使いこなすこと。
これだけです。
それ以外については、全部後付けで構わないはずです。
……で、なんでそういう大事なことを誰も言わないのでしょうかね。
やっぱり、日本って変な国ですよね。
