kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

何がしたいのか、よくわからない――沖縄や京都をアニメの聖地に?! クールジャパンで政府検討

今日の気になるニュースは、まだ記事だけでよく分からないこのニュースです。


沖縄や京都をアニメの聖地に?! クールジャパンで政府検討  - MSN産経ニュース 沖縄や京都をアニメの聖地に?! クールジャパンで政府検討  - MSN産経ニュース


うーん、いったいどういうことなんだ、コレは。
みんなの注目を集めるために、とりあえずバカなことしてみましょう……って意図なのか?
マジメに考えているのか、はなはだ疑問です。
機動戦士ガンダム」とか「初音ミク」とか、人気アニメのキャラクターを投票にかけ、上位5人をポップカルチャー大使に任命する案とか。
軍人キャラとか兵器メカをポップカルチャー大使にしたら、口うるさい隣国からなんと言われるか、考えたことあるのか?
「ボルテスV」が日本の軍国主義の象徴として非難されたこととか。
日本製アニメは、海外輸出に当たって、たくさんの黒歴史を抱えてきていることを、まったく知らないのか?
アニメとかマンガって、そういうお堅い世界から自由な文化だけど。
政府が介入するなら、きちんとお堅い筋を通さないと、誰も納得しないモノができあがるだけだよ。
最近のハヤリだけ見て、上っ面だけで考えるのは、現場が混乱するだけだから、やめてくれないかなぁ。
日本の文化として、国策にしようというのなら。
まず、アニメとマンガを文化としてきちんと保護する……といっても補助金出せ、とか言うのではなくて。
資料文献なりの収拾、分類、研究、体系化なりに力を入れるべきではないかと思う。
アニメやマンガを学問にすることは、
現場からは、机上の空論というか、無駄な知識としてバカにされるだろうけど。
そういう金にならないことに対して、国が金を出して。
日本のマンガとは、アニメとは何なのか。
きちんと思索を深めてまとめていくことこそ、国がやるべきことではないか、と思う。
それと、口約束で済ませている権利関係の法的整備。とか。

アニメやマンガをどう使うか、を考えるのではなくて。
どうしたら、アニメやマンガがもっと使いやすくなるのか――それを考えるのが、国の役目だよね。
なんか、ズレてるなぁ……

追記:
詳しくはこういうことらしい。


Ichiya Nakamura / 中村伊知哉: 日本のポップパワー発信10策 Ichiya Nakamura / 中村伊知哉: 日本のポップパワー発信10策


政府のクールジャパン推進会議(議長・稲田朋美担当相)の「ポップカルチャー分科会」座長さんのブログです。
ブログの記事の内容もさることながら、そこに付けられたコメントがなかなか秀逸。
うーん、コメントと見比べると政府の分科会は現場知らずのヤッツケ感がプンプン漂っています。
いや、現場を知らない、というよりも。創作現場のクリエイターを持ってきたことが間違い、というべきか。
こういう場合は、法務畑か営業畑の人間の出番ですよねぇ。
これじゃあ、税金をドブに捨てるだけじゃないかぁ……
……でも、とっかかりがコレで。ここからいろんな意見を集約して掘り下げていく、というのなら。
また違うのかも。
一言いうなら、国策に必要なのは。
手塚治虫」ではなく「岡倉天心」なんだよね。
追記:
私も以前、日本の慰安婦問題を世界に説明する動画に、初音ミクとかボーカロインドを使ったらどうか。みたいな、二次元キャラクターの利用を考えたことがありますけど。
それは個人がやるべき事であって、国が直接手を出すべきことでは、ないと思うのですよね。
国策として、国がやることは下支えの部分であるべきで、
たとえば、二次元キャラクターの二次利用
初音ミク」をコマーシャルに使ったTOYOTAの宣伝効果は、メリットは、デメリットは、どんなモノだったのか。
とか、
インドで「巨人の星」がリメイクされた、ことによる日本企業への経済効果はどのくらいあったのか、とか。スポンサードした日本企業のメリット、デメリットとか。
そういうことをマジメに研究する学会を立ち上げるとか。
……そう、アニメとマンガの経済効果を真剣に検討する、シンクタンク、学会を設立して。
一発屋ではなく、恒常的に研究を進める。そういう下支えの分野であるべきだと思うのですよ。