昨日ちょっと取り上げた政府主催による第2回クールジャパン推進会議。
そのポップカルチャー分科会が、なんだか面白いことになってきました。
というか、迷走している？
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参加した、議員の秋元康さん(54)……ご存じＡＫＢ４８の大元締め、総合プロデューサー様でありますが。
その秋元議員が発言したというこんなツイートが現れました。
「日本の優秀なクリエーターが、これ重要なんですが『ノー・ギャラ』でやるチームを作って取り組む、日本のために」
早くもネットで炎上中です、勢いがあります。一昨日まで「何それ？」状態だったのが、がぜん注目を集めて、アクセス数もうなぎ登りみたいです。
幸先いい滑り出しですね。
さすが、ＡＫＢ４８の大元締め。炎上マーケティングは十八番の得意技。
でも、私的にはこれ、それだけの話しではないと思うのですよね。後々の仕込みではないかなぁ……
ネットでは、「それならお前が無給でやってみろ」という意見が大勢を占めていますが。
これに乗っかって。
「じゃあ、世界の主要都市でクールジャパン・エキスポ開くのにあわせて、ＡＫＢ４８がチャリティーでジョイントコンサート開きます」
「タイアップ曲を無償で提供します」
「作詞は自分＝秋元がやります。作曲は、初音ミク＝ボーカロイドを使ったコンテスト形式で世界中から募集しましょう」
「応募された中から最優秀曲を選んで、ＡＫＢ４８と初音ミク＝ボーカロイドのカップリング曲にして、ＡＫＢ４８とボーカロイドのジョイントコンサートにしましょう」
ぐらいの展開は、計算している上での発言じゃないかなぁ。
と思ったり。
一流の商売人ですからね。金にならない発言はしないでしょ？
でもまあ、そんなサブカルチャーばかりに脚光を当てるのではなくて。
政府が音頭をとるなら、
全国４７都道府県で、各都道府県毎に一つずつ、世界に押したいクールジャパン・カルチャーを自選するように、号令をかけたりしたらどうか、と思うのですけどね。
たとえば、
北海道なら、札幌出身（と言って良いのか）の『初音ミク』とか。
沖縄なら、『島唄』とか。
東京なら『相撲』？ それとも『歌舞伎』？ それとも『ジブリアニメ』とかありますけど（貧しい知識だなぁ……）
道民、県民、都民、府民、それぞれの地域が世界に一押し出来る、自選のクールジャパン・カルチャーを地域ごとに選ばせて。
それを持って、世界に打って出るとか。
そういう企画なら、そのまま各地域の観光振興役にも一役買えますし。
地域ごとバラバラの主張で売り込むのではなくて、国の施策として、『この地域はコレ』と方針を定めて、ＰＲに邁進することができますよね。
もっと、そういう地域に根ざした観点から考えてもいいのではないかなぁ。と思ったり。
たとえば、
サブカルや伝統文化以外でも。
ガイジンさんには、日本の自販機も興味の対象になっていたりするところに目をつけて。自販機生産日本一で、面白自販機をアピールポイントにして見学コースを作って積極的に売り出したり。
そういうことだって、地域振興という点でなら。ありだと思うのですよ。
そういう工場的な世界だって、かつての技術立国の血を引くクールジャパンの一部であるべきだと思うのですよね。
ポップカルチャーばかりに傾倒して、「日本はまったく新しい別の国に生まれ変わりました」、というのは。
歴史を無視した間違った情報発信であり、悪戯にイメージを混乱させるだけ、だと思います。
